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反逆正義(リベリオン・ジャスティス)Phase One——Ten days in heaven(or in hell)  作者: 九十九 零
第4章 怒りの反撃編・信念の分岐点
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リボルト#14 自由を縛る秩序の鎖 Part4 見つけ出した答え

 ……だが、神威隊の声が俺の頭にまとわりつきやがる。

「貴方、人間として最低ですね」

「自分の汚い欲望のために、先生を全員倒すことまでもくろむ……」

「何度も他人に喧嘩を売り、世界の均衡を崩壊させるような暴行までしました」

「簡単なことです。現実を受け入れればいいのです」

「あなた方が希望を与えたことにより、彼らは自分の判断力を鈍らせ、自分の命を守るより犬死にすることを選びました」

「いいですか? この世界は、あなた方だけのものではありません」

「その尊い思いをあなた方が無視し、自分のわがままで踏みにじったのです」

「あなたたちが、あの墓場に埋まったほうがよほどマシよ」

「そういう道徳を無視し、自分さえよければいいという安易な発想が世界を滅ぼすということを、何故理解できないのですか!?」

「あなた方の身には、いずれ天罰が下るのでしょう!」


 ああ、くそっ。さっきはあれだけ反論したから、あんな奴らが言ってることは気にしなくてもいいのに。

 でも考えてみると、確かに俺たちは今まで自分のことしか見てなくて、自由への追求や勝利の喜悦に(おぼ)れたせいで周りが見えなくなった。そのため、平穏に過ごそうとする大勢の生徒が俺たちの反逆に巻き込まれてしまい、その(とうと)い命を落としてしまった。

 だからといって、ここで諦めろというのかよ? 反逆を起こさなければ、ここから出ることすらできねえ。しかもいつ殺されるかも分からないこの環境だと、精神が崩壊するのも時間の問題だろう。

 そして何より大事なのは、俺は既にリーダーとして、みんなと一緒にこんなところから脱出すると誓ったんだ。しかもみんなそれぞれ、ちゃんと立派な夢を持っている。それを実現するためにも、ここから出なければ意味がない。

 要するに、「他人のために自分を犠牲にするか」、「自分のために他人を犠牲にするか」のどっちかだ。 利己的な人間だと思われたくないが、でもそうしないとありのままの自分として生きていけない……! 

「ああったく、一体どうしたらいいんだよ、くそっ!」

 ジレンマに(おちい)った俺は、苛立(いらだ)ちを(つの)らせながら何度も身を(ひるがえ)す。そのせいでいつもふかふかだったベッドも、いつもより硬い気がする。

 そしてその時に、またしてもあいつが俺に不意打ちをかけてきた。


「別にいいじゃない、自分の正直な気持ちに従っても」

 この妙に色っぽい声は、考えなくても涼華のものだと分かる。

 そして窓際のほうを見ると、予想通りに涼華がそこに片足をぶら下げながら座っている。

「何だよ、いきなり。ビックリするじゃないか」

「ふふっ、だってこの方がインパクトが強くて印象に残りやすいでしょう? かずくんにもっと、私のことを見てもらわなくちゃね」

「はいはい、そんなことはいいから、何しに来たんだよ?」

「悩むかわぁ~いいかずくんに、アドバイスを提供よ」

「アドバイス? 何の?」

 涼華の妙に高いテンションの声と意味ありげなウインクが、俺の鳥肌を立たせた。


「自分と他人、どっちを犠牲にするかって悩みでしょう? そんな悩みを解決する、いいアドバイスをもってきたってこと」

「へー、なるほど……って、なんで俺の考えてることが分かるんだよ!」

 まるでX線で裸を見透かされた気分になった俺は、慌てて声を上げた。

「言ったでしょう、かずくんのことは何でも分かるって」

「いや、確かにそうだけど……なんでそこまで分かるって訊いてんだよ」

「それはもちろん、人間だからよ」

「いや、答えになってねえし」

「それより、私のアドバイスは聞かなくていいのかしら?」

「はぐらかすなよ……まあいいや、言ってみてくれ」

「かずくんはこのまま反逆すると、もっと多くの人間が無駄死にすると思ってるでしょう?」

「そうだな。何か両立できる方法があればな……」

「あるわよ、その両立できる方法が」

「何だと? 一体どんな方法が?」

 涼華の言葉を聞いて、俺は思わず目を見開く。


「簡単なことよ。いつものように、反逆を起こすこと」

「いや、だから無駄死にする人が……」

「反逆を起こさなくても、無駄死にする人がいるわよ。どうやらかずくんは、一つ大事なことを見落としてるようね」

「大事なこと? それってなんだ?」

「先に言ったら面白くないわよ。さあ、ついてきて」

「どこに行くんだ?」

「焦っちゃダメよ。着いてからのお・た・の・し・み♥」

 そう言うと、涼華はまた窓枠から飛び降り、蝶の羽根を展開させてゆっくりと着地した。

 あの涼華のことだ、彼女についていかないと答えを教えてくれないだろう。仕方ない、ここは彼女の言う通りにするか。

 俺は部屋の鍵をかけると、階段を下りて玄関に移動した。ちょうどその時、俺はロビーにいる千恵子や菜摘たちに呼び止められた。


「あら、秀和君。どこかお出かけ?」

「もう、休まなくても大丈夫なの?」

「いや、ちょっとな。涼華が俺をある場所に連れて行くところなんだ」

 ここまでなら特に問題はないが、直己が口を滑らせたせいで事態が思わぬ方向に展開した。

「おぉ、もしかしてデートか!? 秀和、おまえはもう千恵子という彼女がいるのに、罪な男だな~」

「えっ……!?」

「なっ、なんですって!?」

 そして案の定、菜摘と千恵子はソファから立ち上がる。

「直己……! お前、あることないことを言いやがって!」

「えっ、デートじゃないのか?」

 直己のその発言だと、まだ事情が分かっていないみたいだ。冗談で言っていると思っていたが、まさか本気だったとは。

「ちげえよ!」

 もはやつっこむ気力すら失った俺は、ただ短い一言で返すしかなかった。


「いけません、わたくしもお供いたします!」

「わ、私も! 秀和くんに何かあったら心配だし!」

 同行を要求する千恵子と菜摘は、熱い視線で俺を凝視している。うう、やっぱりこうなるのか。

「というわけで、こんなことになっちまったけど……」

 寮を出た俺は、後ろにいる仲間たちを指さしながら涼華に言う。

「あら、随分と大勢になったわね。まあ、別に困ることはないから、一緒に来てもいいわよ」

 涼華は目を見開いたが、それも一瞬の出来事だった。彼女は依然として余裕のある表情を浮かべて、俺たちを案内しようと歩き出す。

 ショッピングモールや校舎の前を通り過ぎると、俺たちはある坂道を登り始める。道は土のように黄色く、周りに緑も見当たらない。そう、まるで生気が消えたかのようだ。

 そして、俺たちがたどり着いた場所は……


「はい、着いたわよ」

 目的地に到着し、こっちに振り向く涼華。彼女は相変わらず笑顔を浮かべているが、俺たちにはそれができなかった。

 なぜなら、その奥にあるのは数え切れない墓石たちだった。そうか、ここが神威隊(かむいたい)が言ってた「犠牲者の墓場」って奴か。

 空が青いはずなのに、ここに来るともはや混雑としか言いようがない。白、緑、紫などの毒々しい色のオーラが混じり合い、この青空を汚染している。おまけに「おぉォ……」と、幽霊みたいな叫びが聞こえる。

「ふえええ……怖いよぉ……ねえ、もう戻ろうよ」

 臆病な千紗は情けない声を漏らし、その膝がガクガク揺れている。

 だが、ここまで来たんだし、引き返しても意味がない。それにその中には、何か大事なことがあるような気がする。あの涼華のことだ、きっと何か秘密があるに違いない。


「じゃあ、そこで待ってくれ。俺は中に入って様子を見てみる」

 俺はそう伝えると、墓場に足を踏み入れた。

「あっ、お待ちください、秀和君!」

「待ってよ秀和くん! 一人にしないで~」

 後ろにいる仲間たちも、俺の跡を追ってくる。

 高い墓石が林立するこの墓場に、光束がスライムのようにぬるりと形を変えながらあちこち飛び回る。死んだ生徒たちの魂なのだろうか?

「うーらーめーしーやぁ……」

 おいおい、お化け屋敷の定番セリフまで出てきたぞ。まるで緊張感がねえな。


「そういえば、ここの墓石にはそれぞれの亡くなり方が書かれていらっしゃいますよね?」

 こんな恐ろしい雰囲気の中にもかかわらず、千恵子は冷静に質問をする。さすがと言わざるを得ないな。

「ええ、そうよ。それがかずくんのお悩み解決の要なのよ」

 涼華は振り向くと、意味深な笑みを浮かべてそう答えた。どうやら彼女は既にここに来たようだ。

 さて、それがどうやって俺の悩みを解決するのか、見てみようじゃねえか。

 俺は適当に、近くにある緑色の墓石を観察する。吾予米(わがよめ) 綺虎(きとら)、享年17歳、死因はネガティブコレクターであるジェラシーに、脳天(のうてん)を串刺しにされたことだった。

 ああ、サバイバルバトルであのドデカサソリの毒針に頭を刺された子か。まったく気の毒だぜ。


 そして次の墓石に書かれているのは、ゴーレムに片方の腕を奪われた上に、挙げ句の果てに海に飛ばされサメたちの餌食になった片梨(かたなし) 火稻(かいな)だ。

 あの時の光景が(よみがえ)る。なんて残酷なものなんだ。それを思い出した俺は、思わずとてつもない罪悪感に襲われ、片手を(ひたい)に当てる。

「やっぱり、俺たちのせいなのか……もしあの時俺たちがあんなことをしなければ、こいつらも死なずに済んだのかもしれない……」

 しかし、涼華がこう返事してきた。


「あのね、かずくん。例え貴方たちがそうしなくても、彼らが今生きているとは限らないわよ。ほら、こっちの紫色の墓石を見てみなさい。きっと驚くことわよ」

「えっ……?」

 涼華の言葉に、いまいちピンと来ない。そんな疑問を抱きながら、俺は彼女の近くに移動する。

 一体この紫色の墓石に、どんな秘密が……はっ!?

「どうかなさいましたか、秀和君……はっ!?」

 驚く俺を見て、俺の隣にやってくる千恵子。すると彼女も、俺と同じ反応を取った。

 何故かというと、そこに書かれている死因がほぼ同じだからだ。


 土具魔の腹いせに殺された。

 土具魔の退屈凌ぎに殺された。

 土具魔に言いがかりをつけられて殺された。

 他にも「あまりにも美しいため(みだれ)の恨みを買い、ビルの屋上から落とされた」や「真寿司(まずし)とのブランド品の奪い合いに撲殺(ぼくさつ)された」などがある。

 なるほど、この紫色の墓石の下に埋葬されている生徒たちは、全部恋蛇団(ウロボロス)の連中に殺されたってわけか。

 そしてよく見ると、紫色の墓石の数は緑色のより遙かに多く、そのオーラもかなり濃い。それだけ恋蛇団の悪行が蔓延(まんえん)してるみてえだな。


「これで分かったでしょう、かずくん。たとえ反逆を起こさなくても、こうやって(たち)の悪い人間によって命を落としてしまう子も大勢いるのよ」

「そうか、そういうことか……」

 何かに気付いた俺は、涼華の言い分に納得して(つぶや)いた。

「私がここに来る前に何があったのかはよく分からないけれど、かずくんのその誰よりも熱い心、そして他人に気遣う思いやりを持ってることは、よく知ってるつもりよ」

 いつもふざけているイメージが強い涼華が、突然こんなまともなことを言い出した。その眼差しも、いつになく真剣さが伝わる。

 そして次の一言が、俺の心を大きく揺るがした。


「忘れないで、自分の『正義』とは何かを」

「涼華……」

 言われてみれば、確かにそうだった。俺は他人のことを考えてるばかりに、自分の本当の目的を見失うところだった。

 反逆を起こすのも、恋蛇団に対抗するのも、周りに迷惑をかけたことは否めない。だが、こうでもしないと、もっと多くの被害が出ることになるだろう。

 それに、まだここの事情を知らない親たちも、あの胡散臭(うさんくさ)いCMに騙されてホイホイと自分の子供たちをこの地獄に送り込むかもしれない。

 それを阻止するためにも、俺たちはこんなところから脱出して、この中に潜む陰謀を公開しないとな。


「ふう、何だかスッキリしたぜ。ありがとうな、涼華」

「別に、私は何もしてないわよ? ただかずくんを苦痛からの解放を手伝っただけよ」

「それが『何もしてない』とは言わないだろう」

「ふふっ、それもそうよね」

 ったく、調子が狂うぜ。涼華の奴がたまにいいことを言うから、返事に困るじゃねえか。

「サッ……」

 うん? どうやら人の気配がするようだが……まさかあいつらじゃないだろうな?

「おい、隠れてねえで、さっさと出てきたらどうだ?」

 俺は隠れている奴らを威嚇しようと、わざと大声で叫んだ。するとある墓石の後ろから、神崎が姿を現す。

 こいつ、本当にしつけえな。監視するというのは俺たちを脅すための口実だと思っていたが、まさか本気だったとは。


「やっぱりお前か。ストーカーは犯罪だと分からないのか、裁判官気取り風情が?」

 さっきの出来事を思い出すと、俺のたまっていた怒りが一気に燃え始め、またしても口調が乱暴になる。

「ここは日本ではありません。よってストーカーは犯罪だということになりません」

「へっ、都合の悪いことは言い訳して正当化しようとしやがる……これだからお前らのことは気に入らないぜ」

 俺は白い目で神崎を見返し、自分の不満を漏らす。


「余談はさておき、これで少しは理解して頂けましたか?」

「何のことだ? 俺たちが希望を与えたせいで、多くの人が無駄死にしたってこと?」

「その通りです。ですから、もうこれ以上の暴行は……」

「悪いが、そうはいかねえぜ。むしろ恋蛇団をぶっ潰す決意がいっそう強まったぜ」

「何故ですか! 私があれほど説明したというのに……!!」

 案の定、神崎は俺の返答に納得できず、再び血相を変えて怒りの色を見せた。

「おいおい、そういちいち怒るなって。かわいい顔が台無しだぜ?」

「なっ……! 茶化さないでください!」

 俺の言葉に反応したのか、神崎の顔が急に赤くなる。やっぱりこいつも女の子だな。


「茶化してねえぜ。お前だって普通の女の子として幸せな生活を過ごせるというのに、なんでそんな息苦しい生活をしてるんだ?」

「私たちはただ今を楽しんでいるあなた方と違って、未来のこともきちんと考えていますから」

「ああ、あの世界の均衡(きんこう)って奴だっけ? そいつは大した心掛けだぜ。だが俺たちも、ちゃんと未来の夢を持っているぞ」

「でしたら、何故そのようなことを……! あなた方がやっていることは、ただ世界の均衡を崩すだけですよ!」

「果たしてそうだろうか? 今にも恋蛇団のリーダーの気まぐれのせいで、無実な人たちの命が奪われていくぞ」

「そ、それは……私たちは責任を持って、そちらにも仲裁を……」

「余計なお世話だ。これは俺たちとあいつらの問題だ、部外者は引っ込んでろ」

「な、何ですって……!」

 俺の気迫に押されて、神崎は少し後ろに下がった。


「もう話にならねえな。おいみんな、そろそろ帰ろうぜ。いい加減、こんな奴と無駄話をするのも面倒くさくなってきたぜ」

 苛立つ俺は、足を動かして前に進む。神崎とすれ違った時も、振り向きすらしなかった。

「狛幸秀和……貴方はいずれ、自分の愚行(ぐこう)に後悔するでしょう! 神の意思に反し、この世界の均衡を壊そうとするなんて、私は決して認めません!」

 神崎の表情こそ見えないものの、その口調から怒りがこもっていることは明白(めいはく)だ。

 だが既に決意を固めた俺には、そんな幼稚(ようち)恫喝(どうかつ)は通用するはずもなかった。俺は何の返事もせず、ただひたすら寮への帰り道を歩み続ける。


 ……神威隊。一見真面目そうな連中だが、とんだバカバカしい考え方の持ち主だった。一時彼女たちの言葉を聞き入れた俺もバカだったけど、もうこれ以上は惑わされないぜ。

 彼女たちは邪魔をしてこない限り、こっちも手を出すつもりはないが、もし俺たちの計画を妨害しようものなら、容赦はしないぞ。


 そして恋蛇団。今日は運良く俺たちの襲撃を(まぬが)れられたが、明日はそう行かねえぞ。必ず昨日の借りを返してやるからな……!

 復讐(ふくしゅう)の炎は、未だに俺の胸の中で燃え続けている。そして握りしめる二つの拳は、(ほとばし)稲妻(いなずま)と共に震える。

次回予告


秀和「はあ……ただでさえ恋蛇団が手ごわいというのに、今回はいい奴ぶる神威隊かよ……正直面倒くせえしか言いようがねえぜ」

哲也「まあ、この世界には様々な考え方を持つ人がいるからね。無理矢理に変えさせるのが難しいか」

聡「確かにこうすればこの作品にリアリティが出るかもしんねーけどよ、フィクションにリアリティを求めるのはどうなんだよ、作者?」

作者「いちいち文句を言わないで欲しいな。大体この話の制作がかなり難航してたんだぞ?」

菜摘「そ、そんなに大変だったの?」

作者「そうだよ。今回のほとんどの内容は即興で考えたものだし、この話のPart2を書いた時点でまだ神威隊全員メンバーのイメージが掴めてなかったんだ」

直己「お、大雑把じゃないか! いいのかこんなんで!」

正人「別にいいじゃん! こうして作者はこの話を完結できたんだ、その努力だけでも褒めるべきだと思うぜ!」

拓磨「やれやれ、世の中はそう甘くはないぞ、正人? 努力と成功は必ずしも比例しないんだぞ?」

正人「つれないこと言うなよー拓磨って意地悪だな」

拓磨「おい、まるで俺が悪い奴みたいな言い方じゃないか! 今すぐ取り消すんだ!」

正人「いやなこった!」


秀和「おいおい、もうすぐ恋蛇団の連中と戦うのに、そんな調子だとまた笑われちまうぞ?」

土具魔「ヒャーハー! 一話分登場できなくてよぉ、退屈しすぎて30人を燃やしちまったぜ!」

秀和「土具魔……てめえ、よくもあんな卑劣なことを……!」

土具魔「おっと、相変わらず元気そうだな、秀和! もしかして俺様と()り合いに来たのか? 嬉しすぎて涙が出ちまいそうだぜぇ゛!」

秀和「ふざけやがって……! 待ってろよ、今すぐその歯をへし折ってやる!」

土具魔「へっ、やれるもんならやってみろやぁ゛! 絶世の黒炎(エルスラグマ)!」

秀和「千里の一本槍!!」


十守「またこの展開ね……本当、男子って単純なんだから」

静琉「あら十守、もしかして性転換でもしたいのかしら?」

十守「そんなこと、一言も言ってないわよ……一体どういう思考回路をすればこの結論に達したの、静琉?」

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