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さまざまな短編集

世界がズれて始まる“知る”世界

作者: にゃのです☆

 知識と経験は別物。そう教わりました。

 知識があって実践した結果が生きた知識となって、経験となる。

 そんなのは当り前です。


「だから行きましょう!」


 また始まりました。

 知らないことを経験したくて、知識を深めたくて仕方がない少女ミーシャ。

 当然、僕は止める。僕は怖がりだから。


「やめようよミーシャ! ここはおとぅたちが近づくなって言ってたんだよ!?」

「なんもわかっていないのはロコよ」

「なんで、そうなるの!」


 ミーシャは知りたがり。

 そのためなら知っていることをフル活用してしまう。

 止める僕も知らないことを知っている。


「さぁ、行きましょ」

「あぁあぁぁぁ。ぼ、僕知らないからね!」


 彼女が入って行ったのは昔からある(ほこら)の後ろにぽっかりと穴の開いた洞窟。穴の大きさは大人の人でも立って入れちゃうくらい大きく中は広い。奥に目を向けると真っ暗。

 躊躇なく入って行く彼女がすごいと思う。けど、一人残っても森の中だから怖い。

 僕も怖がりながら彼女のあとをついていくため一歩踏み入れた瞬間、暗く肌寒い空気に包まれた。

 何も見えなくなってもゆっくりと足元を確認して三歩歩いた。

 たったの三歩。それだけで世界がズれた。

 暗い洞窟にいたはずなのに、目の前には明るい空が下に、上はキラキラとした星がちりばめられた世界にいた。

 

「わぁ~! すっごいね!」

「なんで? ここどこ?」

「下は昼の空! 上は夜の空! その間には空を飛ぶクジラに魚! どんな世界かな!」


 常識がズれた世界。

 僕らの旅、いや冒険?

 とにかく、三歩から始まる知りたい物語の始まり。


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