第3論 牛に引かれて善光寺参り
私は、今住んでるアパートから一㎞と離れた電柱にて息を切らしながら、この場で休んでいる。
今はまだ解明されない、霊体という体質からどのようなことができるのか、不安があるがそれと同時に好奇心と挑戦したい気持ちが交差して色んな、考えるだけの身体への実験をしたが...。
調子乗ったのもあるせいか、身体がうまく動かなくなってきた。息も荒いっ...。
今までの経緯を整理しながらが、とりあえず今は休みたい。
何がきっかけで、幽体離脱をしてしまったのか分からないまま...
昨夜は仕事の仲間と飲んでいて起きたら幽体離脱をしてる衝撃を受け止めながら、肉体に戻ろうと試行錯誤をしたが全て失敗に終わり。意を決して外に出たが…
自分の性癖によるものなのか、霊体の身体にくる疲労なのか、確証は出来ないが
自室のドアからこの電柱までの経緯を話そう。
先ず、ドアの開け方だが…。
これは、霊体的に”意識”をすれば個体という物質的なものが掴めると分かったので、ドアノブを回すなどは”意識”により”物質”に触れることは可能だか、開けたドアは数センチと人が出るには不可能な開き具合、色々と”意識”の思考を変えてみたが...ドアは最初に開いた距離より、それ以上は開かない。これを、意識の仮名として”意識力”と名付け、その”意識力”が範囲される模様と仮定してみた。逆に無意識にドアという固定概念がなければ、霊体の身体はドアと云う物質に、ぶつかる事なく通り抜けられることが出来た。
これは、先ほど自分の肉体に戻りたいが為に必死に自分の身体に戻る為に、床と天井と概念を意識しなかったら、下の階空き部屋と天井をを通りゆける事が言えた事が言える。
試しにドアを擦り抜けてから、ドアを閉めようとしたら開いた分の意識力と比例して、容易くドアを閉める事が出来た。
だが、次にドアに鍵をかけられることは可能か試そうとしてみたが、散乱する部屋の中から鍵をやっと見つけて見たものの、鍵を掴めることは出来なかった。
ドアを閉めるより、泥棒に入られたら、この状態で知らない人が入ってきたらと強い意識で仮名”意識力”を強くして鍵を掴もうとしたが、いくら試しても空振り。
物質の重さなのか、意識力なのか、はたまた、私が考えられない作用が絡み合っての動作なのか?
鍵を使った、実験は一旦保留にし、私はドアを擦り抜け外に出た。
それから、アパートの廊下でも、人が落ちない為に設置された。柵越しを”意識的”、”無意識”と役割を確認してみたら、”柵”というものを意識をしたら、どう押しても頑丈で通りに抜けられなかったが、一呼吸をおき目を一旦つむって歩けば、”柵”という物質はなく私はそれを通り抜けて...
......宙に立てた。
目を開いたときは、慌ててアパートの廊下に必死に戻った。
思いつくまま霊体の自分に出来る実験をしてながら外に出てきたものの。
霊体でありながら疲労は蓄積され、霊体という身体にも限界を感じとりあえず近くのこの電柱で休憩をとっているのだが...。
これから、私は何をしたらいい...
まだ、1番確かめたいことは”人間”と遭遇して、他人と私の視点から双方がどう見えるのか?
反応を確かめたいし、確認はまだ出来てない。
他にもまだ試してないが飛行テストだて、どのくらうの距離を宙に浮けるのか。
逆に地にどれだけ鎮めるのかもまだ...出来てない。
そうだ、まだ...。
私は霊体の私を知らない。
もっと、霊体の私を知らないと、もっと霊体の私を理解しないと、、
電柱に寄りかかり、私は身体を沈めた。
私は、息を「はぁっ...、はぁ...」と荒げながら蹲ることしか出来なかった。
吐き気のような悪寒も感じる。霊体のはずなのに...
《なんだろう、身体の中央から何かがこみ上げてくる。これは、なんなんだ?》
《吐き気か?いや、違う。霊体の私は物質は持たない》
《しかし、この口か溢れ出そうなものは...》
意識がだんだんと遠のく。
霊体もやはり、疲労があるのか?じゃ、このまま、眠ったら私は肉体に戻ることが出来るだろうか。
不安と恐怖が頭をよぎるが、すれ違い。
瞼は少しずつ沈んでいく。
まだ、色々と試したかったんだが…。
まぁ、霊体でも意識が飛びそうだと分った。
このまま、あのオンボロのアパートに戻ってくれることを願...
ガサっ、
誰もいない電柱から音がした。