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聖女様ようこそソルドラへ  作者: miyon
プロローグ

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1/5

気まぐれな遊戯

円形のテーブルには複数の席があり、皆それぞれに座っている。

しかし、彼らはただ座っているわけではない。


皆それぞれに、おもいおもいに”仕事”をしていた。

大きな水晶をいくつもくるくると空中で回すようにみつめるもの。

液晶モニターのような画面に映る風景を見ながらペン先で何かを宙に描くもの。

粘土のような塊をこねて宙に浮かべ、それに息を吹きかけてはくるくるとまわしている。


彼らの姿は人の形をとるものもいれば、いわゆる動物のような見た目をしている者もいる。

様々な外見をした彼らが集まっておこなっているのはただ一つ。

”この銀河を統べる”仕事だ。


彼らのことを、あるものは”神”と呼び、あるものは”悪魔”と呼ぶ。

すでに何億もの時を生き、文明を起こしては壊し、またあらたな文明を起こす。


時には新たに星を作り、また、時には星を壊す。

気まぐれに人の世に関与してみたり、放置してみたり。

飽きれば支配する星を交換してみたりもする。


人類には見ることも理解することもできない、すべてを統べる人外のものたち。

すべてを見守り、すべてを操作する。


それがかれらの仕事だった。


「ねえねえ、またくれない、人間の女。 またおくってやろうと思っててさ。」

青い瞳の男がどこか遠くを見ながら声を発する。


「最近われのところにサルエ銀河から人間がやってきたのだが。うちからやろうか?」

赤土色の粘土をこねている白銀の髪の老人が、長く上にのびた耳をピクリと動かしながら視線をむける。


「ん---、あ。前回と同じがいいな、また地球からお願い。」

青い瞳の男がそれは楽しそうに美しく微笑むが、誰もそれに目もくれない。


「前回たいへんだったのではないのですか?それなのにまたこちらからでよいのですか?」

緑の髪の幼げな人物は、人が見れば少女にしか見えない。その下には蛇のような下半身しかないが。


「地球の文化もちこんでくれると惑星の発展がおもしろいんだよね。

まあ、また混乱してこわれちゃってもおもしろいし。」

不敵に笑う青い瞳の男は、一瞬で黒いうろこ肌の巨大な異形の姿に変わる。


「そうおっしゃるのなら。よさそうな人を見繕わせますわね。」

緑の髪の少女?がにこやかに笑う。


「いったい何がおもしろいのだ。まったくわからんな。」

小さな体で液晶を操作している赤い肌の男が無表情に話す。


「たまにはおもしろくていいよ、人の世に関与するの。予想もつかない変化をするからね。」

その言葉にはもう誰も返事をしない。


「さて、次は誰が俺を楽しませてくれるかな?」


突然の発言によって地球の人間が一人、彼の支配する惑星ソルドラへ旅立つことが決定した。

その運命に巻き込まれる人間たちは、それを知る由もなかった。

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