朝礼前のひと時
すいません!この節でできれば0章の半分くらい(?)まで行きたかった…
訂正5月25日
0章4節
琢磨は、流星と竜弥と別れ自分のクラスの教室の扉を開けた。
クラスの扉と窓はほとんどがガラスでできており、廊下から教室の中の様子をみることができる。
もちろん教室の中の様子が廊下からみえるということは、逆もあるという事で…
「おはよう琢磨!」
琢磨が扉を開けると教室の真ん中の方から声がかかった。声のかかった方を見ると眼鏡をかけ、こっちを向き、手を振っている人と、スマホを持ってイヤホンをして下を見てる人がいた。
他に教室にはアイドルの話をしている女子や男子サッカー部やテニス部など、同じ部活や友達同士クラスが同じになった人達はすでにグループを作り、話し込んでいる。
もちろん、中等部の時にほとんど知っているはずなんだが、同じクラスになったことない人は名前と顔が一致するまで毎年苦労しているが、今年はほとんど同じクラスになったことある人達のようだ。
琢磨は声のかけてきた人の近くまでやってきて返事をした。
「おはよ〜、留斗は朝から音ゲーか?」
「なんか、今日の朝SNSに今日から始まるイベントのリーク情報が出てたらしくて、話かけても反応が薄いから誰か話し相手が来るのを待ってたんだよ」
「あ〜なるほど、それで留斗が先生に取られるかもしれないリスクがあってもゲームやり続けているわけか…」
「琢磨もこのゲーム留斗と同じくらいやってなかった?」
「今日はちょっと遅刻しそうになってたか見るの忘れたんだよ…今日昼までしかないから帰ったらすぐやろかな…」
よくやってるゲームのリーク情報なので嬉しくも先に流れてしまったことが残念だ。
ゲームのことを考えていたので紹介が遅れたが、今まだ耳にイヤホンをしてスマホの画面を頻りに叩いているのは、林 留斗 (はやし りゅうと)で、手を振って話しかけてくれた眼鏡をかけている方は、佐藤 陸 (さとう りく)だ。
「まあ留斗みたいに早く来ないともうすぐ先生がくるからね…家に帰ってからの方が安全だと思うよ」
「もう少し早く来るかな〜」
そのためには今日は早く寝ないといけないな、でも今日からイベントがあるからゲーム時間を確保しなくちゃ…
今日の予定を考えていると、五分前の予鈴が鳴った。
「もう五分前か、今日は今年度の予定とか係り決めとか長い校長の話聞いて終わりだったよね?」
「そうだね、一二時と言わず十時には下校できるんじゃない?」
「毎日こんな風に授業を受けないで帰れたら楽なんだけどなぁ」
まだ春休みボケをしているからか はっきり言って、授業なんざ受けたくないと思っている!と胸を張ってクラスのみんなに、堂々とサボりたい宣言を出来そうな気がするくらいめんどくさいと思っている。
まあそこまで勇気があるわけでもないし、先生にチクられたらたまったもんじゃない。それにクラスでサボり魔の称号をもらって、一年間過ごしたくないしまず元からそんな陽キャじゃない!
と、自分でも信じられないほど拒否反応をして、言い訳がつらつら出てくる。
「っと言ってもたっくーは授業寝てるからあんまり関係ないんじゃ…」
陸が痛いところをついてきた。軽い苦笑いをしながら言い返した。
「だ、大丈夫。物理とた化学とかは寝てても、他の授業は半分以上は起きてるから!」
「それって半分以上授業わかってないんじゃ…」
「そ、それよりそろそろ始業のチャイムがなるんじゃない?りっくーの席はどこだった?」
どうやら陸には勝てそうにないので話を変えてやり過ごそう。流石に露骨すぎたかな〜と思いながら陸の様子を伺うと、苦笑いしてきた。
「いや〜実は、このクラスじゃないんだよね」
「えっっっ!」
話をそらす目的を忘れるくらい驚いた。まあ去年もうちのクラスに休み時間来てくれてたなぁ。また違うクラスか…
『そんなに驚いてないだろこれ…』
『いや忘れたのは事実だし』
『十五才で認知症か…?』
『ってかなんで認知症を知ってるんだよ!』
『だって琢磨の記憶の中だし』
『そうか… 』
もっと書かなきゃね…自分でもボリューム足りねぇって思ってる!早く書けるようになりたい!