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どちらの手に

このままでは、やられると思った俺はナイフを振りかざそうとした

しかし、ナイフは中を舞いトサッと刺さる音が聞こえた

俺は視線を無月先輩に向けたまま、動かなかった

確かにすぐに拾いたかったけど拾うと同時に、刺されて殺されてしまうだろう

「もう終わりか」

そんな声が耳に響く

どうすれば、いい?このままでは

焦る気持ちがどんどん、沸き上がる

何か、武器になるものは

「行くぞ」

ーっ!その声と共に地面の砂を投げる

無月先輩の目に見事命中して、目をくらます事が出来た筈だった

けれど、無月先輩は俺の肩を掠める日本刀

間一髪で避けたものの、服が少しだけ裂け血が流れている

目が見えないままなのにここまで、的確に当ててくるなんて無月先輩が相当なやり手であることを、改めて覚えさせられる

「どうした、来い 」

逃げたって無駄だ、どうせ殺される

俺は、無月先輩に向かい武器になる物を探した

ポケットの中には、携帯が入っていたが役には立たないだろう

無月先輩も、目が戻ったようで目をぱっちりと開けていた

携帯でも、ないよりはマシだろう

取り出した携帯は、いつも見ているものではなかった

まるで、拳銃のような形をしていた

弾もどうやら、入っていた

どうして、銃が?俺はそんな物を持ってきた覚えはないが、兎に角無動作に慣れない手つきでバンバンと撃っていた

弾はやっぱり、当たりはしなかった

無月先輩は、すごい勢いで俺に向かってくる

そして、後数センチという所で止まった

いや、もっと遠かったのかもしれない

無月先輩と俺の間には、無月先輩の仲間であろう人が両手を俺たちに向けて静止の合図をしていた

いつの間に居たのだろう、さっきまで居なかったはずだ

そう、まるで一瞬の出来事だった

「おぃ、無月 そこまでだ」

その声には聞き覚えがある

フードを取って仮面を取った人物はクラスメイトの痲璃亜だった

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