初日 キャラ作成
ガチャのセットには、初級錬金道具とかもあったので、アイテムボックスにしまっておく。
ロボのステータスとか色々じっくり見たいが、まだキャラ作成チュートリアル中だった、おっさんは、深呼吸をして落ち着くのだ。
そんなおっさんのとなりで、ウィーンと微かな作動音を出しているロボ。それに気づいたおっさんは、ちょっとニマニマと笑みを浮かべる。
「さてと、続きをやろう。」
自分のステータスウィンドウを開き、アナウンスに従って設定を進めていく。
「ロボはみたところ前衛だろう。そう考えると自分は後衛ポジか。あー、でもロボにポーションとか回復魔法ってなぁ」
ピロリンとチャイムが鳴りアナウンスが流れる。
「種族ロボットは特殊な種族てす。その為、生体への回復、治癒魔法やアイテムは無効です。ナノマシンによる自己修復機能又はパーツ換装修理などの回復となります。なお、生体や感情に干渉する魔法やアイテム及び効果判定も無効となります。また、レベルアップにより、機能開放となり、強化されていきます。」
おぉ、アナウンスさんはヘルプ機能付きなんだ。
「チュートリアル中の為、割り込みいたしました。ラーズ様用アナウンスAiですので、必要な際に念じていただくと可能な範囲でお手伝いいたしましす。」
よし、これからはアナさんと呼ぼう。コンゴトモヨロシク
「はい、コンゴトモヨロシクお願いします。」
目の端に流れるログ表示もアナに変化するし、しっかりとコンゴトモヨロシクはカタカナ表示されている。おぃ、これはもしや、
「ラーズ様のスキャン結果からこのような小ネタがお好みと判定しております。このサービスをオフとすることも可能ですがいかがでしょうか?」
はい、続けてください。おっさんのネタが使えるなんて、ありがたやありがたや。
いやあ、スゲーな今どきのゲームは。おっさんネタは若い子たちにはまず通じないのだ。ま、自分の中身のスキャン結果ならネタが通じてあたり前なのであるが、なんだか、おっさんは、単純なのである。
そんなこんなで、おっさんはアナさんと今どきの若者にはいっさい理解されないであろう会話をしながら、メニュー操作やウィンドウ設定などのチュートリアルを進め、キャラ作成に必要なことを確認していく。
ステータスボーナスの設定など、今後も楽しくやれるように考えるところは、さすが安定思考のおっさんである。ステータス極振りなどはしないのだ。
名前 ラーズ
HP 30
MP 50
体力 10
筋力 10
敏捷 10
知力 12
器用 12
運勢 10
ちなみにロボはこんな感じ。
Lv 1
HP 70
MP 10
体力 20
筋力 20
敏捷 15
知力 10
器用 15
運勢 10
スキルはまだないけど、充分強い。
食事は不要。というか、ファンタジーさんバンザイな謎の動力らしい。
「スキルの設定に入ります。ステータスウィンドウのスキル欄をタップしてください。」
アナさんの声に従って設定を進める。
召喚Lv2
錬金Lv1
と表示されている。職業によるものらしい。剣士だったら剣術、魔術士なら何か魔法のスキルがついているのだろう。
スキルポイント(SP)というものを使って取得したり、レベル上げするほかに、アイテムやイベントでも取れるそうだ。レベル10までで、スキルによっては上位スキルになるらしい。レベル×2ポイント必要だと。つまり、10に上げるには110必要。先は長いね。
レベルの無いのもあるようだ。
さて、初期ボーナスで50ポイントある。
それでは……………っと。
召喚Lv4で、14
錬金Lv3で、10 もう半分使ってしまった。
他はLv1だけにして、残しておくことにする。
MP回復
身体強化
魔力強化
治癒魔法
土魔法
火魔法
体術
鑑定
探知
気配遮断
て、スキル10個で20ポイント。
残り6ポイント。
近接は体術だけとった。どちらかというと、身のこなしをよくするためなんだよね。
「召喚レベルアップにより、1体召喚可能です。召喚は高いランクの魔石や、モンスターを触媒とすると上位の存在を召喚することもあります。触媒無しでラーズ様の魔力のみでの召喚も可能ですが、上位の存在を呼ぶ可能性は大変低いものになります。」
このゲームは最大6人でパーティーが組める。召喚モンスターもカウントされるのである。また、NPCの中には傭兵もいるとのこと。
肉入キャラでパーティー組める人たちには、ドロップとか経験値の分配で嫌がられるらしいが、ソロしか考えていないおっさんには関係無い。むしろ自分とモンスターが等しく育つのは喜ばしい限りである。まぁ装備揃えたりするのは大変らしいが。
召喚レベルが上がれば、さらに契約できる。アナさんによれば、奇数レベルとMAXになったときで最大6匹。
触媒無しなので、後にしよう。ロボがいるし。
戦闘のチュートリアルで、操作確認をして終了である。よしよし、おっさんでもなんとかいける。
初期費用として50,000リンのお金がもらえた。
1リンは1円くらいとアナさんが教えてくれた。自動でアイテムボックスに格納された。落とさないからよいね。
さてと、はじめますかね。