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滅んだ世界だから起きる出来事

一晩明かしたレイナとリュウカはスヤスヤとまだ眠る時間―――。


そこに現れたリリナである、なんで居場所知ってるのかは謎だが――。



リュウカとレイナは目を擦り起きてみるなりにリリナは何やら勇者の服を着ていた。


「おはよう! 今日から勇者になります私!」


だが、レイナと俺は互いに顔を見合わせて

再び眠りに―――。



「眠らせるか!!」

「なんだよ? 朝からテンション高ぇな、今度は何? 勇者気取りかよバカ女神」

「異世界といえば勇者! そう私憧れでした…勇者になるの!!」

「お前がなれんのは、勇者でもないし、天空すら守れない地に落ちた廃人…スライムだ」

「どんなスライムよそれ?! 闇堕ちスライムってなんなのよ!!」

「あー、うっせーな…。眠気ぶっ飛ばす声だすなっつーの…なぁレイナ」



レイナは動かない…しがねのようだ。


リュウカは、レイナの耳に息をふーっと吹きかけたビクッ! っと反応示してから起きる。

そして、顔を赤くしながら鋭い爪をむきだして…リュウカの顔をガリガリと引っ掻いた。


リュウカの悲鳴が早朝の旧大都市を駆け巡った―――。



さて、こうなったからには…リリナ勇者って言うのを、止めなくてはならぬよホトトギスだ。



とゆうわけで、洞窟に来ちゃいました

いやぁ…まさかそんな遠くない位置でした


だってこの朽ちたバスから数分の距離、意外と近いなんもないただ、薄気味悪く空いた洞窟は下へと斜めに繋がってる。



「…勇者さん?」

「はい」

「マジで行くの?」

「はい」

「レイナしか守れないからな、リリナ1人で頑張れよ」

「いいえ…」

「お前勇者だろう?!」

「はい…」


リリナ既に泣きそうである


暗い所苦手の暗転恐怖症らしいが…はいといいえしか言ってないぞ、じゃねぇかよ!!



ふと不思議なのは、今まで一人で寝れた理由はなんだろうか? と言う疑問を抱いているリュウカ。

するとリリナはリュウカが思ってる事をリリカはこう答える。


「人形抱いて寝てるの…」

「―――え?」

「な、なんでもないわよ…行くわよ」


ふむふむ、リリナ何やら魅力を感じる

バカだが…可愛い所あるな―――。

いや内心読まれるの何回目だ俺よ…。


洞窟に入ること数分後


あ、やっぱり前言撤回

なんでこう…ぎゅうぎゅうにならなきゃならないんだ…。


リュウカの右腕にレイナ

リュウカの左腕にリリナ

両手に花とは良く聞くが…これはこれで歩きずらいな。

そもそも、リリナ…俺よりも十歳ほど年上だろうが。


とか思いつつ、洞窟の奥に進むリュウカ達

ジメジメしていて、水分含んだ洞窟内の土は足場が悪い

入ったよりも若干気温が低下してる。


さて、勇者リリカはいつまでこうなろうか?

水滴肩に落ちる度に「ひぃ」だぞ?

これは中々の重度ってことは理解できた。


「んでよ…」

「へ? こんな洞窟でそんな事するの!? まだその心の準備が…」

「リリナ、なんか間違ってるそれ」

「うー…なによもう…」

「この先、だいぶ続いてるし。外の光がこの辺で限界だぞ?」

「ひぇ…ひ、火なんて起こせるわよ」


いや待てよ、火をつけるにはヒノキの棒が…


リリナすごくガタガタした手で火の魔法を放つ…洞窟の天井に向かって飛ばされドンッ!!っと轟音を鳴らした。

天井からの瓦礫が崩落し始めた。



「リリナ!? 何やってんだよ!!」

「ご、ごめん…手元が狂った」

「ちっ! 奥に向かって走れ―――!!」



それから悲劇だった、地上との入口は完全に閉ざされ

幸いレイナが、光の魔法を指先で何とか放ったけど…「ちちんぷいぷい」とか、なんか古い呪文のとなえ方していた。


それからである、リリナ俺の腰に抱きついてブルブル震えてんの。

この状態でおそらく、一時間ぐらい経過してるだろう



「リリナ、勇者はそんなヘタレじゃない」

「う、うるさいわね…」



このように反論して涙目を浮かべて見つめてくるわけだ。

リュウカはレイナの方を向いて話す



「レイナよ、こっからどうする? エセ勇者様はこうだしさ」

ツッコミを入れたリリカだが…

「誰がエセよ!?」



リリナをスルーするリュウカとレイナ

二人は会話を続ける



「んーと、出口探さないとね」

リリナをスルーする

リュウカとレイナは…(以下略)



「ねぇ!? 人の話聞いてるぅ!!?」

「だよなぁ、この感じだと水源ありそうだな」

リリナはスルー(以下略)

「それ私が思ってる奴、パクったでしょ!!」



「私も暗いの得意な方じゃないし」

「あ、その設定私のだよ!? パクるな!!」

「レイナ、一緒に行こうか?」

リリカは…(以下略)



「え…? ちょっと私の発言スルーでそれ酷くない?!」

リリナは泣き目だが、二人はスルーをする

「うん…行こっか」



リリナはブルブル震えていた泣く前兆である



二人はゆっくりと立ち上がり、歩き出すと

二人の足をリリカはガッツリ掴み

リュウカとレイナは顔からダイブするようにコケた。



「酷いじゃないっ…私をスルーして、更に置いて行くなんてあまりだよ――!! この人で無し!! 悪魔 !! うわぁぁぁぁん!! うわぁぁぁぁ―――ん!!」


リュウカは顔を上げてこう言った



「勇者レベル1リリナ、お前は勇者に選ばれたんじゃない…クズとニートが備わった勇者だ。 上手く行けば貧乳女神の職種だ」

「要らないわよ!! そんな職種!!」



リュウカは腕を伸ばして、ゆっくりと前進すると…リリナ何かの力が働いたようだ。



「私を置いていくなっっ――て言ったよね!! 女神は寂しんだよ―――!!」

「リリナちゃんどんまい」

「レイナちゃん私を癒して―――」

「やだ」

「た、たった二文字で否定されたわ…!うりゃぁぁぁぁ―――!!」


リュウカの足を持ったまま、閉じられた瓦礫に向かって投げ飛ばした。



あれ? 何!? この浮遊感!!

渾身の力の使い方間違ってないこれ!?


ドカンっと瓦礫を砕いて、リュウカは地上に抜け出て転がる


「くっ…変なスキル…。会心の一撃出る場所おかしいだろ…リリナ」



リリナは泣きながら、洞窟から抜け出てきた



リリナ、足の速さ…馬並み並かよ…。



レイナはゆっくりと歩いて抜け出てきたのを見た。

俺はゆっくりと体を起こして、リリナを眺めた。



「勇者じゃなくて、栄冠筋肉ムキムキなハンター向きだろ…」

「誰があんなムキムキな、ハンターになるのよ!――ぶべらっ!!」



リリナは地面を転がった

見知らぬムキムキハンターのおっさんが現れていた。

リリナに容赦なくビンタ与えて無言でその場を去った。



「まさかの知らねぇやつ来た…」

「うん、結局この話って…?」

「勇者リリナの話」

「うんしってるよ」

「俺達の場面が多いから、ヒロインの位置からサブヒロインになりそうで不安だったってよ」

「普通に出てくればいい話では?」

「コミュ障だと」

「あーなるほど」


その後、レイナとリュウカは自分が住んでる家まで帰った

リリナは空を見上げて呟く


「女神的パワーって何かしら? そもそも私って誰だっけ…」


セーブデータが破損して冒険が出来なくなったリリナは空を見上げていた。


バロティを責めすぎたらこうなりました、悪気は無いのですが…面白く呼んでくれたら幸いです

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