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なぜかパーティ追放された

最近ざまぁ系を読んでいたら書きたくなってしまいました

何番煎じなのかは数え切れませんが 完結目指して書いていきます

 人であふれかえった酒場、迷宮での魔物狩りを終えた俺はパーティメンバーにいつもの店で打ち上げをしようと誘ったのだが、席に着き、さあ注文をというところでシヨルクに大事な話があると切り出された。

 ジーフォスとディニは前から話を聞いていたようで、驚くふうでもなく話を聞いている。

「パーティから出てもらう」

 発された言葉に俺は聞き間違えたのだろうと思って返した。

「は?今、なんて?」

 俺の返事にシヨルクは眉をひそめて、ゆっくりと言葉を区切って言った。

「お前に、このパーティを、やめてもらう」

 その声は酒場の喧騒の中でもはっきり聞こえたが、いまいち意味が分からなかった。

「は?」

「これでも聞こえないのか?いいか、僕はこう言ったんだ。お前に……」

 苛立たし気にに同じ言葉を繰り返そうとしたのを俺はあわててさえぎった。

「いや、いやいや、聞こえてる。聞こえてるが、え?はぁ!?」

 俺の上げた奇妙な声に、近くの席の数人が振り返る。

「冗談だろ!?」

「僕がそんな冗談をいう人間とでも?」

 冷たい声に笑おうとしていた口元がひきつった。

 こいつは、シヨルクはそういうことを絶対に言わない。そういう奴だってのは今まで一緒に過ごしてきた俺がよく知っている。つまりは、

「本気、なのかよ」

「ようやく理解してくれたようで、何よりだ」


 俺は、夜の街を一人歩いていた。

『お前の身勝手さにはもううんざりだ』

 いつもの僧服姿で聖印を首から下げたシヨルクは、吐き出すように俺をののしった。

『ボクの言うこと聞かないで何回パーティを危険にさらしたと思う?あんたがいる限りいつか絶対に取り返しのつかないことになる』

 だからシヨルクに賛成だと、動きやすい、少年のような恰好をしたディニはジーフォスのローブの影から顔だけを出して俺をにらみつけた。

『お前とともにいてはこれ以上の私の成長が見込めない』

 迷宮の中でも外でも変わらずのローブ姿でここに来たジーフォスはなんの感情も浮かべない瞳で俺を見ていた。

 先ほどまでの酒場での出来事が頭の中でぐるぐると回っている。

『このパーティのリーダーは俺だ!』

 周囲の注目を集めながら俺はそう叫んだ。

『それに……あれだ、俺たちは勇者・・パーティなんだぞ!?』

 返されたのはシヨルクの冷笑だった。

『ご心配なく、先日、新たに勇者の資格を授けられたものが加入予定ですので僕たちはこれからも勇者パーティとして活動します』

 それからはよく覚えていないが、今こうして歩いているということは、酒場を飛び出したのだと思う。

「くそっ!」

 感情のままに石畳をけり砕くと、欠片が飛んできてさらに不快な気分になった。

「馬鹿にしやがって!あんな役立たずどもなんてこっちから願い下げだ!!」

 こうして俺は、勇者ハッシュ=ダナンは、勇者パーティを追放された。

勇者パーティ

勇者 ハッシュ=ダナン

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[一言] もったいない。目が滑る文章です。
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