ティッシュ・イン・ザ洗濯機
テレビから流れてくる国営放送のケネディ暗殺特集をなんとなく観ていたら洗濯機が鳴りますね?
普通に蓋を開けますね? そうしたら見覚えのないしろ〜い引き千切れたフワフワがなんかこう、全体的にまとわりついちゃっていますよね?
「あっ…………」
即座に察しますね? はい、それはティッシュです。
【ティッシュ・イン・ザ洗濯機】
単純に私は悔しかった。人生初のひとり暮らしを始めて早○ヶ月、この手の失敗だけは絶対にやりたくないと確信していたのに。
原因は数日前に無造作に洗濯機に放り込んだランチバッグだった。食べこぼしを慌てて拭いたときのティッシュごみがそのまま入っていたらしい。きたない。
……いや、そんなことは割とどうでもいいのですよ、用途とか。
何が言いたいって、単にティッシュの分散力すごくね? ってことです。たった1枚のティッシュだったんですよ。使用済みですからクシャっと小さくまとまっていたわけです。なのに、水中でいいだけ揉まれて出来上がった瞬間にこれです。結果として奴らは30リットル分の洗濯物にまんべんなく、わーーっと綺麗に別れた。
いやはや、元はたった1つのかたまりだとは思えないすんごい増殖力ですよね? 自由自在というか。
人間だって、心一つに〜〜! と誓って結託できることもあれば、あることがきっかけで(今回の例でいえばいきなり洗濯機の水流にのまれるとか)、いとも簡単にその結託はバラバラになって各々が細かくどこかに散ってしまう、もしくはその逆もあるのかもしれない。縦型洗濯機に頭突っこんでなんとか白い残骸をかき集めながら、ふとそんなことを思ったのでした。オチ? ここにはない。