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1%  作者: めーこ
1/5

オトナノハツコイ

あたしに足りなかったモノ…

意地とかプライドを捨てる1%の勇気。

『行かないで』

たった一言、素直に伝えられたら何か変わってたのかな?




プルルルル…


着信音を変えていないままのあたしの携帯が鳴る。




『先輩からだ…。』




彼氏と別れてから、婚活という名のコンパのお誘いが増えたあたし。




この時間、このタイミング。きっとまた(あのお誘い)に違いない。


そう思いながら電話にでる。



『もしもし?』

『あ〜明日ね婚活あるんだけどどうする?会費制みたいなんだけど〜』


…やっぱり。でも暇だし、友達、増やしたいしなぁ。


『行きます!何時ですか?』

『ぢゃあ8時ね!』






ホントに友達作るのが目的だから、相手とか聞くことさえ忘れてた。

でも…ま、いっか。

とりあえず参加することにした。



これが始まりだった…。






会場は行きつけのBar。

人、人、人、ヒト…。

いつもこんなにヒトいったっけ?

とりあえず先輩を探す。



『めーこ〜!!こっち!』

呼ばれると受付へ案内された。






『2500円になります』

言われるがまま払うあたし。自動的にピンクのハートとペンを渡される。


『ん?なにこれ??』


『名札!あだ名でいいよ』



またまた言われるがまま、めーこと書く。




『席離れるんだけどいい?』

『え…?』




会場3分。

計算されたかのように知らない人の中で無言で始まるのを待つ。

暇なのでとりあえず人間観察。


『みんな年上かなぁ〜気合い入ってんなぁ…』



落ち着いたところで状況確認。

『これって昔で言うお見合いパーティーぢゃん!!』

チョット動揺しながら

こんな経験出来ないし…と参加続行を決意。




『では〜始めたいと思います。今日は楽しんでいってくださいね!』


司会の人が登場しスタート。まずは自己紹介かららしい。


『1番からだから…33番のあたしはまだまだやなぁ〜』


のんきに構えてたらすぐに出番がやってきた。

とりあえず可愛く愛想よく!

『めーこです。宜しくお願いします』




『次は男性おねがいしまーす!!』




何だか冴えないヒト達が

自己紹介を始める。




今回は友達もあやういかなぁ…







ひたすらジュースを飲む。

飲み放題だし、飲まなきゃもったいないでしょ!

2500円分、元とらなきゃ!







からっぽになったグラスを眺めてると、目があった。


気のせいか…




そう思い、先輩の隣へ移動する。







先輩は4、5人のグループになって盛り上がってた。



『こっち、こっち〜』



呼ばれるがまま、隣に座る。










『ゲームしま〜す』

司会のはりきった声が響く。






『2分以内にたくさん異性に話しかけて、ビンゴの紙の枠に名前を書いてくださ〜い』







ビンゴするには名前がないと始まらない。

手当たり次第に名前を尋ねて書いていく。


全部埋まったとこで

『席に戻ってくださ〜い』


戻りかけた時、背中を叩かれる。




『名前、教えてもらってい?』

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