小動物の怨み
「ではいくぞ!!術者を背負え!!」
あまりのアーミーラットの量に今回のダンジョン攻略は歩兵700が術者500と言う有り得ない規模になっていた。
(一刻も早くネズミどもを殲滅しダンジョンを壊さなくては)
何とか沼地を乗り越える
「はぁはぁはぁ焼き殺せ」
術者達が火炎弾を放つが...
(ちぃっ霧が邪魔で思ったより減ってない)
「撃ち続けろ」
1週間後
危険を承知でダンジョンに泊まり込み何とか殲滅した、その後先遣隊として歩兵90術者30を3層に送った。
そして第三層は無数の野菜畑だった。
(なんだこれは怠い!!闘気を吸われていや闘気だけじゃない魔力も、ただでさえ術者の魔力が心許ないと言うのに。)
「急いでこの階層を抜けるぞ!!」
走り抜けた階層の先は墓地だった。
(何が来る)
警戒しながらゆっくりと進んで行く...1㎞ほど進んだころ。
「隊長!!退路が!!」
急ぎ振り向くとそこには小さなゴーストが無数に蠢いていた。
「逃げろー!!」
声と共に走り出すが既にカラカラの魔力に生命力まで奪われる、やがて走る気力が失われた者から死んでいく。
「はぁ゛はぁ゛はぁ゛(走れ!!走れ!!走れ!!捕まれば死ぬぞ。)おい!!なに止まって...ひぃっ」
必死に逃げた先そこに待ち受けていたのは...怒りに身を震わせる1人の大鬼だった。
2・3・4階層主
《名前『タタリ』
種族【怨腕大鬼(階層主種)57】
職業【守護者28】【階層主24】【復讐狂戦士35】【剛拳闘士17】
スキル
『被ダメージ減(大)49』『劇毒耐性61』『逆境強化32』『超生命力72』『闘気(怨)85』『再生63』『与ダメージ増(怒り)51』『身体能力(怒り)82』『闘気増幅(怒り)65』『剛拳75』『爆速拳71』『闘気操作96』『魔力返還(呪い)86』『獄炎魔法43』『魔法耐性(中)78』『念話96』
主特性
【地獄の大鬼】
敵対者が憎まれていればいるほど身体能力が上がる。
【狂戦鬼の貯蔵庫】
3層で吸収した闘気を自由に引き出せる。
【鼠英霊の守護】
今まで2・3・4階層内で死亡した鼠種と霊種の生前受けたダメージ分のダメージを無効化する、4日で消費したダメージ無効化リソース、全回復。≫
階層主それは不死身のダンジョンの守護者、ただリスポーンする迷宮種と違って決してダンジョンから出られないが守護するダンジョン内の空間から世界の法則をも捻じ曲げる恩恵を受けることができる存在。
「先遣隊120人程はひとまず退けた、と言うよりも殲滅した誰も生かしてないのだから、【鼠英霊の守護】の効果を知らず外から見たら理不尽に見えるだろうな、このままタタリの情報を持ち帰さずにすれば、とりあえずは安全だろうな。」
そう跳び抜けた強者が居なければの話だが...
3層
第一繁殖場のラット達の為の第一畑、無数に増えるアーミーラットを育てる為、栄養と生産速度に特化した野菜を育てるエリア。
敵を休めない為に他の階層とは比べ物にならない、闘気と魔力の吸収装置がある。
4層
無数のラットゴーストをフォックススケルトンが回復と敵に魔法暴発をかけ守護する、霊系特化エリア2層でアーミーラットを殺すほど、ラットゴーストが増え、魔力と生命力を奪われ続ける階層。