1 ルール
この話は、ずっとずっと昔のお話。
この世に魔物が、闇が、生まれた時のお話。
もう、この話を知っているものはいない。
これは、ただ世界に存在だけしている記録なのだから。
だが、誰も知らなくても、光と闇の戦いは終わらなかった。
きっと、戦いはどちらも滅ぶまで終わらないのだろう。
何故なら、光には闇が必要だから、闇には光が必要だから…。
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遥か昔、光溢れる光の者達と、光を影から支える影の者達がいた。
それにより、人々は、世界は平和だった。
光と光を支える影。
光あるから影が存在し、影があるから光も存在する。
それが、この世の《ルール》であり、光の者達と影の者達にかされた呪縛でもあった。
光は一生光の中で生き、また影も一生影の中で生きなければならなかった。
光の者達は、いい。
影の者達の苦労も知らずに生き、楽しく過ごせているのだから。
だが、影の者達は違う。
影の者達は、一生光を支えなければならない。
しかも、支えたところで光の者達にそのことを知られる訳ではなく、感謝もされない。
この世のバランスは酷く歪で、光に大きく傾いていた。
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「なんで・・・。
なんで僕達ばかり、こんな思いをしなければならないんだ。」
影の者達は皆、そう思っていた。
しかし、思うだけで何もできなかった。
この世のルールに逆らうことは出来なかった。
何故なら、影の者達もまた、この世界に生きるもの達なのだから。
今回は4話で終わります。
そして、今回のも一瞬の思いつきで書きました。
多分面白くないかもしれません。
それでも、読んでくれてありがとう!