06:生産ギルド
(*´ω`*)お待たせしました
「生産ギルドへようこそ、今日はどのようなご要件でしょうか?」
「モノを作るなら生産ギルドに行ってみるといいって言われたので…登録、ですかね」
「かしこまりました。登録には100s頂きますが」
「大丈夫です」
俺は100sと念じると手の中に100sが出てきた。ちなみにsとは《only Life online》の共通通貨だ。だいたいは日本の円みたいな感じだった気がする。
「確かに100s頂きました。……はい、こちらが生産ギルドのギルドカードになります。紛失の際は割と高めのsを頂くことになりますのでご了承ください」
「分かりました」
「生産ギルドでは色々な生産が出来ますがどんなことをやっていきますか?」
「例えば何がありますか?」
「鍛冶に裁縫、木工、料理などが代表例ですね」
「そうですか…最初は鍛冶をやっていこうと思います」
「鍛冶ですね、少々お待ちください」
受付嬢が書類を探している間に俺はギルドの中を見渡した。
ドワーフにエルフ、竜人?色々な姿の人がこのギルドを利用している。亜人種もいるんだっけかこのゲーム…。
「お待たせしました、こちらが鍛治場の使用権に関する書類になりますサインして頂いた瞬間から鍛治場がご利用頂けます。ご利用の際は1時間につき100s頂き、最大で3時間の連続ご利用が可能となっておりますが、それ以上のご利用は1度退室していただく必要がありますのでご了承ください。鍛治場についてですが、カウンター横の通路へ行っていただき、3本の分かれ道を左に行くと鍛治場になります」
「っと…よし。じゃあ行ってきます、ありがとうございました」
書類にサインし、鍛治場へ向かう。
「ここを左、だったな」
分かれ道を左に進んでいくと、程なくして扉が見えてきた。
キィィ…扉を開けると、カンッ!カンッ!と金槌が振られている音がここまで聞こえてくる。そのまま歩いていくと熱気が襲いかかってくる。向かってくる熱気を耐えながら少し進むと音が段々大きくなってくる。目の前には金槌を振るう人と大きな…何かがいる。
カンッ!カンッ!カンッ!
「よし、頼む」
人に頼まれた何かは先程まで叩いていたモノを掴んで何処かへ。
「そこの坊主は何の用だ?」
気づかれてたか…
「鍛冶を教わりに来ました」
「ってことは来訪者か…何でこんなに来るんだよ…」
「ということは俺以外にも?」
「ああ、何人も来た」
「鍛冶を教わりに来る人はやっぱりいるんですね」
「まあそうだな…で内容なんだが、自分のやり方で武器を作ってみろ。来訪者は何らかでやり方が分かるって聞いたことがある。ま、頑張れや、道具はそこだ」
…武器を作ってみろ、か。何を作ろうか…ここは無難に剣を作ろう。まず最初に
「剣の作り方を教えてください!」
受付嬢)生産ギルドには色々作業場があるからかなり広いです
クロウ)EXTRAスキルでスキル自体は持ってるけど作り方分かんないんじゃ作りようないよね