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貴方と私と、どこかの誰か

作者: 薔薇の人


どこかで誰かが泣いていても


私はまったく気がつきません


どこかで誰かが笑っていても


私はまったく関係ありません


けれど


今日も沢山の人が感情を殺して生きている


それだけはきっと分かるのです


そのままの貴方で良いんですよっと


伝えることすら叶いませんが


隣人愛を唱えることしか出来ないのですが


不甲斐無さに涙を枯らすばかりですが


ただ傍にいてくれる貴方だけでも


守ってあげることが出来るのならば


仕合わせは1人から2人へと伝わります


温かい気持ちを共有しましょう


そうして心に余裕が出来たのならば


今度は貴方が伝える側になりませんか?



どこかの誰かを、私は知らないのですが


貴方は必ず知っています


どこかの誰かを、私は守れませんが


貴方ならきっと守れるのでしょう




幸福なリレーを共に繋いでいけたのなら


世界はちょっとだけ優しくなるのだと信じています



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