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早乙女雄哉の言霊詩集

雪降りしきる街

作者: 結野 舞弥

クリスマスということで、突発的に詩が思い浮かびました。

君が居なくなってから、二度目のこの季節。

空は灰色に染められて、上から白い粉が散る。

あの時泣いていた、私はもう大きくなって。

もう泣き虫なんて言わせないと、心に誓ったはずだった。


それでも、思い出せる。君と歩いた最後の道は、

白い粉に染められて、光り輝いてた。


「ありがとう、さよなら、愛してる」と、何度も言葉を交わしたのに。

消えていたはず君の記憶は、ずっと私の心に残っていたんだ。



家への帰り道、駅までの道、どれも君と歩いた道は

春、夏、秋、冬、巡る季節、それぞれの思い出が詰まってるよ。


さよならの後は、いつも哀しくて、涙堪えて俯いた。

それを見た君は、いつだって撫でで、優しい笑顔くれたんだ。


「バイバイ、またね、愛してる」と、毎日重ねた言の葉は、最後に雪に溶けていき、

なんにもなかったみたいに、消えてった。



あの日から毎日、泣いてた私だったけど。

もう泣かないよ。ホワイトクリスマス、君に逢えたから。


「久しぶり、元気してた?」と聞く君に、

「もちろん、元気だよ」と返して、涙堪えて抱き着いた。とたんに涙溢れてく。

ずっとずっと待ってたよ、会いたかった。世界で一番愛してる。

雪の降るこの街で、二人は出逢い、イルミネーションの光に、消えていった。


愛してる。

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