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【東方二次創作小説】幻想騒霊日記   作者: 神成寺島鉄道
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第五話「カナ・アナベラル、魔界へ」

幻想騒霊日記、やっと魔界到達!

今回は都市紹介が主です。

とはいえまだ魔界城まで到達しておりません←

また人が増えてきます。今回もお楽しみに!

朝7時、カナが寺島を起こしに来た。

「優斗!起きなさい!」

「何…?まだ7時だよ…ぐぅ…」

「今日は魔界に行くのよ!ほら早く起きなさい!」

「あと5分…」

「はぁ…仕方ないわね…無理矢理起こさせてもらうわ」

そう言うとカナは何やら唱え始めた。すると寺島の体が宙に浮き、壁へと立て掛けられた。

「ちょ!?能力で飛ばすのやめて…心臓に悪い…」

「起きない優斗が悪いのよ。それより、目は覚めた?」

「流石に覚めたよ…」

「ふふ、おはよう♪︎じゃあご飯食べて着替えて?」

「分かった分かった…」

「はやくぅ」


というわけでエレン、ルイズと合流し、早速魔界へと向かう。

「みんなは魔界行ったことあるの?」

「私は魔界在住だから行くも何も…」

「私は時々遊びに行くわよ?」

「魔法の研究で何回か行ったわ。」

「あっ、そこ左よ!その先のトンネル入って!」

「了解、ありがとルイズさん。」



そのトンネル──幻魔隧道(げんまずいどう)は、どちらかといえば「洞窟」と言った方がしっくりくる所である。それもそのはず、ここは洞窟を加工して作られた隧道なのである。そんな訳で、中は非常に狭く、バス一台がやっと通れるようなレベルなのだ。しかも中には電灯もほとんどなく、暗い中を進んでいく。

数分進むと、行く手は開けて、集落が見えてきた。

幻想郷から魔界に入った1つ目の集落、輪宮(わのみや)である。小さいとはいえかつてはここだけで輪宮村を名乗っていた。数年前に隣の紗良(さら)町と合併し、紗良町輪宮地区となっている。


輪宮を過ぎてしばらくすると温泉街が見えてくる。輪温泉(りんおんせん)と呼ばれ、かなり昔からある温泉郷である。

ここから紗良中心部に向かうにはまだまだ距離があり、その際の休憩の客で栄えたが、幻想郷に結界が出来て以来寂れた温泉となっている。


ここから紗良市街へは、長く険しい幻魔峠(げんまとおげ)を越えて行かなくてはならない。車幅ぎりぎりのところを進んでいく。


2分ほどで開けた土地に出た。と共に、突然前方から弾幕が飛来する。何事かと思い呆然としていると、桃色の髪の女性に声を掛けられた。

「そこの人間、何処から来たの。止まりなさい。」

「え?あ、はい……」

「魔界に何の用?」

「ちょっと観光……です…」

「本当?…ちょっとこっちまで来て貰えるかしら?」

「ちょっとちょっと、サラちゃん?」

「あっ、ルイズ姉さん!何処にいらっしゃったんですか?」

「車内にいたわよ…」

「ということは…そこの人間、ルイズ姉さんを連れ去ったんじゃないの?ちょっと警察に連絡しますね、ルイズ姉さん。」

「ちょっ、ちょっと!」

「あれ?カナちゃん?って、まさかカナちゃんも…?」

「なんならエレンちゃんも居るわよ?」

「エレンちゃんまで…三人も連れ去るなんて…そんな大犯罪者、魔界に入れるわけにはいけないわ!!」

「待って、一旦落ち着いてください…」

「何よ。反論があるの?してみなさい☆」

「この人達─人かどうかは別として─は自分の家に遊びに来て、その後ルイズさんに誘われて魔界に行くことになっただけなんです…」

「そうなの?ルイズ姉さん。」

「ええ、ほとんど合ってるわ。1つ間違いがあるとすれば、カナちゃんとエレンちゃんは遊びに来たんじゃなくて、優斗─この人の家に住んでるってことかしらね…」

「はぁ…私の勘違いだったのね…。ごめんね、そこの人。」

「いえいえ、大丈夫です。」

「私はサラ。ここ、幻魔峠で門番をしているわ。あなたの名前は?」

「寺島 優斗と申します、今後ともよろしくお願いします。」

「魔界に来る時は一報私かルイズ姉さんに連絡入れてくれれば対応するわ。よろしくね。」

「はい。ありがとうございました!」

「そんな堅くならなくていいから。じゃあ魔界を楽しんでいってね?」

「ありがとね!またお世話になるよ〜」

「じゃあね、サラちゃん。私達ももう行くわ。」

「ルイズ姉さんもまた後で!カナちゃんとエレンちゃんもまたね〜!」


サラと別れ、少し進むと紗良町の中心部である。

挿絵(By みてみん)

↑紗良町の風景


紗良は合併しても町とはいえ、最近は人口増加が進んでおり、注目されている。


紗良を抜けると、街道は片側2車線となり、非常に走りやすい。

車を飛ばし、隣町へと向かう。


10分ほどすると、高層ビル群が見えてくる。

誄豆(るいず)市である。

ここは魔界西部の中心部、さらに魔界第二の都市と噂されるほどの大都市であり、高密度に開発されたビル街となっている。

元々は魔界全域を貫き、寺島たちも通って来た神綺街道(しんきかいどう)の宿場町として発展した街で、幻想郷、ちょうど奏霊かな付近を源流とし魔界を通り夢幻世界の夢幻湖(むげんこ)へと流れる白金川(しろかながわ)を利用しての水運も盛んである。

最近は誄豆JCTと夢幻世界の来見(くるみ)JCT間に幻夢魔界道路(げんむまかいどうろ)が開通、隣の光洲(こうず)光町(ひかりまち)に代わって魔界の交通の要衝となっている。

挿絵(By みてみん)

↑誄豆バスターミナルと誄豆市街のビル群


誄豆市街、そして誄豆JCTを抜けると神綺街道は白金川を渡る。

誄豆白金大橋(るいずしろかなおおはし)と呼ばれ、魔界一の名橋梁と言われる。

誄豆白金大橋を越えると、光洲(こうず)市である。

光洲市は数年前に(ひかり)市と下有洲(しもありす)市(旧 有洲(ありす)市)が合併して出来た魔界で一番新しい市である。

誄豆側からまず到着するのは、光町。かつての光市の部分である。

光洲市役所はここ光町に存在する。かつては神綺街道と夢幻世界へ向かう幻魔街道(げんまかいどう)との分岐点として栄えたが、最近は先程の幻夢魔界道に客を奪われている。とはいえ、相当大きな街ではある。

挿絵(By みてみん)

↑光町の旧市街


光町を抜けるとすぐに下有洲町に入る。

ここは言わば「魔界の渋谷」のような存在であり、若者たちが集う。カナたちもここで買い物をしていくようだ。

挿絵(By みてみん)

↑下有洲スクランブル交差点


下有洲を過ぎると、再び白金川を越えて、氷雪(ひょうせつ)市に入る。

舞雪(まいゆき)市と青海(おうみ)村が合併して出来た市であり、魔界中部の中心都市である。


まずは青海村(おうみむら)を越える。最近は氷雪市のベッドタウンとして開発が進む。

挿絵(By みてみん)

↑青海川緑道


続いて到着するのが、舞雪区(まいゆきく)

合併時に(旧)舞雪市から舞雪特別区に昇格した。特別区は魔界の独自の制度で、市と同等の扱いとなる。とはいえ、設定されたのはここ舞雪区が初であり、唯一の特別区である。

魔界中部の中心都市だけあり高層ビル群が立ち並ぶ。誄豆と魔界第二の都市の座を競うレベルである。また、魔界で唯一鉄道が存在する。舞雪区内には三路線の路面軌道が存在し、ダイヤモンドクロスまで存在する。

挿絵(By みてみん)

↑舞雪長町停留所のダイヤモンドクロス


北部、氷雪高原(ひょうせつこうげん)は避暑地として非常に人気がある。


「ねぇ、ルイズ?」

「カナちゃんどうしたの?」

「そろそろ眠いんだけど……この辺に泊まるとこないの…?」

「舞雪区だからあると思うけど…ちょっと、待って。」

「はやくぅ…」

「あっ、あれはマイちゃんとユキちゃんじゃない…こんな時間に何してるのかしら?…おーい!マイちゃん、ユキちゃん?」

「あっ、ルイ姉!どうしたの?」

「あなた達こんな時間に何してるのかしら?」

「ちょっと遊びにいってただけよ…」

「ふーん。まあいいわ。それより、あなた達の家って今日泊まれるかしら?」

「はぁ…まあ、ルイ姉の頼みならいいけど。でもうちは狭いから、氷雪の別荘でもいいわよね?というか何人泊まるの?」

「私含めて4人よ?大丈夫かしら?」

「ええ、分かったわ。じゃあ私たちは先に行ってるからゆっくり来て。ほら、ユキ、帰るわよ。」

「じゃあまた後でね、ルイ姉!あっ、マイ、待って〜!」


「カナちゃん、今日はマイちゃんとユキちゃんのところに泊まるわよ?」

「わーい!マイユキの姉妹は久しぶりだわ〜。」

「あの子達は魔法もかなり使えるから、エレンちゃんの役にもたつと思うわよ?」

「それは楽しみね〜。」

「じゃあそこまでは私が運転するから、みんなは寝てていいわよ?」

「ありがとう、ルイズさん。それじゃあ少し寝ようか…」

「そうね。おやすみなさい…優斗…」

次回こそ魔界城に行きます(たぶん)

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