03:キャラメイク
────ようこそ《only Life online》へ。
まず貴方の分身であるプレイヤーを作成します。
項目の中から選択し、決定を押すと反映されます。また、現実の姿をスキャンしそこから弄ることも出来ます。
《only Life online》を起動させた俺はどこからか聞こえるナビの声に従い、この世界で生きるためのキャラメイクをしていた。
「とりあえずリアル準拠でいいかな、スキャン!」
どこかのサイトであまりにも現実と掛け離れているとゲームをやめた時、自身の身体を動かす時に違和感が生じるとか何とか見たことがある。
「現実の貴方の身体をスキャンします。なお、身バレしないためにも髪色や目の色を変える必要がありますが宜しいですか?よろしければyesボタンを押してください」
髪色変えるくらいならどうということはない。yes、と。
────スキャンを開始します。少しお待ちください。
1分程度で目の前に現実の俺がホログラムで出てきた。現実での俺は改めて見ると、線が細い。ちょっとだけ筋トレしてたりした時期があったのでちょっと筋肉付いてるかなくらいのものだった。
────スキャン完了、キャラメイクに移ります。
あーでもない、こーでもないとメイクすること5分、髪を銀色に、眼を紅に染めたアバター、《クロウ》となった俺はチュートリアルを受けていた。
「────ということで、UBを倒すと莫大な経験値にかなり低確率ですが武具が貰えますからね」
「低確率かー…」
「以上で終了となります、何かご質問は?」
「ない、かな」
「では、ステータスを決めましょう。ボーナスポイントを50ポイント差し上げます。そのポイントでステータスを振ってください」
今のステータスはっと…
クロウ 性別:male
HP:30/30
MP:20/20
STR:5
VIT:5
INT:5
MIND:5
DEX:5
AGI:5
LUC:5
(残りポイント:50)
こんな感じなのか…平均5ポイントってことは、これがあちらの世界の標準値らしい。
とりあえず振ってみよう。
クロウ 性別:male
HP:30/30
MP:20/20
STR:10
VIT:15
INT:5
MIND:5
DEX:30
AGI:5
LUC:15
(残りポイント:0)
器用ってよく言われるし、何かしらの生産職になろう。そう思いDEXに半分ポイントを振り、必要そうな所に余りを振った。
「ステータスポイントは振り直しできませんが宜しいですか?」
こくん、と頷く。
「かしこまりました。では最後にスキルセットです」
スキルセット…確かサイコロを投げて出た数字分のスキルをセットできるとか…
「なお今回は気に入るまで振り直しが出来ますので、もしお気に召さなかったのならば振り直すことが出来ますので」
「ありがとうございます」
俺は虚空から出てきたサイコロを受け取り、覚悟を決めて投げる────ッ!
「第一投ォオオオオ!!」
サイコロが転がる、コロコロコロコロ……あ、止まった、俺はサイコロの数字を見に行くと
「1…か」
そこには1番小さい数字、1が書かれていた。
ステータスに関してですが、
HP…体力
MP…最大魔力
STR…力
VIT…耐久力
INT…魔法攻撃力
MIND…魔法抵抗力
DEX…器用さ
AGI…敏捷
LUC…幸運
となります。