第0論 プロローグ
人は、起床方法がいくつかある。
まずは、赤ん坊の時のように本能のままに起きる方法。
これは、お腹空いたとき、粗相をしたいとき、寝返りや体の異変を感じたとき、本能のままで起床する。生活習慣で身についた起床とは若干違う、自然起床の1つである。
次に、先ほど話した自然起床でも本能で起床するのではなく、生活の習慣で身につけたものもある。
時間をかけて自分の体に学ばせた。体内時計を使った起床法である。毎日、毎週、毎月、同じ時間に起きる事に生活の内容に変化や体調の変化が表れても、自然にその時間に起きる可能性が高い方法である。
しかし、この体内時計を使った起床法を身につけるには、まず、文化的人工物の使用や他者からの手助けが必要である。
ここからは自然起床ではない、人工起床も話しときたい。
先ほど、文化的人工物の使用と言ったが、これらは今現在さまざまな道具が発明されている。
昔から、人々が頼ってきた道具がアラーム付きの時計だ。これは、起きたい時刻にアラームが鳴るようにセットすればほぼ同じ時間になる。システムやデジタル、アナログと細かくいうと、様々な状況や設定に違いがあるが、割愛し、最もよく使われる人工物である。
最近では、時計ではないネットワークにつながれた道具に音声で起こしてくれる物や起きない人の為に電流が流れる物など、調べればユニークな起床を手伝ってくれる人工物がごまんとある。
私は、経済上の理由がある故に、こういったハイテクなものを購入も使用することも出来ないが…
こういう人工物を使って、起床する方法もある。
最後に人類が最古から現在にいたるまで、人が生を受けたその日にいたるまで最も多くの人が経験したであろう起床法、それは、人による起床法だ。
簡単に云えば、人から起こしてもうらうと言ったほうが理解しやすい。最も一般的なのは親に起こしてもらう経験をしたことがある人が最多であろうが、環境や事情により親ではない人に起こされる時もあれえば、起こしてもらうよう頼む場合もある。
それは、人それぞれ育った場所や環境の違いがあるが、それはご助力か、または強制か、人から起こされる方法が最も経験してる人が多いと私は思う。
最近では、起こしや代行サービスや学校や会社から起床電話をしてくれるところもあるらしい…。
他にも、色々な起床法があると耳にした。
急に体が重くて起きたら飼ってるペットに起こされる可愛いものやら、幽霊が乗っていて驚いて起きたとか、変な臭いがしたら部屋が燃えていたとか、ふと起きたらそこは見知らぬ異世界だったとか…
世の中には、私が知らない数の”人が目覚める方法がたくさんある。”という事が分った。
ここまで、長ったらしく起床のあれこれを説明したが。ここで、問いたいことがある。
私、鑑 堅哉28歳、独身のフリーター。
今現在、ベットの中にいる。鑑 堅哉[しぶん]を見下ろしみながら”奇床”いたしました。