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逃げるが勝ちは使えます

翌日のです

翌日の朝、目が覚めたアリアは簡単に朝食をとり、服を着替えて身なりを整えておりました。

裕福なご令嬢ならばドレスなんかを着るのでしょうが、アリアは動きにくいドレスよりも軽いワンピースを好んで着ました。

「お嬢様、本日のお色はいかがいたしましょうか?」

「んーてきとー。」

このようにあまり着るものに頓着しないのでした。

「でしたらばこちらなどはいかがでしょう」

侍女がいうことをうんうん、ふんふんと適当に聞き流し、アリアは結局薄いピンクのワンピースを着ました。片のところでリボンが結ばれており、それはとてもアリアに似合っておりました。

アリアは手紙をあまり見たくありませんでした。しかし、それは令嬢である自分にはもうどうにもできないことだと分かっている以上、避け続けるわけにもいかない、それも分かっていたのでした。

「仕方ないわね。」

そう言ってアリアは手紙を開けました。

1通目、「なになに?僕は君のそのシルバーの髪がとても輝いているのを見て・・・?私の髪は蜂蜜色よ!燃やして頂戴!」灰です。

2通目「あなたとお近づきになれないかと夜も眠れません。あなたを愛しているのです!!うぇ、きも。ないわー。」ビリビリになりました。

3通目「私はあなたのその性格もすきになりそうです?あら、この人たらしで有名なバッカス伯爵じゃない!バッカスだけにバッカじゃなーい?」馬鹿にされました。

そんなわけでちっとも一向に話は進まないのでした。



それを聞きつけた父、アレックスは仕方ないので、どなたか屋敷に招待してみてはいかがか?と提案したのです。もちろんアリアにはぎりぎりまで秘密です。

ファリアは喜んで賛成しました。というのも彼女は早く娘と恋バナがしたかったのです。

「いいですわね!どなたにします?」

「この方はどうだろう?」

そうして秘密の会議が行われました。


一週間が経ちました。

昼下がりに街へ出て、夕方に戻ったころ。

「アリア、身支度をしなさい。」

「え?何ですか、急に。お母様。」

「もうすぐバレンシア様がお着きになるわ。」

「・・・・は?」

「こちらから招待したの。となり街の方だからそう遠くはないのだけど、あなたいつまでたっても縁談を決めないし、だからちょっとお呼びしたのよ。」

「はぁーーーーーーー!?」

「淑女がそんな声を出してはいけません。」

「ちょっと、本気ですか!?お母様!!冗談じゃありませんのことよ!!」

「私も冗談ではありません。ですから早く着替えてらっしゃい。」

そう言うなり、メイド達がアリアをずるずるひっぱっていきます。

アリアはそれはもう必死でした。

どうやって逃げようかしら。と。

「アリア様こちらに。」

「アリア様これはいかがなさいますか?」

「アリア様、いかがなさいましたか?」

あれやこれやと進められるうちにアリアはピンクの美しいドレスに着替えておりました。

「アリア様とてもお似合いでございます!」

「髪かざりをどうぞ!」

そしてアリアは本当によくそれが似合っていました。まるで妖精のようです。

しかしアリアはこの状況がおもしろくないのでした。

「えぇーい!!どけー!!」

とうとうやってしましました。アリア脱走です。

もう日は落ちかけていました。しかし今はそんなことにかまっていられません。

二階のバルコニーから木を伝って下りて行きました。


そして物語の冒頭に戻るのです。


分かりにくい構図ですね。話が 笑

すいません、でもお付き合いください。次話くらいにヒーローたちが出れるんじゃないかな

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