監獄にぶち込まれました。
「天草、お前キモいんだよ、とっとと死ねばいいのに」そんなことを実の親に言われた。
そっか、そういえば俺の名前は天草だったな。俺は親に殴られながらそんなことを思っていた。苗字なんて覚えてない。だって親が教えてくれないから。俺の親は俺を監禁する。そして暴力を振るう。ストレス発散用の道具なんだと思う。いつのまにか俺は打たれ強くなってた。簡単には死ななくなってるのだろう。何度も死にかけた。本当に苦しい。死にたい。逃げたい。逃げればいいじゃん。俺はその日の夜に逃げることにした。向こうは警戒してなかったんだろう。かなり簡単に逃げれた。外の世界は綺麗なものだと思っていた。しかし現実は違う。外に行っても名前しか知らない何もできない16歳の男なんか誰もかまってくれない、ご飯をくれない。お金くれない。
「ゴミみたいな世界だな」
俺はポツリと呟いた。だから俺が生きるには盗む道しか残っていなかった、他にもあったのかもしれないがこの時の俺はそれしかわからなかった。俺は盗みで生きた。親からの暴力や盗みで鍛えられた運動能力はかなりものだ。盗みなんて簡単にできた。正直死んでもよかったんだけどね。こんな冷たい世界。だけど死ぬ理由もない。だからと言って生きる理由もない。俺は何がしたいんだろう。そんなことを考えていると怪しげな男に出会った。そいつはいきなりこんなことを言い出す。
「人生を変えたくないか?変えたいならついてこい。変えたくないなら来なくていい」
「え?いや、は?」
俺が戸惑っているのなんてお構いなしにどこかへ歩いている。俺はついて行かない理由もないのでついて行くことにした。少し歩いたところで俺は飲み物を渡された。
「喉、渇いただろ、飲んどけ」と
俺は喉が渇いてたから飲むことにした。この時は怪しいなんて微塵も思わなかったな。飲んでから30分くらいして俺はぶっ倒れた。そして起きたら鉄臭いよくわからない部屋にいた。辺りを見渡すと自分が今いるベットともう一つベットがあった。そこには1人の女の子が寝ていた。年齢は同じくらいな気がする。見た目は顔は整ってる方な気がする、あんまりわからないけど。髪型は白色のロングだ。なかなかに斬新な気がする。しかし白髪とはちがいとても綺麗な髪である。そんな女の子に俺は話しかけようか迷ったが、なんて話しかければいいのかもわからなかったので、とりあえず俺は部屋を探索した。どうやら日常生活ができる少し狭い部屋のようだ。
「家にいた時より全然いい生活ができそうだな」
俺はそんなことを言いながら女の子を起こしに行く。
「おーい、ここはどこなんだ?」
「ん、だれ?」
女の子はそう言って俺の方を見る。その刹那、女の子は戦闘態勢に入った。その女の子は魔法陣のようなものを作り出した。
「え?は?え、え、え?いや、え?、、、ええ?」
俺はその時よくわからない声を出していた。
「あんたは敵?私を殺そうとしてるの?殺そうと言うなら容赦しないわよ!」
女の子はそんなことを聞いてきた。質問したいのはこっちの方なんだが。とりあえずその質問に答えることにした。
「お前のことなんて殺す理由もねぇーし殺さねぇーよ、それよりなんなんだ?その魔法陣みたいなやつ」
俺は質問をやり返した。
「何って、はぁ、あんたここにきたばっかだもんね、あんた名前は?私は紅葉エマ、紅葉って呼びなさいね!私は自分の名前が好きじゃないの」
「あっそーですか、俺はめんどいからエマって呼ぶわ、俺の名前は天草」
「はー、もう好きにして、それであんたの下の名前は?」
「これが俺の下の名前だが」
「マジで言ってる?」
「マジで言ってる」
「ま?」
「ま」
なんだこの会話。
「あんた尖った名前ね、羨ましいわ、私は普通すぎて何にも面白くない」
「あっそ」
「あんたそっけないわね、女の子にモテないわよ?
それで話が変わるけどあなたにも能力があるはずよ。記憶を辿って、そしたら必ず出てくるから。自分の能力を誰かに言われている記憶が」
そっけないのはどっちだよ、
「モテなくて結構ですー」俺はそう答えた。
あと記憶ってさぁ、まぁやるしかないし俺は言われたとうりに記憶を整理して辿ってみた。すると不思議なことに本当に誰かに能力について話されている。
「あなたの能力はデイビストの剣、好きな時に剣を作り出すことができる。しかし剣を5回壊されると能力は使えなくなります」
なんだこれ、記憶がとてつもなく鮮明にその部分だけ蘇ってきた。どうなってんだよ、
「なんかデイビスト?の剣で、好きな時に剣を作り出すことができて5回の壊されたら能力が使えなくなるらしい」
「デイビスト、私の記憶が正しければアクアマリンの神だったけな、あんまり強くはないわね、宝石類はそこまで強くないのよ、できれば強い能力であってほしかったなー」
エマはそんなことを言う。
「お前に俺の能力は関係ないだろ」
「あるに決まってるでしょ!?そっか、新人ちゃんには教えてあげなきゃね、この施設では何万人もの人がいてそれが、何百、何千チームとあるチームににそれぞれ別れているの。そしてチーム内にも役職があるの。
トップの王、その下に
幹部の四天王、チーム内でも四つのチームに分かれてるの。
そして第二四天王、第三四天王、この人たちは同じ地位で四天王の下。その下に私たちがいるってわけ、私たちは第二四天王の神様って人の下にいるわ、神様っていうのはそう呼べって言われてるの、口答えはしちゃダメだよ、怖いから」
最後の方の言葉にはどこか恐怖が混じっていた。役職は正直結構どうでもいいや、よくわからなかったし、
「神様ってやつの本名は?」
「知ってどうするの?」
「興味本位だよ」
「黒澤りょう」
「そっか、役職説明ありがとな、よくわかんなかったけど俺らは1番の下っ端なんだろ」
「そうよ!そしてあなたは私より下!私の方が先輩なんだから!まぁ私は優しいから敬語を使えなんて言わないけど、感謝しなさいよね!」
本当に強気な女だなぁ
「はいはい」
これから俺はどうなるのだろうか。幸せな未来か、
不幸な未来か、それともすぐに死ぬのか、そんなのどうでもいいんだけどな。俺は幸せになっちゃいけないから。




