4 変化、闇と魔物の誕生
影の者達の恨みは積もっていった。
塵も積もれば山となる。
恨みの力が、影に、この世に、変化をもたらそうとしていた。
しかし、影の者達は、その事をまだ知らずにこの世のルールに耐え続ける。
そして、影の者達は、光に何かを求めるのはやめた。
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ある影の者が光を支えていた最中。
唐突に影の者の光の者達への怒りが、恨みが、暴発した。
影の者は、叫び声を上げながら苦しんでいた。
影の者が、黒い靄に包まれた。
そしてそれは、影の者達の負の感情によって産み出された。
黒い靄の中から、人の腕ではない腕が出てきた。
獣の腕だ。
黒い靄が晴れた。
そこにいたのは影の者ではなかった。
獣。
否。
獣ではない。
この時には、まだこの存在に名前はついていなかった。
そして、後にこの存在はこう呼ばれる。
魔物と。
この日、変化がもたらされた。
影は、闇へと変化した。
光を支える存在から、光を害する存在へと。
だが、それでも変わらないことが1つある。
どちらも必要だと言うこと。
影が、闇へと変化した今も、光には影の代わりに闇が、闇には変わらず光が必要なのだ。
完結だよ!
読んでくれてありがとう!