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アルビノの少女  作者: 西宮ゆう
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0章 ハワイ旅行

目を覚ますとそこには白い髪の女の子が居た。

意識が朦朧とする中、何があったのか必死に思い出す。


---------------------


....1週間前....



「なぁユウ、もうすぐ夏休みだし...来週辺りにハワイ旅行にでも行かね?」


と、授業中に呑気に話しかけてくるこいつはマコト。

金遣いが荒く、毎週遊びに連れ回される。なんだかんだで仲がいい友達だ。



いいけど...と軽くいつも通りの返事をしてそっぽを向く。高校生同士でハワイ旅行なんてどうかしてる...いったいどこからそんなお金が出てくるのやら...


ユウは預金通帳を確認し、貯金を確かめる...お年玉とバイトでコツコツ貯めたお金だ。

ハワイ旅行に行けそうな金額は貯まっている。


と、色々考えてる内に授業が終わった。

明日からは夏休みだ。



「よーし、ゲーセンにでも行くか」


呑気なやつだ。と思いながら今日も振り回される。






そしてハワイ旅行当日...


ね、寝坊したっ...と慌てて時計を確認するユウ。

あ...あと30分...と、昨晩支度した大きなカバンを持ち家を出る。空港までは歩いて行けなくは無い距離だがバスを使った方が早い。しかし、運の悪いことにバスは出たばかりらしい。


徒歩40分の距離を倍速で走れば間に合うはず...

と、ペースをあげる。

携帯が鳴り止まない。恐らくマコトだろう。確認する暇も無く走り続ける。荷物が重い。



一方その頃マコトは...


「エンジントラブルでテイクアウト出来ない!?」


テイクオフだろ、とツッコミを入れるはずとユウが遅刻してしまってボケが空回りになってしまっている。


どうやらなんらかのトラブルで出発が遅れてしまったのだろうか。


ユウに電話しても繋がらないしLINEも既読が付かねぇ...どうすればいいんだおい....


と、携帯を確認すると同時に着信。

電話に出ると、ぜぇぜぇ...という呼吸音とユウの声が聞こえた。


「い...今どこ...ぜぇぜぇ...」


なにかに追われていたのだろうか。と疑問を持ちつつ、マコトは位置情報を送信する。


5分位してユウと合流出来た。

案外ユウは道に迷いにくいタイプだ。

息切れしそうなユウを見て、マコトが落ち着きのない様子で話し始める。


「ユウ、何があったか知らないけれど落ち着いて聞いて。...………………エンジントラブルで離陸出来ないらしい。」


と話したと同時に機内にアナウンスが流れる。


{点検が終わりました。5分後離陸します。}

機内には安堵の空気が流れる。


マコトはそれを聞いて緊張感が解ける。

ユウは状況を読み込めないまま、まぁいいか。と思いながらすぐに眠りについた。


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