表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

餅角ケイのエッセイ単品寄せ集め

ティッシュ・イン・ザ洗濯機

作者: 餅角ケイ



 テレビから流れてくる国営放送のケネディ暗殺特集をなんとなく観ていたら洗濯機が鳴りますね?

 普通に蓋を開けますね? そうしたら見覚えのないしろ〜い引き千切れたフワフワがなんかこう、全体的にまとわりついちゃっていますよね?



「あっ…………」

 即座に察しますね? はい、それはティッシュです。




【ティッシュ・イン・ザ洗濯機】




 単純に私は悔しかった。人生初のひとり暮らしを始めて早○ヶ月、この手の失敗だけは絶対にやりたくないと確信していたのに。


 原因は数日前に無造作に洗濯機に放り込んだランチバッグだった。食べこぼしを慌てて拭いたときのティッシュごみがそのまま入っていたらしい。きたない。


 ……いや、そんなことは割とどうでもいいのですよ、用途とか。



 何が言いたいって、単にティッシュ(あいつら)の分散力すごくね? ってことです。たった1枚のティッシュだったんですよ。使用済みですからクシャっと小さくまとまっていたわけです。なのに、水中でいいだけ揉まれて出来上がった瞬間にこれです。結果として奴らは30リットル分の洗濯物にまんべんなく、わーーっと綺麗に別れた。



 いやはや、元はたった1つのかたまりだとは思えないすんごい増殖力ですよね? 自由自在というか。


 人間だって、心一つに〜〜! と誓って結託できることもあれば、あることがきっかけで(今回の例でいえばいきなり洗濯機の水流にのまれるとか)、いとも簡単にその結託はバラバラになって各々が細かくどこかに散ってしまう、もしくはその逆もあるのかもしれない。縦型洗濯機に頭突っこんでなんとか白い残骸をかき集めながら、ふとそんなことを思ったのでした。オチ? ここにはない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 悲惨かつ見ずにはいられないタイトルでした。 [気になる点] 私も時々やらかしてしまいますが、買い替えたドラム式だとなんと大丈夫でした。不思議ですねぇ。
[良い点] タイトルだけで察せられる悲劇 [一言] 初めまして。 先日うっかりオムツ・イン・ザ洗濯機をやらかした者です……
[良い点] タイトルが素晴らしいです。 [一言] 初めまして。  エッセイのランキングを見ていて、普段は『タイトル→あらすじ→作者名』を確認してから読むんですが、思わず『タイトル』のみで読んでしまい…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ