恋の予感
はぁ…
今日はハードな一日だったなぁ…。
化粧を落とし一休みする。
プルルルル…
電話だ。最近のあたしの携帯は忙しい。寂しくなくていんだけど、うっとうしくなることもある。
贅沢かな…?
知らない番号からだった。
誰だろ?とりあえず出てみることにした。
『もしもし?』
『もしもし?めーこちゃん?昨日はありがと。わかる?』
どうやら昨日番号を交換した誰からしい。
でも登録するのも名前が分からなかったので…誰が誰かわからないままだった。
『こちらこそ。ありがとうございました。』
当たり障りのない会話が続く…。
『今度、ご飯行こうよ!』
『はい!ぢゃあまた連絡しますね〜』
電話を切っても誰だかわからなくて…まぁ、はじめからご飯は行かないんだろうけど。
何だか虚しさが残る。
プルルルル…
また電話がなった。
今度はダレ?と覗き込む。
剛だ…!
この嬉しい感じは何だろう…?
すぐに出たい気持ちを我慢して、平然を装って出る。
『もしもし?どうしましたぁ?』
『明日さぁ〜ご飯食べ行こう!』
誘いの電話だった。
『うん!!』
それからしばらく普通の会話を交わし、大笑いしたりして夢中で話してた。気が付くともう朝の3時を回ってた。
『明日、仕事だよね?』
彼氏でもそんなに話したことない。でも、もっと話していたいと思った。
でも、お互い社会人。遅刻する訳にも、休むわけにもいかない。
当たり前だけどね。
『ぢゃあ明日、仕事終わったら連絡する!』
そう約束して電話を切る。
ニヤニヤしてしまう。寝れなくてもいいやと思ってしまう。久しぶりにドキドキしてしまう。
バカだなぁ〜。はまったら負けなのに…。