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LETHAL -俺だけが見える勝利の一手-  作者: 龍崎
第四章 プロリーグ開幕編

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第16話 自由人たち

開幕節終了後。


LIBERTYの選手たちはチームハウスのリビングでくつろいでいた。


月島悠真がスマホを見ながら騒いでいる。


「やばいっすよ!フォロワー三千人増えてます!」


「三千か」


如月が言う。


「三千っすよ!?」


「一万人くらい増えたのかと思った」


「感覚おかしいですよ!」


椎名が吹き出す。


「確かに」


月島は納得できない顔だった。


その時、天童がスマホを持って入ってくる。


「おい如月」


「ん?」


「お前の切り抜き一位だぞ」


「へぇ」


反応が薄い。


天童が画面を見せる。


【如月悠斗『優勝候補全部倒したいですね』】


月島が笑い出した。


「これめっちゃバズってます!」


「そうなんだ」


「そうなんだじゃないですよ!」


椎名も笑う。


「結構騒がれてるよ」


如月は少し考える。


「なんでだろ」


「なんでだろじゃない!」


月島が即ツッコミ。


「普通言わないんですよ!」


「そう?」


「そうです!」


天童がニヤニヤしながら聞く。


「で、本気なのか?」


「何が?」


「優勝候補全部倒したいってやつ」


如月は首を傾げた。


「だって倒した方が面白いじゃん」


部屋が静まる。


「面白い?」


「うん」


如月は当然のように続ける。


「強い相手に勝つ方が気持ちいいし」


「・・・」


「弱い相手に勝っても覚えてないし」


「お前そのうち炎上するぞ」


天童が呆れる。


しかし如月は気にしていない。


その時、一条が順位表を見ながら口を開く。


「次はVALOR EDGEだ」


真壁悠人。


篠崎湊。


優勝候補の一角。


月島の表情が少し引き締まる。


「強敵ですね」


「かなりな」


一条も頷く。


だが如月だけは笑っていた。


「いいね」


「何がです?」


月島が聞く。


「たぶん面白い試合になる」


「その基準やめてください」


「真壁って強いんでしょ?」


「強いですね」


「じゃあ楽しみ」


まるでランクマッチの相手を確認するような軽さだった。


椎名が苦笑する。


「負ける気しないの?」


如月は少し考える。


「負けることはあると思う」


「あるんだ」


「でも勝つ時の方が面白そうだから勝ちたい」


全員が黙る。


天童がため息を吐いた。


「やっぱお前変だわ」


「よく言われる」


如月は真顔で答えた。

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