蔵は便利
すみません今回も少し短いです
竜次は工房の地下1階にいた。なにを作っているかというとシャッターだ。さっき作った耕作機、あれが思いの外大きくなりすぎてしまい、置く場所に悩んでいたときふと倉庫(中にはあるが)がないことを思い出してた。そして、そのときたまたま蔵とあわせればシャッターが作れるのでは?と気がついたのだ。
そこで現在シャッター制作中である。
「ん~どうすればボタンだけで蔵から出せるかな~」
そう現在久々に苦戦していたのだ。最近は概念魔法のおかげで作れていたが、想像できなかったのだ。概念魔法は使用者が想像できなければ使えないというのは普通の魔法と同じだがらだ。そうして床に倒れ伏した。そして気がついたのだ。
「そうか、磁石のように地面に到着地点を設定しとけばいいのか」
そうと決まれば早かった。みるみるうちに出来上がり、それを蔵にしまうと外に出た。あとは畑の近くに工房と同じ要領で箱を作り、入り口を開けてその天井にシャッターの入った蔵をセットし、そとにボタンを取り付ければいいだけだ。
「よし、いい感じだな」
続いて風呂を作った。今回住人が増えたので一つだけでは不便だと思ったのだ。これは一度作ったことがあるのでものの30分で完成した。
「う~んあとはなにが必要かな」
そう言って考えながら家の中を歩き回る。するとふとそれが目に入った。
(そうだゲートを作ろう)
そう今までは対になる二つの間でしか行けなかった。しかしそれだと行き先の数だげピンポイントゲートが必要になり、それで部屋が溢れかえってしまう。そこで全てのピンポイントゲートと繋がれるゲートを作ることにしたのだ。
「よし、ものすごく豪華なものをつくるぞ~」
そう言うと竜次は山に潜った。山でなにをするのかというと、ガラスの素材を集めるのだ。今までは鉄の枠だったが今回はガラスの枠にするのだ。山に潜るとすぐに地面に手を触れてはガラスを作りそれを蔵に入れて、作っては入れてを繰り返した。それを何回か繰り返すと家にもどった。
「さて材料も揃ったことだしやりますか」
そう言うとまずは集めたガラスを溶かしてひとつにまとめた。それを適当な大きさに分けると、薬師門をイメージして作った。その後余っているガラスをドーム状に加工して門を中心に半径5メートル位の広さで囲った。
「間宮さん綺麗ですね。これはなんですか」
そう訪ねてきたのはサクラだ。
「これはねピンポイントゲートの改良版みたいなものだよ」
「これがですか?
変わった形ですね、でもなんかかっこいいです」
「そうかな、そう言ってもらえると嬉しいよ」
そんな他愛もない話をしながらそとを眺めた。そして日がくれてきたころまた皆を集めた。
「えっと、カリナ達以外は知らないので驚くかも知れませんがこれから警備をしてもらう者達です」
竜次は蔵から蘇りし闇の守護者を取り出すと発動させるべく呼んだ。
《ナイト》
その声と同じにゴーレム(ロボット)に憑依した死者が動き出した。
「えっとこれは降霊術という死者の魂をこのゴーレム(ロボット)に憑依させて命じたことに対してのみ働きます。憑依させないとこんな感じです」
そう言って一体ゾンビをメイドさん達の前に出した。
「「「キャー!!」」」
おもいっきり叫ばれたのですぐにしまう。
「と、まぁこんな感じです。しかし憑依させなければ死者の数だげ兵士が作れます」
「間宮さんああいうことはやめてください!」
「すみません悪ふざけがすぎましたね」
そう言うとメイドさん達がホントですよとかいってきた。やっと楽な感じで話してくれて嬉しいかったりする竜次。
「まぁとりあえずこれに警備をしてもらうので、お願いしますね。あとはなにか必要な物があったら行って下さい。それとすみませんが庭師の皆さんは少し残ってください。それ以外は解散で」
それだけいうと皆はそれぞれ仕事に戻った。
「えっと、皆さんにはなるべく早くここに綺麗な庭を作ってもらいたいんです。というのもおそらく、近いうちにレヴィナス皇帝のラグナさんか、カリウドリア公王のノイルさんが来ると思うので、お願いします」
「わかりました。ちょうど畑が一段落したところなので直ぐに取りかかります。でわ植木を買うのでお金をいただけますか」
「そこは前の家があった場所のものではダメですかね」
なるべく節約できるところは節約したいのでそう聞いてみた。
「もちろん大丈夫ですが、いいのですか」
「大丈夫です。ではとりに行くので誰か一人付いてきてください」
そう言うと付いてきたのは比較的体格がいいレクサーさんだった。そうしてまずお城に戻るとそのまま瞬間移動で貰った家の跡地に行った。そこで竜次は言われた物をどんどん蔵にしまっていった。
「こんな物ですかね」
「じゃあ戻りますか」
そう言ってほぼ更地になった場所をあとにした。そしてまたお城を経由して家にもどった。
「ありがとうございました。あとは自分達でやるので大丈夫ですよ」
「ここまでやったんですから、最後まで手伝いますよ。それに俺がいた方が早いですからね」
そう言って持ってきた植木を並べてった。
「ではお願いしますね」
そして俺は言われた場所にそれを置いて行き、他の人はその木の形を整えていくという作業をした。
「ふう~おわった~」
「ありがとうございます。おかげで早く終わりました」
「いいですよ、それでこれから皆でお風呂でもどうですか」
「いえいえさすがにそれはダメですよ」
「なぜですか、俺に一人寂しく入れっていうんですか」
そうやって無理やりにでも誘う。仲良くなるには裸の付き合いが一番だからだ。
「わかりました。ではご一緒させてもらいます」
そう言って皆でお風呂に向かった。今日1日の疲れを癒すために・・・
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