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1%  作者: めーこ
2/5

交換




このヒト…

さっき目があったヒトだ…






ドキドキしながら名前を教える。




『ありがと』

一言だけ残しあのヒトはまた元の席へ。






『ビンゴ始めま〜す!』






名前が次々に呼ばれる。

結局あたしは一つもそろわず…。







ただただ、みんなの会話に圧倒されながら、笑顔で頷いていた。










『さっきはどうも』










気が付くとさっきのヒトが

目の前にいた。






『めーこ、何歳?』




『23…』










『やっぱり。この中で1番若いんぢゃない?』



『そうかなぁ…』










会話が続く。







『逆指名入りました〜!』

司会のお姉さん登場。しかもあたしに向かって何か言ってる…。







『めーこちゃん、窓際の男のヒトのところ行ってもらえる?』



『あ、はい…』




言われて窓際へ。










『初めまして!話そうよ〜』






30過ぎくらいの男のヒト。

でも会話が続かず沈黙。


『番号だけ教えてよ』


『はい…』




この場を早く去る方法はこれしかない。とりあえず番号、聞くだけ聞いて元に戻る。


あのヒトの姿はもうなかった。




『まだチョットしか話せてないのに…』










『最後の席がえで〜す!』









番号順に座らせられ、『初めまして』のありきたりの挨拶から話す。










隣は30過ぎのヒト。夢を語りだし、それを理解してくれる女のヒトを探しに来たんだとか…。




とりあえずあいづちをうつ。




『夢があるなんて、カッコイイですね』



酔った勢いか、そんなキャラなのか…。夢を語る姿に少しだけひきぎみになる、あたし。


それを感じたのか

『あ、せっかくだから若者は若者同士で話しなよ』


男性は席をたった。










『こんな飲み会、よく来るの?』


隣の同い年くらいのコが話しかけてくる。




『いや…初めてだし、こんなのとは知らなくて…』







『俺もビックリ…』







静かに会話は進む。







『番号教えてもらってい?』




『あ、いいですよ』







教えることで今の雰囲気を壊すより、嫌ならあとで連絡とらなきゃいんだ。


そんなことが頭をよぎる。


あたし、ズルイなぁ…







そんなことを思いながら交換をした。最低だ…。






『ねぇ、俺とも交換してよ』



迷彩のジャケットに派手な色の髪の色…


あのヒトだ…。



気が付くと後ろにいて

アドレスと番号を交換する。




『名前は剛ね。また連絡するからシカトせんでよ〜』









それだけ言うとあのヒトは、お店のヒトと話し込んでた。









『ではでは最後のイベント、フィーリングタイ〜ム!』




司会が進める。




『最初にもらった紙に気になるヒトの番号を書いてこの箱に入れてくださ〜い!』









…誰、書こう?

面倒くさくなり白紙で箱の中へ。







『それでは発表します!』









『今回はカップルが3組誕生しました〜!』







会場内に拍手と笑顔が溢れる。






あのヒトは誰を選んだのかな?




ふと考えてしまう…。










カップルになったヒト達が発表され、恒例の番号交換をしている。



こんなので付き合うヒトとかいるのかなぁ〜?







会も終わりになり、Barをでる。


『めーこちゃん、1番人気やったよ!番号書けばよかったのに。また参加してね』


司会の女の人が話かけてきた。


『へぇ〜。あ、はい!』







あたしとか先輩はカップルになることもなく、次のカラオケへ移動する。




先輩のトモダチのとこへ合流。見たことない、年下風の男。でも、やけに気前がいい。






ただならいっか。

カラオケの雰囲気は楽しくて好きだけど、歌うのは苦手。上手くないし。どっちかっていうと聞く方が好き。









みんなが歌うのを笑顔で盛り上げる。これがあたしの役目だ。






プルルルル…



あたしの携帯が鳴る。

メールだ。







剛…??

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