『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』
高校で文芸部に入った。男は顧問と私だけで、あとは全員女子だった。活動は週に二日、パソコン室でおこなわれる。ばらばらに書いて文芸誌をつくり、文化祭で売る。そのころに書いたものは私の黒歴史であるが、あの時間はかけがえのないものだった。といったところで、恋愛要素はゼロ。
文芸部の部長に勧められてプレイしたゲームが、『ファイアーエムブレム 紋章の謎』だった。『紋章の謎』は、ファミコンで出ていた『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』のリメイク版である。一部構成だったファミコン版を、スーパーファミコンで二部構成としている。第一部を『暗黒竜と光の剣』、第二部を『紋章の謎』。ストーリーもおもしろいが、なによりシミュレーションRPGというゲームシステムにのめりこまされた。シミュレーションゲームの戦略性と、RPGの育成があわさった作品である。キャラクターは死ぬと、蘇らない(一回こっきりの杖をつかうことで、ひとりを一度だけ蘇らせることはできる)。しくじって死なせてしまったり、レベルアップでのパラメータ上昇がわるかったりしたらリセット。やりなおした。
『ファイアーエムブレム』やりたさに、Wiiと3DSを買った。最新作の『if』は、最後までやらなかった。やっていておもしろかったのだけれど、白夜王国は『ファイアーエムブレム』の世界観をぶちこわしにしていると感じていた。若い親と成長した子が併存しているとか、どうにかならなかったものかと。『ファイアーエムブレム 外伝』のリメイク版が3DSで出るらしい。ファミコン2作めの『外伝』はやっていないが、ひじょうにおもしろいらしい。3DSを売却してしまったのは、早計だった。スマホゲームでも出るらしい。スマホゲームをやったことはないが、やってみることにしよう。課金はしない方向で。
スーパーファミコン『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』は、高校生のときにやりこんだ。名作。親子二代にわたる物語の壮大さ。『ファイアーエムブレム』おなじみのカップリングは、この作品からうまれた。男女の組みあわせによって、子供の能力スキルが変わってくる。グラフィックもかっこよかった。
ゲームで過去をなつかしむ。懐古趣味。年をとったということだろう。いまは、ゲームで休日を潰してしまうのを惜しいと考えてしまう。だから3DSを売ったのだが、ここのところゲームをやりたくてしょうがない。