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生産職でも戦いたい!  作者: 八雲ろまん
1:《only Life online》
9/10

08:性能テストと初フレンド

| ゜д゜)クロウ以外のプレイヤーがついに出てきます

俺は鍛冶師…ヴァルカンさんというらしい、としばらく話し込み、別れた。


時間は昼時。現実では18:00となっている。そろそろ宿屋を探さないとな。


「貴方…プレイヤーかしら?」


「んー?」


生産ギルドの共用スペースで休憩していると、水色の髪の女の人が話しかけてきた。


「プレイヤー…だが、ここではプレイヤー(らいほうしゃ)のほうがNPC(じゅうにん)にわかりやすくていいと思うけどな」


というのもこのゲームのβテストをプレイした人が建てた掲示板にはNPCと呼ぶと著しく好感度が下がるという検証結果が出たらしい。


「まあそうね、気をつけるわ。それよりここにいるってことは貴方も生産職?」


EXTRAスキルはまだ隠しといたほうが良いよなぁ…


「あーうん、鍛冶師になるか。まあ鍛冶だけじゃなくて色々手付けるけどな」


「あら貴方も鍛冶師なの?あ、私はスメラギ。よろしく」


「クロウ、だ。こちらこそよろしく。」


「ところで生産について何か知ってることはない?特殊な条件とか」


「特には無いな。大体知ってたとして今は話せないな。何せ商売敵になるかもしんねーし」


「ふふっ、そうだね。いやいやジョークにもちゃんと返してくれるクロウ君は好きだよ」


「ハッ!好きなんて軽々しく言うんじゃねえ!つか、話し方変わってね?」


「君みたいな勘のいい人は嫌いだよ」


「言わせといてその言い様かよ!!!」


「クロウ君になら良いかなって思ってね。これでもβテスト参加者でね、女ってだけでえらく目を付けられたから。話し方を変えれば離れていったから初対面の人にはさっきの話し方で」


「へー」


「どうでも良さそうだね…」


正直どうでもいい。でも


「来訪者は初めて見たな。正直来訪者か住人か分からんから」


「マーカー機能を使えば?コンフィグにあるよ」


「おっけ」


マーカー機能をONにする。…ふむ来訪者は青で表示されるのか。住人は緑…。


「で、それ以外に用はないのか?無いなら俺は作った武器で試し斬りに行きたいんだが」


「なら私も着いていっていいかな?」


「別に良いけど…俺、レベル低いぞ?」


「私も低いから大丈夫…パーティ申請送るね」


『スメラギ からパーティ申請が来ました《Yes/No》』


yesっと


「改めて…クロウだ。よろしく頼む」


「スメラギです。よろしくね」


俺はスメラギさんとステイシアから南の位置にあるフィールド、始まりの草原へ来た。


「戦い方とかよく分かんないんだよな…」


「とりあえずなるようになるんじゃないかな?」


「やってみるしかないか…っとあれは」


戦闘方法について話し合っていると、前の方にモンスターがポップした。鑑定は使えるだろうか?


《ノービスボア:???》


あのモンスターはノービスボアというらしい。???は倒せば分かるだろうか?


「あのノービスボアを倒しましょうか」


「うん、2人でとりあえず攻撃してみようか」


そういってスメラギさんは武器…弓を取り出した。


「弓、ですか?」


「うん、弓なら使えそうだったから」


「なら後ろから弓で一撃入れてもらっても?」


「ダメージどれくらいかな………ッ!!」


スメラギさんが矢を放つ…おっ、当たったな。ノービスボアが呻いてるな。


『ノービスボアに14ダメージ』


ダメージは…うん、半分以上削れてるな。


「凄いですね、半分以上も…!あとは削ってきます」


ノービスボアが攻撃され、怒り狂ってこっちに向かってくる……俺はただノービスボアに向かって走る────


3……2…1。ここだ!走るスピードは緩めず剣をノービスボアに向けて振り降ろす!


「疾ッ!」


振り抜いた剣はノービスボアの頭部に命中した。


『クリティカル!ノービスボアに15ダメージ』


クリティカルが入ったノービスボアはポリゴンとなった。


『ノービスボアを倒した。経験値10を獲得。15s(シル)を獲得。始猪の腿肉(ももにく)を獲得』


「ふー…楽しいな。スメラギさん、そっちは何手に入りまし」


「クロウ君今の攻撃ものすごいカッコよかったよ!」


「え?」


「あんな攻撃が出来るんだね、凄いなあ…あ、それと始猪の腿肉だったよ」


「一緒か、うん。剣の攻撃力も充分だししばらくはこれで探索かな。」


「探索するんだ?」


「買ってもいいんですけどね、sは出来るだけ貯めたいので。まあ、とりあえずツルハシと斧買うんですけどね」


「鉱石と木材?」


「ええ。基本的にはソロなのである程度は出来るようになりたいんですよね」


「でもそんなにスキル取るとレベル上がりにくくなるよね…」


このゲームはスキルで出来ることが沢山ある。だからといって、取りすぎると弊害としてスキルレベルが上がりにくくなる。何事もバランスが大事なのだ。といっても俺は興味がでた生産スキルを片っ端から取るつもりだが、弊害はまだ軽い。これもサイコロの目のおかげだ。


「まあ、そこは頑張りますけどね」


「そうだ、フレンド申請してもいい?こんな風に試し撃ちとか生産で行き詰まったりした時にフレンドコールするからさ」


「おっけ」



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