詩 過去に囚われている
掲載日:2026/08/27
「どうしてそんなに一人でいたがるんですか?」
「なんでそんなに笑うことを禁じているんだ?」
「なぜ君は、ここにはない物ばかりを見ている?」
傷ついた部分だけ見つめて
失ったものの数だけ数えている
大切にしているのはいつも過去で
見るべき未来の光景なんて目もくれない
一人だと思って生きている
そんな事はなかったと気づかないまま
私を生かしたものも
私を輝かせたものも
ぜんぶ振りかえった背後にあるから
未来になんて何もないと思い込んでいる
足を踏み出せば 過去を踏みにじると
未来へ時を進めれば 昔を忘れてしまうと
結論づけている
一人だと思って孤独でいる
そのままでいいと思っている
輝かしいものなどないと瞼を閉じて
あえて暗闇を創り出している
「あなたたちは不思議でたまらないのでしょう」
「私にとって過ぎ去った過去がどれだけ大切なのか」
「知らないから、きっと分からないのでしょう」
「ストーリー」
分からなくてもかまいません。
いつかの未来の私など、どうなっていてもかまいません。
だって、今の私にも、過去の私にも、何の関係もないものなのですから。




