組織について
まずは、ブラックがどうやって出来たのかから聞かされた
ブラックは、三つの組織の中でも一番若く経験も浅いらしい
「でね、ブラックは別名カラスって呼ばれる事もある」
「何でカラスなんっすか」
そう聞き返すと、霊魔は困ったように首を傾げうーんと考えてしまった
「多分、黒ってイメージでつけられただけだと思うよ」
「そうなんっすか」
「うん、後は活動時間とかまだ言われてなかったよね」
「そうなんっすよ〜いつなんっすか」
「ブラックは、学生が多いから今みたいな深夜の1時から3時ぐらいまで活動するよ」
確かに学生が多いから昼は無理っすよね
そんな事を考えていると、霊魔が顔を覗き込んできた
どうしたの?と聞かれたが何でもないっすと言った
「多分、明日もそれぐらいにくればいいと思うよ」
「了解っす」
次に説明してくれたのは、ここのアジトの使い方だった
基本誰でも使っていいのだが、鍵をかけない事とずっと同じ場所に居座らない事だった
居座られると、警察に居場所がばれたりするらしい
「で、次は能力についてかな イマイチピンときてなかったよね」
「ばれてたんっすか」
「うん、だって真分かりやすいもの」
僕の能力を見せるねと言って、霊魔は隣の部屋に行った
すると、暫くして帰ってきたのは無月先輩だった
え?と困惑していると無理先輩はあははと声をあげて笑っていた
「本当、真面白いね 僕だよ僕!そんなに困惑しなくてもいいのに」
それは、霊魔が化けたのだと理解するのに時間がかかった
確かに本人が言った通り、声も見た目も変わらなかった
「で、僕たち能力が発動している時は、右の目の下にタトゥーが入るんだ」
霊魔が指をさした所をみると、右の目の下にタトゥーがちゃんと入っていた
けど、さっきまでこんなの無かったのに
「あはは、驚いてるの?そうだよねこんなの初めてだもんね」
霊魔は、そう言って無月の姿から元に戻っていた
「ブラックについては、これぐらいかな 後は、残り二つについてだね これについては僕もあまり知らないんだけどホワイトは、凄腕の人材しか入れないって聞いてる」
霊魔の話を聞くと、ホワイトはブラックとは違い、黒い封筒に依頼を入れ枕に置いておくのでは駄目だという
ホワイトは、選ばれた人しか依頼出来ないらしい
不満を持たれそうだが、ホワイトに不満を持つ人はいないらしい
それが何故かまでは、霊魔にも分からないのだと言う
「ホワイトのメンバーとか、分かるんっすか?」
「いや、ごめんね 幹部の梅田さんぐらいしか分からない」
「梅田さんってどんな人っすか?」
「うーん、何考えてるかわかんない人かな」
ホワイトについては、それだけと言うと次にグレーについて話してくれた
グレーは、ブラックやホワイトに入ってもいいらしい
いわゆる中間にいると言う事だ
しかし、グレーのメンバーは勿論組織の事については話してはならないと言う事だ
グレーは、依頼人の近くの人を巻き添えにする爆発事件を起こす事が多いと言う
テロ見たいだなとふと思う
そして、グレーとは友好関係にあり情報を交換したりすると言う
「え?じゃホワイトとは?」
「うーん、あんまりかな ホワイトは孤独みないなものだからね」
そうっすかと言うとこれで説明は終わりだと言った
そして、霊魔は先に帰るねと言ってアジトを出て行ってしまった