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【東方二次創作小説】幻想騒霊日記   作者: 神成寺島鉄道
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第四話「奏霊かな交通、始動」

金欠になってきた寺島、幻想郷でバス事業を始める。

今回はその紹介。

そして深夜の博麗神社に魔界からの旅人が…?

寺島が幻想郷に来てから一ヶ月がたった。

そうすると心配になってくるのが金のことである。

これまでは外時代の貯金で凌いでいたがそれは危ない。


ということで、需要等を考慮し、先ずは博麗神社ー人里ー無縁塚間でバス事業を始めることにした。

以下は、当該事業のプレスリリースの抜粋である。


株式会社 奏霊かな交通 人里本線運転開始に伴うダイヤ改正

①停留所

博麗神社はくれいじんじゃ

玄武街道げんぶかいどう

奏霊かな(そうれいかな)営業所(えいぎょうしょ)

古川ふるかわ

寺子屋前てらこやまえ

稗田ひえだ

人里中央ひとざとちゅうおう龍神像前りゅうじんぞうまえ

鈴奈庵前すずなあんまえ

命蓮寺みょうれんじ

秋農場あきのうじょう

魔法の森入口(まほうのもりいりぐち)

霧の湖(きりのみずうみ)

虹川館にじかわかん

無縁塚折返場むえんづかおりかえしじょう


②主要停留所 時刻表

下り(博麗神社・奏霊かな・人里中央→魔法の森・虹川館・無縁塚)

挿絵(By みてみん)

上り(無縁塚・虹川館・魔法の森→人里中央・奏霊かな・博麗神社)

挿絵(By みてみん)


※このダイヤには5月6日開催の「博麗神社例祭・春」に伴う臨時便も掲載されています。


と、ひとまず開業にこぎつけたわけである。

今回はそこまでにあった苦難(?)の道のりの一部を、各停留所の案内とともにご紹介しよう。

・博麗神社

靈夢曰く、「参拝客が増えるならいいんじゃない?」とのことですんなり設置。

参道の入口にバス停が設置された。急行停車。

・玄武街道

小さい集落である。ここもすんなりと設置。急行一部停車。

・奏霊かな

当社車両基地もある運用上の拠点。名前はカナの種族「騒霊」のアレンジと名前の「カナ」をくっつけただけ。急行停車。

・古川

仙台の隣の新幹線駅とは関係がない。それなりに大きい集落。すんなりと設置。急行一部停車。

・寺子屋前

ここから人里に入る。通学需要というものは大きいので待合室も大きい。急行一部停車。

・稗田

「あの」稗田家の目の前。とはいえ周辺には飲食店も多い。急行一部停車。

・人里中央

バスターミナルである。霧雨商店最寄り。ちょっと用地買収に手間取った。急行停車。

・鈴奈庵前

貸本屋「鈴奈庵」の目の前。結構客は多い。急行一部停車。

・命蓮寺

よく間違えられるが、「妙蓮寺」ではない。ここは横浜ではないのだ。

寺の前で、門前町として再開発が進む一角。ここから先は人里を外れる。急行一部停車。

・秋農場

新鮮な旬の野菜がお手頃価格で手に入る。土壌に影響しないように気を使った。急行一部停車。

・魔法の森入口

最初は通るつもりは無かったが、エレンからの要望で経由することになった。急行一部停車。

・霧の湖

景色がきれい。

・虹川館

古びた洋館があり、カナと同じ騒霊のプリズムリバー三姉妹が住んでいる。

カナと親交が深い。「騒霊楽団」というグループでカナと共に音楽活動をしている。

ライブは基本的に館内の大ホールで行うが、アクセスに難があったため、今回バス停設置とした。

ちなみにプリズムリバー姉妹はよく家に遊びに来る。なお急行停車。

・無縁塚折返場

だだっ広い草原。折り返しに最適。なお虹川館では折り返しが出来ない為公演の際の臨時はいったんここまで来る。今後虹川館に折り返し設備を設置予定。急行停車。


―――――――――――無事にバス営業を開始した「奏霊かな交通」。

社長である寺島は運転も行っていた。

その日は、プリズムリバー夜公演の帰宅客向け急行こと7023運用で博麗神社へと向かった。

流石に客が多いが、博麗神社に着くころには車内の客の姿は疎らになっていた。

0時丁度、日付が変わるとともに終点の博麗神社に定刻通り到着。

この便の折り返し、7026運用まではあと26分あり、正直暇なのである。

靈夢はもう寝ているわけで、神社はとても静かであった。

と、その時、暗闇の中から女性が近づいてきた。

「こんばんは、見ない顔ね?」

「こんばんは。初めまして…ですね。寺島優斗と申します。」

「私はルイズ。魔界から来たんだけど、この辺で宿とか知らない?」

「宿ですか…自分も最近こっちに来たのでよくわからないですね…」

「ん?もしかして、君外から来たの?」

「ええ。……宿ねぇ…」

「何か心当たりがあるの?」

「ええ、まぁ。」

「教えて下さる?」

「良かったら営業所に泊まっていきませんか?」

「営業所…?貴方、バスでもやってるの?」

「ええ。この間営業開始しました。」

「でもいいの?わざわざ…」

「部屋なら余ってるので。あ、一応他の住人に連絡してみますね。」

{内線726-奏霊かな営 カナ・アナベラル}へと連絡を入れる。

「もしもし、カナ?」

「はーい。どうしたの?」

「今日一人営業所泊めてもいい?」

「ん、別にいいけど。一応その人に代わってくれる?」

「分かった。ちょっと、待って。」

「はやくぅ」


「すいませんルイズさん、ちょっと代わってもらえます?」

「ええ。…お電話代わりました、ルイズと申します」

「はい。奏霊かな営業所、カナで…って、あ、あれ?ルイズさん?」

「あら?カナちゃんじゃない!久しぶり~。」

「久しぶりね、元気?」

「私は元気よ?そんなことより、今日泊まってもいいかしら?」

「もちろんいいわよ。ぜひぜひ。あ、なんか食べるもの作っとくね?」

「別にいいわよ、そこまでしなくても…」

「いいのいいの、気にしないで?」

「ありがとうね!じゃあ電話代わるわよ。」

「はーい。」


「じゃあ今から向かうね。」

「はいはい、早く帰ってきてね?」

「分かった。じゃあ切るよ。」


内線を切る。早速表示幕を【急行|奏霊かな】にセットし、発車の準備を整える。

「まさか幻想郷にバスが走り始めるなんてね…」

「驚きました?」

「ええ。それにしても、ちょうど優斗が来て良かったわ。」

「ラッキーですね。この便臨時なんですよ…普段の博麗神社からの終車は20時過ぎに出ちゃうので…」

「あら、今日の私随分ついてるわね…」

「あ、もう時間ですね。発車しますよ。…お待たせ致しました、急行奏霊かな行、発車致します。本日の終バスです、お乗り遅れないようご注意下さい。扉が閉まります。」


日付が変わって0時26分、7026運用は定刻通り博麗神社を発車。

急行なので、ノンストップで奏霊かなに向かう。

乗客はルイズのみ。というかこの便に乗客が乗っていることの方が珍しいが。

話す間もなく0時31分、終点下車奏霊かなに定刻通り到着。


「おかえりなさい、優斗!と、久しぶりね、ルイズさん!」

「あら、お出迎えありがとう、カナちゃん…とエレンちゃん⁉」

「久しぶり~。お店が崩壊しちゃって、ここに移転したのよ。」

「あら、そうなの?それは大変ね…ってもしかしてカナちゃんも同じ理由で?」

「流石ルイズさん、名推理ね。博麗神社が倒壊して、ここに取り憑いたの。結構快適よ?優斗はよく驚いてくれるし、いたずらのし甲斐があるわ♪」

「ほどほどにね…(汗)何はともあれ、今夜はよろしくね、三人とも!」


今回掲載した資料は今後ホームページに掲載する予定です。詳しくはtwitter(@KanaTerajima137)まで。

次回、「カナ・アナベラル、魔界へ。」

ルイズさんから魔界方面への延伸を提案された寺島達。取り敢えず魔界へ視察(とは名ばかりでただの旅行)に行く。

次回は観光回。お楽しみに!

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