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「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」という言質について


 これもまたおかしな言い分だと、私は常々思っておりました。


 愚者って、私などは経験からすら学ばない、同じ過ちを何度も何度も繰り返す方々のことだと考えていましたからね(ハッハッハ!そりゃー私のことだ)。


 そして(自称)賢者さんは歴史から学ぶと申しますが、まずは歴史って何ですかー? と、問わねばなりませんね。


 私の理解する歴史とは、時の為政者達に都合よく改竄された過去の記録だと認識しております。


 基本的には戦争の勝ち負けに付随してコロコロ変わる、勝ち組にとってのみ都合のいい嘘八百などから一体何を学べばよろしいのかと……私程度の愚者には理解不能なのです。


 もしかしたら戦争で沢山の人を効率的に殺す方法を学ぶというのでしょうか?


 それとも経済的に成功する為に、合法的な泥棒や詐欺の上手いやり方を学ぶというのでしょうか?


 まさかとは思いますけど、歴史年表か何かを丸暗記すること……いや、さすがにそれはナイですよ、ね?。




 とりあえずここまで。後程加筆修正します。

 



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~




 愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。


 私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。


Nur ein Idiot glaubt,aus den eigenen Erfahrungen zu lernen.

Ich ziehe es vor,aus den Erfahrungen anderer zu lernen,um von vorneherein eigene Fehler zu vermeiden.


 (フォン・オットー・ビスマルク/Wikipediaより転載)




 という訳で、元々は「人の振り見て我が振り直せ」的な意味合いを意図した言葉だったようですね。


 それにしてもビスマルク氏がこの台詞を語るに至った前後の経緯が分からなければ、ちょっと私には理解し難いところもあるのですが、とりあえず語源についてはここまでにします。




 ところで今回の「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」や、前回の「みんな違ってみんないい」「ありのままの自分でいい」というキーワードもそうなのですが、これらは私が今までに拝読した数多の「なろう作品」において複数の作品から最低三回以上は目にしたワードを拾い出しています。


 そして今回、このビスマルク氏の台詞の意味を「人の振り見て我が振り直せ」と意訳したのは私の個人的なこじつけではあります、が。


 今までになろう作品において散見したこの台詞の意味合いは、むしろ「人の振り見てバカにして、自分の振りは棚上げです(キリッ!)」としかとれないような意味合いで語られていました。


 これが敵役ポジションのキャラクターの発言ならばまだしも、主人公ポジションのキャラクターや地の文で引用していたケースがとても目につきまして……目に余りました。




 結びに


 経験から学べる人は未だ賢者足りえぬとも、決して愚者などではありません。



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