詩集 払わでは 作者: しのぶ 掲載日:2019/01/06 所詮この世は仮の宿 一時の住処(すみか)と申せども 万(よろず)の病(やまい) 患いは この世にありて起こるもの おのが幸い望むなら 己の道にはびこれる いばらとあざみ切り開き 打ち払わではおくべきか 己の道にはびこれる 韮(かみら) 山椒(はじかみ)そのが本(もと) そ根目(ねめ)つなぎて引き抜きて 打ち払わではおくべきか 我が身の内に食い入れる 毒矢はいまだ抜けはせず 我は忘れず忘られず 打ち払わではおくべきか 己の道にはびこれる 万(よろず)の病(やまい) 患いを 撃ちてし止まんかくてこそ 己の息も尽きぬべし