始まり
0章1節です。短いです…(>_<)
訂正しました。5月10日
細かいと所はちまちま訂正してます…
訂正!5月25日
訂正4月17日
0章1節
『ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!』
けたたましい音を出して鳴り出しはじめたのは、赤色の古めかしいデザインをした目覚まし時計だった。二股に分かれたベルを交互に叩き音を出すタイプのやつだ。
これのタイプの目覚ましは、上に着いたハンマーのようなものを抑えてやると黙る。
その目覚ましに反応する者がいた。
彼は、髪はボサボサで服はシワがついて伸びなくなったシャツ…が見えたかと思うと、目も開けないで寝ぼけながらうるさい目覚まし時計を片手で制した。
ここまですればこいつは黙るしかない。そして俺の睡眠を遮るもの無くなった。と考えたところで、彼の意識は途切れた。
一瞬のことだった。いや刹那的だったと言ってもいい。6時半に目覚ましを止めた後、すぐのはずだった。
「なん…だと…」
そう呟かずにはいられない程に時は過ぎ、朝日は顔を出し彼の眠気を吹き飛ばして行った。
そんな猛烈に吹き飛ばされていった眠気と共に動き始めた彼は、部屋のクローゼットに服を脱ぎ捨てながら手を伸ばし、物の2分もかからずに制服を着る。
早着替えを終え、着替えながら考えていた今日の持ち物をカバンに入れるため、本棚に近づき、ブックカバーがカラフルな本を数冊ほど入れる。本が入ったカバンを持ち、部屋を出て階段を下る。
階段を降りるとすぐにリビングだ。リビングには母親が朝ドラが終わったようで主婦向けの、情報番組を見ていた。
食卓を見ると朝ごはんが置いてあったが流石に、ここで食べていくと間に合わないので、パンでも置いておいてくれればかじりながら「遅刻、遅刻〜」と走っていけば美少女にでも出会えるかもしれないのだが、非常に残念ながら今日の朝ごはんも、ご飯に味噌汁そして、目玉焼きが置いてあり、いつも通りの朝食であった。
昨日まで休みだったので毎日朝ごはんをゆっくり食べていたのだが、今日からはこの時間に起きたのでは、ご飯を食べる暇のないので、健康な体、勉強をするためにも朝ごはんはしっかりと食べていきたいところだった。
そんなことを考えながら、母に行ってきますと言ってリビングをでた。
確か走ればまだ間に合う時間だったはずだ…
仕方なく琢磨は、下を向きくつに靴べらをを通しボソッと一言呟いた。
「走りたくはねぇな…」
これからは2度寝しないと心に誓い、家を出た。
彼の名前は井澤 琢磨、彼はただの高校一年生だ。