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滅んだ異世界に生き残された少女

空は青く透き通る、それはどこの世界も、平和と安定の印―――。


自分が住んでいた世界とは違う、それは《《この青さがない空》》だからだ。

自分が見てきたのは、魔王が君臨してきた如く暗雲がこの青い空を塗りつぶしていた。



人々はこれを「ラグナロク」の訪れと思い、この世界に生きる人々は、絶叫し、地を走る。

逃げ惑う人々を、私は「展開が違うな」っと思った頃には、《《奴が目覚めた》》。


そして…私は…抗うにも力の差、が程遠くして眠りについた。


この洞窟の底で、陽の光を―――。









この日はあいにくの雨天候、何をするにも活力が湧かない。


リュウカとレイナは雨漏りする自宅を掃除

ラインハルトは外を眺めていた

幼女である、リュウカとレイナは普段普通にやってる行動が大変である

体が小さい、それも関係あるだろう。



「ラインハルトさん」

「うん?」

「今日の外の様子は…?」

「…あまり良くないかもね」




そのような話をしていた、レイナとラインハルトの会話

ラインハルトのスキルは「索敵スキル」

敵などが近くに現れるのを事前に察知するスキルである

そのラインハルトからの口調からして

なにか意味ありげである



ザッザッ…っと足音が聞こえ始める



ラインハルトは前方を見ると…一人の女性がふらつきながら歩き…倒れた。



「誰か倒れたよ!」

「え?何も見えない…」

「おいおい誰だこんな時に…」



ラインハルトは、走ってその人を抱えて

リュウカ達が住む、民家の室内へ運びベットに寝かし付けた。



黒い肌で着てる服は、下半身の履いてるものは少し露出度が高め。

髪の毛の一部が白く他の色は赤い

胸を強調する上着は異世界感を感じさせる

そして…サイドアップしてる髪留めの髪飾りを見ると星が型取られた物だ



リュウカはそれを見て口にする



「この人は…転生者じゃなくて《《この世界に住んでいる人》》だな」

「なんで分かるの? 兄貴」



リュウカはこの少女が手に握っていた色違いの髪飾りを手のひらの上に置き言う



「この髪飾り、鉄で出来てないんだ。作成スキルでも作れない物で出来てる。それに色違いだろ、姉妹だとしたら探していて当然だろ」



ラインハルトは疑問をリュウカに尋ねる



「んで…この世界に住んでるって部分は?」



それに対してリュウカはこう答える


「この子が着てる上着だよ、ファンタジーぽい服装だろ? むねを強調するだけあるーー」



ラインハルトから頭に、平手打ちを貰うリュウカ。


レイナは少女をじーっと眺めて口を開く



「なんだろうねこの子…。私達より先に住んでいたら…会っていてもおかしくないはずよね」



確かにそれもそうだ

ここに転生した時に、いてもおかしくない

なんで今までいなかったのか謎だけど。



リュウカは寝てる少女を見て思う



でもさ…この子、低身長で巨乳と言えるギリギリの大きさだな。

これを見たリリナは敵視するに違いないね。



その少女が目を覚ましたのは

運ばれてから三日後である

ベットから起き上がり、食事中の3人に

その少女は慌てた表情言う



「シャングリラ!!」



しかし穏やかな食卓光景に目を点とさせた

しばらくして、その少女は近くにある木の椅子にゆっくりと腰掛ける

力なく前屈みになり下を向いた

それを見ていたリュウカ

皿にパンとおかずに、してる野草を乗せて

リュウカはその少女の前まで行き口を開く



「目覚めたみたいだが、お前…誰だ?」



少女は俯きながらこう口にする



「私はユートピア…理想郷を作る為に存在して居た。だけどラグナロクの訪れで、それが…希望を描いていた人類は…跡形も無く消えた。私は眠って居たのよ…この街が滅ぶ前に阻止する役目がまさか夢で終わって居たなんて…」



少女は静かに泣き出した

リュウカはポンポンと軽く頭を撫でて優しい口調で言う



「滅んだのは仕方ないけど、今からでも遅くないはずだろ…。また一からやり直せばいいんだよ」



その少女はリュウカに抱きついて泣いた



いや…あの…胸の感触がダイレクトに伝わるんだけど…!?

こんな柔らかいのか! 生きていてよかっ…



背後から強い殺気を感じた

それは…ラインハルトからである

レイナは口に手を当てて眺めてるだけだ



暫く耐えるんしかないんだ…!

仕方がないんだ、これだけ味わうために女の子に転生したんに違いないっ!!

キャホーー!!



それから三日後…



この日の雨は土砂降り

雨漏りは異常なくらい、バケツに落ちる

珍しくラインハルトは、この日は一言も口を開かない。

外をじーっと眺めていた…



「ラインハルト何してんだ…?」

「…」

「我が妹よ、お前の悪い癖だな。何時もそうだな…何かありそうな度に俺を守ろうとする、今度は何があるって言うんだ…?」

「…兄貴、ちょっとだけ行きたい場所あるから行ってくる」

「…あぁ」



その言葉をラインハルトから聞いて

もう…一週間前となった

レイナは心配そうに外を眺めれば

ユートピアは発熱を出して眠っていが、うなされながら口にしていたのがあった。


「ジャングリラ…会いたいよ…」


涙を流しながら寝ている姿を見て

リュウカは、ユートピアが起きてる時に部屋に訪れて尋ねた。



「ユートピア、うなされながら…口にしていたたけど「シャングリラ」って誰?」

ユートピアは顔を腕で隠して言う



「私の恋人、ジャングリラは…私の騎士なの。でもある日から会わなくなって生きてるかどう不安になって。眠らからさめた時にはこの街が滅んでいた…」



少しばかり泣きそうな声をするユートピア

リュウカはゆっくりとした口調で言う



「ユートピア、そのジャングリラって人を探してやるよ。見つけたら会わせてやる、多分ラインハルトが動いたって事は《《どこかに人の気配があった》》んだろうな」


ユートピアはゆっくりと頷いて言う


「シャングリラ生きてるの…?」


リュウカは首を横に降りこう答えた


「分からないから、俺が動くよ。ユートピアは休んでろ」


リュウカはゆっくりと後ろを向いてユートピアの部屋から抜け出た。

リュウカは雨具を着て、降り注ぐ雨の中…女神マートへと向かっていた。


スローライフなのに、なんか違う方面になってるけど…これフラグだよね?

何かと戦う的な…


リュウカはそう思いつつも走る。

ラインハルトの居場所を、リリカのスキル千里眼で分かるはずだと思ったからだ、


扉を開けて直ぐに、リュウカは叫んだ



「リリカ居るか!?」


だが、そこに居るのは…リリカでもなければラインハルトでもない…女性がいた

赤い髪の毛を肩より下に伸ばしたロングヘア

胸を強調した服で青い瞳が特徴的である



「…君がリュウカね。一足遅かったね」



リュウカの目に止まっていたのは、壁に背もたれして下を向いているリリカの姿だった

リュウカはこの時、リリナがくたばってる姿を見てリュウカは何かがザワザワした。血の流れが異常に活発で、動悸が激しく視界がブレて見える感覚に襲われた。

見知らぬ人は、生あくびをしてこう口にする



「私が、《《私がここの女神マートの店長》》よ…よろしくね」



リュウカにはそんな言葉が、耳に入ってこない無言で走り…その女性に作り上げた木刀で振り抜き巨乳の人を殴った。


「痛いじゃない…!? 何をーー!!」


その女性は、壁際まで吹き飛ばされる。


普段の木刀よりも、遥かに強度が高い

それは、リュウカのスキルである

作成スキルは物を自在に、作れて加工も可能

鑑定スキルは素材の良さも強度も数値化される。


※ここからスローライフは一時的に休止致します、読者の皆様ご協力をお願いします。


唐突にお知らせ、スローライフ休止がリュウカのちょうど後頭部に貼られていた。

そして、子供一人の力では決して打撃を与えられない一撃すら簡単に放てる。



女性は、さらにリュウカから連撃で女神マートの壁を突き破り外に転がり出る。

女性は額から軽く血を、流してこう口を開く



「…君は、あの自堕落女神の何がいい? なんでそこまでキレてるのよーー!!」



リュウカの顔は怒りに満ちていた、許せなかったのである。

そんな問いなんか答えたくなかったのだ。


リュウカの居場所を与えてくれたこの場所に

見知らぬ人が入れ替わりなんて…認められない。


それは、土足で人の家に上がり込み

父親じゃないのに、父親の振りをするに近いのだ。


守りたかったその笑顔(リリナ)が消えるなら、俺は振るおう…この木刀で。


その矛をーー女性に向けずに誰に向けるのかと。



「うぉぉぉぉーー!!」


リュウカは叫び走り女性は、剣をどっからともなく取り出した。

そして、リュウカの攻撃を受け止める


「くっ!? 何この力ーー。だけどーー」


女性は、リュウカを押し返す

すぐさまに振り落とした斬撃はリュウカの木刀に的中してズバッと切れたーー


「ぐっ!?」


木刀は真っ二つに切り裂かれた。

その数秒後遅れて、リュウカの体は縦に切られてゴスロリの服に血がじんわりと滲んだ

傷ついた所がズキズキと鮮明に痛む。


「痛てぇ…!」

「そんなんじゃ何も出来ないーー」


だが、リュウカは顔上げて女性を見た目は…死んでなかった。

光が宿っていて二つに切れた木刀手に、手に持ってる右手をーー女性に向かって投げ飛ばした。


見知らぬ巨乳の腹部に激突して吹き飛ばされた。


「はぁはぁ…」

「君…やるわね…」

「アンタには女神マートは譲れねぇ」

「ふっ…私の名はレッカ…」

「レッカ…なんで女神マートの主リリナを殺したんだ?」

「殺してはないわ、気絶してるだけ…。なんで私じゃなダメなのよ?」

「リリナの居場所だろ女神マートは」

「ふーん…私が知らない間にまた仲間を。許せない…さぁ来なさいーー」


レッカはゆっくりと立ち上がり武器を構える。


リュウカはそして内心こう思った。


よくよく思えば俺の勘違いかもしれないが…まぁいっか。って…全然良くないぞこれ!?

スローライフ題材なのにファンタジー走り出しちゃったよオイ!!


しばらく我慢かーーガクッ。


目を細めてレッカを眺めるリュウカだった。





読んでくれてありがとうございます

この作品は、自身が描いた過去作品と繋がりがあるので色々と楽しんでくれたら幸いです


こっからファンタジーだぜ! 的な感じに始まりましたね!

まぁ、どっちを選ぶにしてもどちらも良いのがあるので、2つ選んだ感じです



ちょっとプチ解説を一つ

理想郷の事、ユートピアはどこで目覚めたのかって話ですが、ユートピアは一応神なる存在でもあるので、生命力が無くなると休息期間と言うのがあり、滅ぶ直前まで生きていたけど、そこで死ぬとその場所から休息期間が起きて眠ってしまうのです。

時はそこで止まり、記憶はそこから動きませんので滅んだ異世界と大切な人を見送ったまではつい最近のような感覚になるのです、情報量に関しては遅れて脳内に流れてくるので、やはり軽く頭痛や気絶するレベルまで起きやすい。


次にリュウカの元妹ラインハルト

彼は洞窟の存在は全く知りません、むしろ異世界転生して数日程度なので、滅んだ異世界をあまり知りません、ですが、数日間行方をくらませてたり、ユートピアがどこに向かっていたのかを、探る為にわざと姿を消していたと思われます。

しかし、その部分は描かれてません、リュウカは女神マートに行くのが最善でしたのでそうなりました。

レイナに関しては、あの子は基本ドジと鈍い感…鈍感なので彼らの戦いに気づくまで専業主婦的なことをしていた…破壊音は脳内に響きますけど気にしないでください。

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