2話
レオポルト・クリューガーは宿屋の息子だ。宿屋の名をシュヴァルベの一休みと言う。その宿屋は、ブルファーナという国の王都に構えているだけあり、それなりの繁盛を見せていた。そのためレオポルトも、裕福ではないが貧しい暮らしもしていない。王都の中では、平凡な生活と言っても良いだろう。
そんなレオポルトが12歳の時、彼はあることに悩んでいた。
「唯一無二の魔法は、いつ使えるようになるんだ……」
学舎の帰り道、レオポルトは呟いた。周りに誰も居ない並木道を歩いているとはいえ、かなり大きい独り言だ。しかし、レオポルトが転生する前、増田 豊人の記憶が残っている以上は気になってしまう。
学舎で学ぶことは、地球人時代と変わらない主要教科に加え、魔法を取り扱っている。とは言え、戦闘用の魔法は習わない。学舎で習うのは、洗濯や火起こしなどの——生活魔法と呼ばれている——日常生活で用いる魔法だ。因みにレオポルトの成績は、至って平凡である。
「まさか神様が嘘をついた? いや、神様だもんな。実は神ではなかった。でもこうして、前世の記憶を持ってるし……。分からん! 生活魔法しか使えないし、魔力が優れてる訳でもないし。何なんだよシャルファー・ブリックって‼」
それに、とレオポルトは続ける。
「てゆーか、『世界が崩壊の一途を辿ってる』って、めちゃくちゃ平和な世界なんですけど!」
転生したから12年が経つが、一向に世界が破滅しようとする気配がない。いや、それならそれで良いのだが、レオポルトは不思議で仕方なかった。
悲しさが溢れ出ている声音をしながら、何の気なしに道端に転がっている石を軽く蹴ると、
「痛っ!」
飛ばした石の方向から声が聞こえた。
ここは並木通りだ。人が居ないのでなく、木陰にいて気づかなかったのだろう。レオポルトはそう思いながら、駆け足で声がする方へと近寄った。
「すみませんっ! 僕が蹴った石が当たって……」
足早に謝りながら近づくレオポルトだったが、途端にその足が止まる。
目の前には一本の立樹。その幹に背中を預けて座って居るのは、自分の掌に収まるような小さな身体をした女の子だった。背中からは透き通る美麗な羽が生えている。生前の知識から、その存在はおとぎ話に出てくる妖精だと、レオポルトは詫びる意を忘れるほど魅了されていた。
時の流れが遅くなる感覚を覚えながら、レオポルトが眼光鋭く妖精を見据えていると、瞬間、目が合った。すると妖精は、美しい羽をはためかせながらレオポルトの眼前に来ると言う。
「アンタ、アタシが見えるの?」
あからさまに憤懣やるかたない様子だ。我に返ったレオポルトは、こう返すしかなかった。
「は、はい……。あの、すみませんでした!」
レオポルトは、深々と頭を下げた。転生前と合わせ、彼がここまで謝意を示したことはないだろう。
「そんなことはどうでもいいのよ。道端に落ちていた石を蹴ったら、偶然にもアタシに当たっただけだろうから……。問題は! アタシが見えてるってことよ‼」
「は?」
「人間は妖精を見ることが出来ないんじゃないの⁉ それどころか、アタシ達の声だって聞こえない筈。それなのに! 妖精のアタシと人間のアンタは、互いの存在が認識できて、意思疎通もしてる。これってどういうこと!?」
騒ぎ立てる妖精を見つめながら、レオポルトはあることを思った。確証を得た訳ではないが、仮説としては辻褄が通っていることだ。
「それに、アンタ。アタシの名前を叫んでたでしょ? どうしてそんなことまで分かるの? アンタ本当に人間?」
「名前?」
「そう、名前。な・ま・え! まさか、適当にシャルファー・ブリックなんて言ったんじゃないでしょうね?」
それを聞いて、レオポルトの仮説は確証に変わった。そして気付いた頃には、言葉が迸っていた。
「じゃあやっぱり君は、シャルファー・ブリックって魔法と、何かしらの関りがあるの?」
目を輝かせながら喋るレオポルトに、威厳めいた口調で怒鳴っていた妖精も、少したじろいでいる。
「そ、そうよ。シャルファー・ブリックはアタシの名前であり、アタシ自身の魔法。それが何?」
「アタシの名前であり、アタシ自身の魔法?」
「訊いてるのはこっちよ……。もう知らない!」
憤然としながら小さな身体を翻すと、妖精は空に消えるように去っていった。
「待って!」
もう遅い。レオポルトが言葉を発した頃、彼女の姿は視界のどこにもいなかったのだから。
その後のレオポルトは意気消沈していた。帰路を俯き歩きながら自宅に着くと、いつもは「ただいま」の一言を発し、それを1階の酒場に来ている常連が笑顔で出迎え、少し遅れて母のエミーが「おかえり」と、優しく包み込むように言ってくる。しかし、今日は違った。
ドアを開けて家に入ると、レオポルトは一言も発することなく階段へと向かった。鬱屈とした空気を纏い、床を見つめながら歩く姿を見て、レオポルトが一歩ずつ進む度にその様子を見守る客が増えていく。階段に着く頃には、賑やかだった場内は一転、常連以外の客ですら、初めて見るレオポルトを心配している。それでも声を掛けられるような雰囲気ではない。レオポルトは、皆に見送られながら2階へと上がって行った。
「あいつ、大丈夫か?」
「かなり追い詰められてたな」
「ありゃ女にでもフラれたな」
「バーカ、レオにはまだはぇーよ」
次第に酒場の活気が戻っていく。数十秒後にはあの静けさが嘘のように、客達は騒ぎ始めていた。
「ねぇ、レオが帰って来なかった?」
厨房から料理を持ってきたエミーは常連客に訊いた。しばしの静けさは厨房にいても感じ取れた。何かが無い限り、静寂には包まれない筈だ。そう思い、自分の子供に何かあったのではないかと心配になった。
「ああ、帰って来たぞ。でも今は、そっとしておいてやれ」
「何かあったの?」
「思春期ってやつさ」
常連客の答えとドヤ顔に、エミーは少しホッとするも、レオポルトにはまだ早いのではないか、と焦りを覚えたりするのであった。
そんな客と母の誤想を知らずに、レオポルトは階段を上っていた。普段より重い足取りで、重力がいつもより重く圧し掛かる。それほど今日の出来事は、彼にとっては落胆に値するものだった。
「逃した魚は大きい……か」
いつもより倍の時間がかかり、やっとの思いで3階の自室についたレオポルトは、一気に全身の力が抜け、そのまま床に横たわった。
12年間のレオポルト・クリューガー生活の中、シャルファー・ブリックと言う単語に初めて出会った。淡い期待は胸にあったかもしれないが、神様はその魔法を与えると言ってくれた。しかし、現実は風の如く過ぎ去って行った。
訳が分からない。レオポルトの頭は、この単語で溢れかえっている。
「その言葉、どこの国の?」
「どこって、日本ですけど。こっちに来てからは聞いてないけどね」
反射的にレオポルトは言葉を返してしまったが、冷静になればこの部屋に人が居るのはおかしい。両親の声でもないとなると尚更だ。
身体を飛び起こし声の方へ視線をやると、見間違いようもない先程の妖精が、開いていた窓の枠に座っている。その様子を見て、レオポルトはすぐさま歓喜の声を上げた。
「シャル‼ どうしてここに⁉」
「馴れ馴れしい、勝手に略すな!」
妖精は相変わらず不機嫌だった。そんな彼女が、急に真面目な顔つきになる。
「ま、それもこれも全部置いておいて。あのときは怒りの感情に任せて逃げちゃったけど、冷静になって考えてみればアンタ、やっぱり不気味よ。人間に妖精は見えない。これは鉄則。にも関わらず、アンタはアタシが見えて会話も出来る。おまけに、アタシの名前と魔法のことも知ってる。それにさっきの言葉、ニホンって言ったっけ? そんな国、アタシが知る限りこの大陸には存在しない……」
妖精は言葉を続けながら休めていた羽を動かし、レオポルトの眼前に近づく。小さな顔の更に小さな眼から、もう逃がさんぞと言わんばかりに眼光鋭くレオポルトを見据える。
「……さあ、全部話してもらおうかしら」
今度は逃げない。それどころか、逆にレオポルトが逃げたくなるような状況だ。
しかしレオポルトも毛頭、逃げる気はない。彼はゆっくりと立ち上がり、妖精を見据え返した。その表情は、唯一無二の魔法の手掛かりを見つけ、無邪気にはしゃいでいた先程までとは違う。また、子供とは思えないほど重く真っ直ぐな眼だ。
「俺は……。俺はただ、世界を救える人を探したいだけなんだ。そのために、全てを見通すことの出来る炯眼。シャルファー・ブリックが必要だっただけだよ」
「世界を救える人?」
「うん、だから君がその魔法と関りを持ってるって言うから、聞いてみたくて。つい気持ちが昂ったんだよね」
妖精は停空しながら黙り込んでしまった。何か考えを巡らせながら宙に浮いている。レオポルトは何か変なことを言ったかと、動揺しながら妖精を伺う。だが、彼女の視界にレオポルトは入っておらず、気にも留めていない。
考えて、考えて考え抜いた結果、妖精の口から零れたのは「訳わかんない」と、その一言だけだった。そんな妖精を見て、レオポルトは笑みを浮かべて言う。
「今度はこっちが聞いていい?」
「何?」
並木通りであったときの嫌悪感、この部屋に持って来た疑念と言った類を、妖精はすでにどうでもよくなり、代わりに脱力感が彼女を襲っていた。
「シャルファー・ブリックが『アタシの名前であり、アタシ自身の魔法』ってどう意味?」
妖精は深々と溜息を吐いた。仕方なく説明すると言うのが、態度で滲み出ている。
「妖精には、それぞれ自分にしか使えない魔法を持ち合わせててね。その魔法は、人間は愚か、同種の妖精にも使えない。だから妖精は自分の魔法を、自身の名前にするの。これがアタシの個性ですって主張してるのよ。誇りを持ってね」
なるほど、とレオポルトは納得した。しかし、彼女しか使えない魔法と言うのは納得いかなかった。その魔法を使うにはどうすれば良いのだろう。神様はこの魔法を与えてくれると言っていたが、目の前の妖精にしか使用できないとなると、どうしたら良いものか、と考えた。
「ねえ、アタシの見てる世界が見たい?」
「あ、うん」
顎に手を当て考えていたレオポルトは、何のことだか分らぬまま返事した。
「じゃあ復唱して。大地よ……」
「大地よ」
反射的だった。急に「復唱して」と言われ、レオポルトは漠然としないまま着いて行くしかなかったのだ。
「我に生を与え、我に情を与え……」
「我に生を与え、我に情を与え」
「此処に一つの命を与えんとするならば……」
「此処に一つの命を与えんとするならば」
「全霊を持ちして万物の一端を為す……」
「全霊を持ちして万物の一端を為す」
「されど我は妖精に非ず、故に権能を貸与し神気を宿せ。——シャルファー・ブリック!」
「されど我は妖精に非ず、故に権能を貸与し神気を宿せ。シャルファー・ブリック」
その瞬間、世界が変わった。そう、レオポルトは感じた。実際には何も変わっていない。それでも彼は、視界に映る景色が今までと違って視えた。
「アタシを見てごらん」
導くように言われ、レオポルトは脳裏に何も浮かべず妖精を正視した。しかしその視線は、可愛らしい妖精の姿ではではなく、彼女を囲む不規則に並べられた文字や数字に注目している。
名前:シャルファー・ブリック
種族:妖精(小妖精)
年齢:127歳
性格:気が強い
生命力:352
魔力:27510
魔法:シャルファー・ブリック
趣味:昼寝
その他:名前を省略すると怒る 悪しき心は皆無
レオポルトは放心した。幾多もの情報が、眼前に居る妖精の情報が、まるで辞書を引くかのように視覚から伝わってきているのだから。
「どう? アタシの見てる世界は」
「……すごい、凄すぎる! 種族はやっぱり妖精なんだ。でも、小妖精って何だ? 年齢はひゃくにじゅ……、めっちゃおばあちゃんじゃん! 生命力と魔力は、基準が分からないから何とも言えないけど、バランスは悪いな。趣味は昼寝って、だから小石が当たるんだよ。にしても凄い。入り乱れてて、全ての情報を把握するのには時間が掛かるけど、それでも
凄い」
レオポルトが認識したのは、見えている情報の一端でしかない。それほど、この眼で視える情報量は多かった。
「喜んでもらえて何よりよ……。少し殴りたい部分があるけど」
そう言ったとき、レオポルトの目に映っていた情報は消え、数字も文字も無い。現実へと戻された。
「お試しはこれまで。じゃ、またどこかで会えたら、そのときはよろしくね」
妖精は言い残し、窓から出て行こうとする。
「待って!」
レオポルトの声が響いた。室内の、それも決して広くはない部屋の中、声はしっかりと妖精へ届く。彼女はまさに窓から外へ出ようとしたタイミングで動きを止めた。
「何?」
「なんで、君にしか使えない魔法が、俺に使えたの?」
「あー、それは、アタシが許可を出したからかな。さっきの詠唱をして、アタシが力の行使を認めれば、アタシじゃなくても使えるってわけ。ま、近くにアタシが居ないとダメなんだけどね」
妖精は小さな手を少し上げ、じゃあねと言わんばかりに、今度こそ窓から飛び立とうとする。
「待って!」
「まだ何か用?」
妖精は顔をレオポルトの方へ向ける。そんな彼女に対し、レオポルトも真剣な眼差しで返した。
レオポルトの意思が伝わったのか、妖精は顔だけでなく身体ごとレオポルトの方へと向けた。そして、お互いに真剣な表情で見据えあい、静寂が空間を包むとき、レオポルトは言う。
「その力、その力を貸してくれ。いや、貸してください! 見つけ出したいんだ。この世界を救うことができるのが、この世界の住人だけだとするのなら、俺は見つける。崩壊の道を辿る世界を救える人材を」
「それなら、アンタが世界を救えばいいじゃない。アンタもこの世界の住人なんだし」
「まあね……。でも、俺には力がない」
自嘲気味にレオポルトは答えた。確かに彼女の言うことはもっともだが、他でもない神自身に異世界人による世界救済が禁止されている。よって、レオポルトが学力や魔法に関して秀でることはない。そんな凡人が世界を救うのは不可能だと言うことは、レオポルトが誰よりも理解している。
「アタシだって、こんな人のプライバシーを覗くような魔法、何の力にもならないわよ」
自信満々に妖精は言った。本当にこんな魔法、何の役にも立たない。伊達に百年と数十年を生きていない。妖精の寿命からすれば、彼女はまだまだ若年であろう。しかし、それだけの時を過ごせば、自分が扱う魔法の使い道など、せいぜい観察くらいだと、嫌でも気にしてしまう。
「そんなことないよ、そんな立派な魔法。俺なんて、火を起こしたり、洗濯物を乾燥させたりしか出来ないんだぜ」
「そっちの方がよっぽど立派じゃない‼ 現実的でいくらでも使い道がある。アタシの魔法なんて、他人の全てを見透かすだけ。そんな魔法が何の役に立つの? 暇つぶし、気晴らし、気分転換。どれ? この内のどれ? それともこれ以外に適当な言葉があるの?」
妖精の瞳には、今にも雫が零れそうになっていた。その雫が反射したのを、しっかりと眼に捉えたレオポルトは、言葉を切り返す。
「あるよ、適切な言葉が……。それは支柱だ。確かに、君の魔法が直接的に世界を救うことはないだろう。でも、支えることはできる。世界を救うために必要な人材を、探し出せる。それも事前に、だ。危機的状況に陥ってから救世主が現れるようでは遅い。だから、前もって英雄を探す。君の魔法はそのために必要なんだ……って、語彙力ないけど。要するに君は、陰の立役者だ。だけど、それも絶対に必要だと思う。たとえ、人々に讃えられることがなくても」
真摯に話し終えたレオポルトを、妖精は真剣な眼差しで射貫く。無言で見つめ合い、ややあって妖精がため息を吐いた。
「……バカね、ホントにアホらしい。そもそも世界が崩壊するとかどうとか、現実的にどうかした意見よ」
でも、と妖精は言って。
「そんな風に考える奴も居るのね。——ねえ、アタシの魔法、本当に役に立つと思う?」
レオポルトは力強く頷いた。自信に満ち溢れた顔だ。どこからそんな根拠が湧いてくるのか、と妖精は疑問だった。しかし、彼の言葉を飲み込んでしまう自分もいる。
妖精は、顔を綻ばせながら言う。
「いいわよ。アンタが言う、世界を救う人材ってやつを、アタシも一緒に探してあげる」
「いいの!? ありがとう! シャル!!」
「だから略すな」
抱きつこうとしてくるレオポルトを、妖精——シャルファーは俊敏に飛び回って回避する。レオポルトは懲りずに、またシャルファーに飛びつく。
「ちょっ! そんな勢いよく抱きつかれたら、アタシ死んじゃう! 圧死しちゃう!」
そう叫びながら、シャルファーは天井すれすれまで上昇する。これで、レオポルトも届かない。
ぴょんぴょんと跳ねるレオポルトを、小さな妖精が見下ろす。
——アタシの魔法は使い物にならない、そう思っていた。道行く人を観察し、その人の全てを除く魔法。と言っても心を見透かすことまではできない。言わば、回答付きの人間観察と言ったところだろう。それでも楽しかった。人間は百人百様で見ていて飽きずに面白い。しかし、ただそれだけの魔法だ。同種である他の妖精は、四元素を冠した魔法を扱い、またある者は根治させる力を持ち合わせている。比べてアタシの魔法は、本当に使い道が見出せなかった。そんなアタシに、目の前に居る少年は言った。崩壊する世界を救うために、アタシの魔法が必要だと。相手はたかだが12歳の少年。始めは単なる子供の妄想だと思い、暇なアタシはそれに付き合った。そして、気まぐれにアタシの魔法を体験させたとき、彼は高揚と興奮で気付いていなかったが、アタシは彼の情報を見て驚愕した。
名前:レオポルト・クリューガー
性別:男
種族:人間
年齢:12歳
職業:学生
性格:勇敢
生命力:573
魔力:581
趣味:読書(物語に限る)
特殊:神使 その口は真実を語る
その他:学力平凡 魔力平凡 特技無
はっきりと書いてあるではないか、神使と。そして真実を語る、と。子供の妄言ではなかった。アタシの魔法に虚偽は無い。ならば少年は、出会ったときからずっと本当のことしか話していなかった。多少の諍いはあれど、この世界が崩壊するとは考えられない。しかし、アタシの眼はそれを語っている。信じ難いが、信じるしかない。世界を救う人材を見つけるためにアタシも協力しよう。何より、無価値だった自分の魔法に価値を見つけることができた。非常に嬉しく、非常に喜ばしい。だから……これからよろしくね、レオ。