第60話 わたしの予感
本日もよろしくお願いいたします。
「いただきます」
「はい、召し上がれ」
俺は目の前に用意された食事に手を合わせ挨拶した。
場所は斉恵亭の客席。4人掛けテーブルに俺の隣が斉藤さんで向かいに俊夫さんとアイシャさんという配置で腰を下ろしていた。
「いっぱい食べてね!」
隣の天使に笑顔を向けられながら頂く食事とかマジプレシャスプライスレス。
私には大変ご褒美です。
これならここで365日フルタイムで働きたい気分である。例えブラックでも構わないレベル。
まあ、ブラックなんて事は絶対無いし、昼しか営業していないから、他の時間はなにすればいいのか分からないが。
並べられている料理だが、俊夫さんが作るのかと思っていたら、親娘天使の手料理であった。
前回とは違い中華風なラインナップでエビチリがメインのおかずだ。
「お、中華も凄く美味しい」
「ほんと? 良かったぁ。わたしも食べようっと。お腹ペコペコだよー」
そう言うと自分も箸を進め始める斉藤さんだった。
「うんうん、宗の言う通りやっぱり二人の料理は最高だな」
俺に続くように俊夫さんも料理を褒めた。
例の切実な裏事情を知っている身としては、その言葉を発する俊夫さんの必死さに物悲しくなってしまう。
頑張れお父さん。
「ふふ、良かったわ」
「うん、ありがとう」
おや?
なんか普通な気がするのだが、これで素っ気ないのか?
真意を確かめるべく俊夫さんへと視線を向けた。
おおう。
実にだらしないお顔をしてらっしゃる。
思わず殴りたくなる笑顔だ。
この顔を見る限り、俺が思った通りこの斉藤さんの状態は普段通りであり、俊夫さんの望んだ物のようだな。
原因は結局分からなかったが、取り敢えず俺は様子見で大丈夫じゃないだろうか。
そう自分の中で結論を着けると、美味しい料理を頂こうと箸を伸ばすのだった。
「このエビチリって市販品とは違うよね?」
「あ、わかった?」
一口食べて思ったが、よく食べる市販品のソースを使ったエビチリとは違った味わいだ。
旨味が強く、辛さも程よい。食べ慣れた物より余程美味しいと思う。
「ああ、食べたこと無い味だけど、凄く美味しいよ」
「えへへ、そう言って貰えると嬉しいな……。ソースから自分で作ってるんだよ?」
「え!? エビチリって自分で作れるのか!」
「ぷっ、ふふ、そりゃ作れるよぉ」
うぅむ、斉藤さんに笑われてしまったぞ。
まあ、そりゃそうだよな。
でも、自分でソースから作るイメージが湧かないから、難しい気がするんだよな。
材料がそもそも分からん。
「いっぱい食べて良いからね! あ、おかわり取るよ?」
「お、ありがとう」
斉藤さんはそう言って俺の取り皿へエビチリを分けてくれた。
何これ嬉しい。
天使によそって貰うとか幸せ過ぎるだろこんちくしょう。
エビチリ無くてもこのまま7杯いけますわ。
「うふふ、わたしも負けないように俊くんにあげないとねー」
「お、おう……」
向かい側では夫ラブなママさん天使が筋肉夫へ同じようにエビチリをよそっていた。
ぴったりと寄り添ってニコニコと夫を見つめるアイシャさん。
何だか見てるこっちが恥ずかしくなる光景だ。
斉藤さんは見慣れているものなのか気にした様子は無いけど。
ん、いや待てよ。
これって端から見たら俺と斉藤さんも同じように見えるってことか?
「……」
何それ恥ずかしい。
無性に恥ずかしいぞ。
ヤバい顔熱くなる。
しかも向い側にその親がいるとかどんな罰ゲームだよ。
「俊くんあーん」
「あー」
しかし、向かいでは尚ラブラブ続行中の筋肉天使夫婦。
俊夫さんも俊夫さんで慣れた事なのか自然な感じであーんを受け入れていやがる。
羨ましくなんてないぞ!!!このやろうっ!
と、そんな俊夫さんと目が合った。
その途端にだらだらと汗をかき始めた。
手をわたわたと動かし挙動不審な筋肉ダルマの完成だ。
「し、宗、こ、これは、だな!!」
「……いや、いいんすよ。お熱いっすね」
「くっ……」
「俊くんどうかした?」
「あ、いや、その…………何でもないですはい」
嫁のつぶらな瞳に見つめられ、何も言えず頷くだけの筋肉だった。
「いつもこんな感じなの?」
俺は隣の斉藤さんへ、この目の前で繰り広げられるラブラブ夫婦について問いかけた。
「……」
しかし、肝心の斉藤さんから返事が来ない。
不思議に思いそちらに視線を向けると。
「……ぁーんって、ぅん、何気…くいけ……」
お、おーい?
どうかしましたか?
なんで箸でエビを摘まんだままそのエビを見つめているんだい?
おいおい。
なんで俺にチラチラと視線を向けるんだい?
その箸で摘ままれたエビはどこへ行くんだい?
「さ、斉藤さん?」
「は、はぃっ!? な、なにかな沢良木君!?」
俺が声を掛けると摘ままれたエビは取り皿へポトリと落ちてしまった。
つい、目線がエビへ向かってしまう。
斉藤さんもお皿へと視線を落としていた。
「あ、いや……どうかしたのかなって」
「え、あ、その…………なんでもないです」
「そ、そっか」
俯いてこちらを見てくれない斉藤さんに俺はそう答えるしか出来なかった。
少しだけ残念な気持ちが胸に残った気がした。
――――――――――
食後、客席のテーブルで宗君と一緒にお茶をしていた。
パパとママは片付けの為に厨房で仕事をしている。
宗君も片付けを申し出て立ち上がっていたけれど、二人に止められていた。
片付けまでしようとするなんて偉いですね。
わたしなんて宗君に便乗して休んじゃってます。
ママに良いとは言われていますけど。
ラッキーです。
「俊夫さんとアイシャさんはいつもあんな感じなの?」
隣の宗君が先程のパパとママのやり取りを思い出してか、わたしに問いかける。
「あ、うん、あんな感じかなぁ?」
「仲良いんだね」
普段見慣れた光景に全く気にしてはいなかったが、言われてみると確かに仲の良い夫婦なんだろう。
普段なら何とも思わないが、今日みたいに好きな人が隣に居る時にあんなやり取りをされると意識してしまう。
わたしだってしたくなります。
あーん、したかったです。凄くしたかったです。
宗君に食べさせたかったです。
でも目の前に親が居る状況でしたし。
そもそも恥ずかしくて、いざやろうとしても出来るか分かりませんけどね。
「そうだねー。見慣れてるからあんまり気にしたことなかったよ」
「そういうもんか。まあ、ウチの会社にも似たようなカップルがいるから言われてみればそうかもね」
「あ、そうなんだ?」
宗君のバイト先の事は詳しくは知りません。中々聞く機会も無いですし、宗君も自分から話す訳でもないので。
でも、働いてる宗君も見てみたいです。
「その人達の場合は所構わずイチャイチャし始めるから鬱陶しい時があるな」
「そ、そか……」
宗君はイチャイチャするのが嫌なのでしょうか。
夢ではありますが、わたしは出来る事ならずっと宗君とイチャイチャしたいです。
出来たらとっても幸せだと思います。
わたしが淹れたお茶を一口飲むと、宗君がそういえば、と口を開いた。
「話は変わるんだけど俊夫さんが斉藤さんが最近冷たいとか言ってたけどさ。どうかした?」
「えっ? パパが言ってたの?」
突然の宗君からの質問に驚きました。
確かにパパとは最近少しギクシャクしているところがあります。パパが宗君に話したんでしょうか?
苦笑いしながら宗君は続けます。
「なんか凄い落ち込んでたな。それでケーキを斉藤さんに買おうとしたらしくてさ。そのタイミングで会ったみたい」
「そうだったんだ……」
それはパパには少し悪いことをしてしまいました。
もう怒ってはいないのですが、水族館デートでの一件以来パパと話すときにギクシャクしてしまうことがあるんです。
何となく普段通り話すタイミングを失っていると言うか。
落ち込む程パパが気にしていたとは思いもしませんでした。
「でも、さっきご飯食べてる時は普通に話せていたと思うよ? 現に俊夫さん嬉しそうだったし」
だらしない顔だった、と宗君は再び苦笑い。
「実は水族館の時から少しギクシャクしててね。怒ってる訳じゃ無いんだけど、上手く話せてなかったかも」
「そっか。ま、それならもう大丈夫かな」
「うん、沢良木君が居たから自然に話せたかも」
パパには悪いけれど宗君に意識が行っていて、パパの事を考えていなかったとも言えます。
パパごめんなさい!
でも仕方ないよね!
「そ、そうか」
「うん? どうかした?」
気が付くと隣の宗君が言い淀みながら顔を背けた。
どうかしたんでしょうか。
しかし、すぐにいつもの様子に戻りこちらに向き直りました。
「いや、何でもないよ」
「そう?」
「あ、さっきも言ったけど、パレットのスティックケーキ買ってきたんだ。アイシャさんに斉藤さんも好きだって聞いたんだけど」
「あ、うんっ! パレットのスティックケーキ好きだよ!」
あ……。
つい好物の名前を聞いて声が大きくなってしまいました。
恥ずかしいよ……。
「ふふ、それなら良かったよ。あそこの人とは知り合いでさ。手土産と言ったらパレットしか思い付かなくてね。好きだったら良かったよ」
わたしがはしゃいだりすると決まってこの優しい微笑みを向けてくれるんですが、これってどういう意味があるんでしょうか。
大好きな人の笑顔なので、見れるのは嬉しいですが、子供扱いされているようでどこか釈然としないんです……。
やっぱり子供扱いされているんでしょうか?
確かにわたしは背も150センチくらいしか無いですし、童顔で幼く見えるのもあると思います。
それに、胸も…………はぁ。
あぅう……。
自分を振り返ると欠片も大人っぽさがありません。
子供扱いされて当然な気もしてきました。
辛いです……。
宗君は背が凄く高いですし、大人っぽいですからわたしでは釣り合わないんじゃないでしょうか。
早く大人の女になりたいです。
「好きな味とかある? 買ってきたセットにあると良いんだけど」
「あ、うん、チーズが一番好きかな」
自己分析に意気消沈しながら宗君に返事をする。
チーズ味は季節物ではないのでいつでも食べれますけどね。
逆にいつも食べれるのは嬉しいです。
ミルクティーと一緒にしたら、さいきょーです。
「あ、俺と一緒だね」
「え、ほんと?」
「うん。俺もチーズが一番好きだな。年中食べれるのが良いよね」
宗君はそう言うとイタズラっぽく笑いました。
わたしと同じだ!
宗君と同じ物が好きなんだ!
なんだか凄く嬉しいよ!
それに、年中食べれるとか考えてた事まんまだよ!
えへへ、相性良いのかなー?
最早先程まで杞憂はどこへ行ったのやら。
打って変わってご機嫌になるわたしであった。
――ピロン――
引き続き宗君とお話をしているとRINEの通知音が耳に届いた。
わたしの携帯は部屋にあるので多分宗君の物だと思われる。
「沢良木君の?」
「ああ、そうみたい。ちょっとゴメンね」
そう言いポケットからスマホを取り出す宗君。
画面を確認するとそのまま返信を打ち込んだよう。
そしてそのままスマホを仕舞った。
誰でしょうか?
仕事関係とか理沙さんですかね。
少し気になるけど、恋人でも無いし教えてもらう義理もありませんよね。
でも、やっぱり気になります。何故でしょうか。何か良くない予感めいた物を感じるのです。
「……お、お仕事ですか?」
恐る恐る聞くと、何故か敬語になってしまいました……。
「ん、そうだね」
しかし、何気無い様子で答える宗君です。
「お休みなのに大変だね」
ふぅ。やっぱりお仕事ですか。
そもそもわたしが気にすること自体お門違いですよね。
しかし、わたしは何をそんなに気になっていたんでしょうか。
「まあ、RINEの返信くらい大した事じゃ無いけどね」
「そっか、最近は忙しいの?」
「そうだな、結構大事な仕事が入ってるから忙しいね。付きっきりになることも多いし」
中身は教えられないんだけどさ、と宗君は申し訳無さそうに苦笑いした。
「ううん、頑張ってね」
「ああ、ありがとう」
そう言って優しい笑みを返してくれる。
なんだか変なことを考えていた自分がちっぽけに思えてくるようです。
――ピロン――
再び宗君のスマホがメロディを奏でると、ごめんと宗君も再び謝るとスマホを取り出した。
「……仕事じゃ無くなってきたな」
ボソッと呟くと再びスマホへ打ち込んでいました。
どういうことなのでしょうか?
仕事だけど仕事じゃない?
ちんぷんかんぷんですね。
わたしもスマホ持ってこようかな。
んー、何か宗君と遊べるようなアプリとか見つけるとかどうでしょう。あ、なんだか良い案に思えてきましたよ。
普段はゲームとか全くしないのですが、二人で時間を少しでも共有出来れば宗君に近付ける気がします。
ゲームで二人の距離を縮めよう作戦ですね。
「沢良木君、わたしもスマホ取ってくるね」
「うん、了解」
宗君に一言告げると自室へスマホを取りに戻りました。
急ぎ店へ戻るとさっきまで座っていた席には宗君の姿がありませんでした。
「あれ、沢良木君は?」
「沢良木君ならトイレに行ったわよ?」
ホール側の片付けをしていたママがわたしの呟きに答えてくれました。
あるわけが無いと分かっていても、一瞬帰ってしまったのではと不安になってしまいました。
恥ずかしいですね。
「そっかー」
先程と同じ席に着いて宗君を待つことにしましょう。
「あれ?」
席に着くと、宗君のいた場所にスマホが置かれているのを見つけました。
わざわざトイレには持って行かなかったものと思われます。
当初の予定通り、二人で遊べるアプリ探しを始めようとスマホを開いたのだけれど、それと同時に宗君のスマホも音をたてた。
「……」
横目に見るとRINEの通知画面が立ち上がっています。
角度と距離があるので文字までは見えませんね。
「……ぅぅ」
き、気になります。
見てはダメだと分かっています。人のスマホを勝手に見るような女と思われたくありません。
嫌われたくありません。
だけど、気になるんです。
再び胸のなかで予感めいた物がむくむくと大きくなります! 何なのですか!
目が宗君のスマホから離すことが出来ませんっ。
どうしましょう!?
「……ん~、眠くなって、きたかも?」
わたしの体は段々と宗君のスマホがある方へと机に寄りかかる様に倒れて行きます。
これは眠いから仕方ないんです。そうなんです。
「……」
あとちょっとで読めそうです……。
名前は……菅野、真、澄?
「あ」
スリープに移行したのか画面が真っ暗になってしまいました。残念ながら内容までは見ることが出来なかったです。
スマホを開いてとかそこまでして見たくは無いので諦めましょう。
わたしは体を元の座っていた位置まで起こした。
「あ、斉藤さん」
「ひ、ひゃいっ!?」
「うおっ!? ど、どうかした?」
後ろから宗君に声を掛けられたら、驚いて変な声が出てしまいました。
恥ずかしくて顔が熱くなります……。
「大丈夫だよ、大丈夫! ちょっとビックリしちゃったの」
「脅かしてゴメンね」
「ううん、沢良木君は悪くないよ。それよりスマホ鳴ってたみたいだよ?」
「お、ありがとう」
わたしに礼を言いながら隣に腰掛ける宗君に少し罪悪感です。
しかし、菅野真澄さんって誰なんでしょうか。
男性? それとも、女性……?
いまいち名前から判断出来ないです。
でも、今時では無さそうな名前ですよね。
そうすると年上の方でしょうか。
うぅーん、分からないです。
スマホを盗み見た事によって心のしこりは余計に大きくなってしまったのだった。
夕飯を終え、居間で家族皆寛いでいる時間、わたしはテレビを見ていた。
今ついているチャンネルはわたしの好きなバラエティー番組だ。
パパがいつもの様にわたしの為につけてくれた。
パパありがとう、とお礼を言うとパパは何だか嬉しそうな顔をしていた。
ちゃんと普段通り話せてるはずです。
ギクシャクするのは嫌ですからね。
もう怒ってないですよパパ。
宗君はあの後程無くして帰って行きました。
わたしはずっと居て欲しかったのてすが、長居するのも悪いと言って帰ってしまいました。
別に良いのに。
残念です。
でも、今日は一緒に仕事が出来て、過ごせて幸せでしたね。
良い一日でした。
テレビを見ていると一人のアイドルがコメントをしていました。
「この子最近結構見るわよね」
「うん、そだね。ますみん可愛いよねー」
ママの言葉にわたしは頷く。
コメントしていたアイドルはますみんと言う愛称で呼ばれる、最近人気が出てきているアイドルで、ここのところよくテレビで見るようになった。
確かわたしと同い年だったはずだ。
同い年で何故こんなに違うのかと絶望した事は記憶に新しい。
何処が違うのかは聞かないでくださいね……。
「ますみんちゃんって言うの?」
「ああ、それは愛称だよ。確か本名は真澄ちゃんだったかな」
「あー、それでますみん、なのねー」
あれ?
んー? 何か引っ掛かるなぁ?
――では、続きましてますみんこと、菅野真澄ちゃんです! 発表どうぞー!――
何が引っ掛かるか首をひねるわたしの耳にバラエティー番組の声が届いた。
「……あぁーーーっ!?」
「……っひゅ、ごぼっ、ごほっ、ごほっ。ま、愛奈ちゃん?」
「ま、愛奈ちゃん? 急にどうしたの?」
わたしの声に驚いたパパはお茶にむせ、ママも驚きに目を見開いている。
「ご、ごめんなさい! なんでもないの!」
謝りながらも、わたしの視線はテレビから離せない。
――今日は新曲をこの場で初披露させて頂きます!――
テレビの中では、可愛い衣装を着たますみんが新曲だと言う歌を歌いながら踊りだす。
歓声を浴び歌い踊る姿はキラキラとしていて、女の子としては憧れを抱いてしまう。小さな頃はなれるものならなってみたかった一つの夢だろう。
「……」
人違い、ですよね?
そうそう、きっとそうですよ。
同姓同名ってだけですよね。
まさか、アイドルとRINEのやり取りするなんてこと有るわけ無いですよ。
あははは……。
「……」
え、無いですよね?
宗君教えてくださいっ!
違うと言ってくださいよっ!
わたし、アイドルなんかに勝てませんよぉ~!!!!
お読み頂きありがとうございました。
今回は何度か書き直ししていて遅くなりました…。
また次回もよろしくお願いいたします。
最近、感想に返信出来ず申し訳ありません。
ちゃんと読ませて頂いております。
時間があればお返ししたいと思います。




