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LETHAL -俺だけが見える勝利の一手-  作者: 龍崎
第四章 プロリーグ開幕編

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第44話 譲れない上位争い

第三節第二試合。


AEGIS VS VORTEX。


第一試合でBLACK WOLFが敗れたことで会場の空気はさらに熱を帯びていた。


RAVEN’S NESTを追うチームにとって絶好のチャンス。


ここで勝てば上位争いへ大きく前進できる。


実況は黒田誠。


解説は鬼塚剣司。


「BLACK WOLFが敗れたことで両チームにとって非常に大きな試合になりました!」


黒田が力強く言う。


鬼塚も頷いた。


「特にAEGISはここを落とすと苦しくなりますね」


モニターにオーダーが映し出される。


AEGIS


先鋒 七瀬蒼


中堅 月城玲


大将 白河優斗


控え 神代蓮司


VORTEX


先鋒 白崎ルイ


中堅 霧島蓮


大将 皇城龍之介


控え 久我原誠


『皇城だ!!』


『白河リベンジ頼む!』


『VORTEX頑張れ!』


先鋒戦。


七瀬蒼。


白崎ルイ。


若手同士の対決だった。


試合開始直後から七瀬が主導権を握る。


堅実な立ち回り。


丁寧な差し合い。


白崎も食らいつくが経験の差は大きかった。


一本目。


七瀬。


二本目。


七瀬。


ストレート勝利。


AEGIS先制。


10-0。


「七瀬選手安定しています!」


黒田が叫ぶ。


鬼塚も評価する。


「理想的な試合運びでしたね」


続く中堅戦。


月城玲。


霧島蓮。


研究家同士の頭脳戦。


一本目は霧島。


徹底した準備が刺さる。


しかし月城もすぐに修正する。


二本目。


月城。


三本目。


月城。


試合中に攻略を完成させるかのような対応力で勝利を掴み取る。


AEGIS20-0。


会場がどよめく。


『月城やばい』


『リーグ向きすぎる』


『対策力おかしい』


鬼塚も苦笑する。


「相変わらず厄介な選手ですね」


これでAEGIS王手。


だが。


会場の視線は既に大将戦へ向いていた。


白河優斗。


皇城龍之介。


Division F屈指のエース同士。


両者がステージへ向かうだけで歓声が上がる。


『きたああああ!!』


『待ってました!!』


『これが見たかった!』


試合開始。


一本目。


皇城。


序盤から攻める。


爆発力。


圧力。


一気に押し切る。


KO。


会場が沸く。


だが白河も冷静だった。


二本目。


守る。


耐える。


差し返す。


白河。


KO。


一対一。


ここから試合のレベルがさらに上がる。


牽制一本。


前歩き一歩。


その全てに意味がある。


三本目。


皇城。


読み勝つ。


最大コンボ。


KO。


王手。


VORTEXファンが総立ちになる。


『あと一本!!』


『皇城いけぇ!!』


しかし白河もDivision Fトップクラスのエース。


簡単には終わらない。


第四本。


徹底して相手を見る。


焦らない。


付き合わない。


そして終盤。


差し返し。


最大コンボ。


KO。


フルセット。


会場総立ち。


『うおおおおお!!』


『またかよ!!』


『レベル高すぎる!!』


最終本。


お互い体力は残り三割。


会場全員が息を飲む。


皇城が前へ出る。


白河も応戦する。


読み合い。


差し合い。


攻防が何度も入れ替わる。


そして残り体力わずか。


最後の読み合い。


皇城が投げを見せる。


白河が抜ける。


その瞬間。


皇城の狙い通りだった。


投げ抜けを読んだ打撃。


カウンターヒット。


最大コンボ。


KO。


試合終了。


皇城龍之介勝利。


VORTEX大将戦勝利。


会場が爆発する。


「決めたぁぁぁーーー!!」


黒田の絶叫が響く。


「皇城龍之介!!エースの仕事を果たしましたぁぁぁ!!」


鬼塚も大きく頷く。


「見事でしたね」


結果。


AEGIS 20-20 VORTEX。


大将戦20ポイントにより同点。


会場がどよめく。


『また延長戦!?』


『嘘だろ!』


『今日熱すぎる!!』


モニターには控え選手の名前が映し出される。


AEGIS。


神代蓮司。


VORTEX。


久我原誠。


Division F第三節。


二試合連続の延長戦。


勝負は最後の一本へ託されることになった。

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