No2
私の名前は、新庄 遥と言います
どこにでもいる黒髪ロングストレートで黒目で今年教師になりました。
まだ、22歳で独身です。結婚はしたいなと思っています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ある日
遥はいつも通り、家を出て学校に向かっていた。
土曜日とは教師をブルーな気持ちにさせる日である。休みなのに、なぜか補習のために家を出なくては行けないからだ。しかも給料は上がらない。
もちろん遥も例外では無かったが、他の人よりは前向きだった。
「おはようございます遥先生。プリント提出って今日だっけ?」
遥に話しかけてきたのは、茶髪に染めたショートヘアーの髪で遥と同じぐらいの背の持ち主の 九条 彩加だ。
「はい、おはようございます九条さん。また、プリントやって来るのを忘れたのですか早くやってください。」
遥は困ったような表情をして、そんな事をいった。
彩加は頑張りまーすと言って駆け足で学校に向かった。
仕方ないなと思いながら学校に向かった。
「そう言えば、遥先生こんな噂を聞いたんだけど知ってますか?」
遥が机に鞄を置いたときに、隣の席の女性教師が話しかけてきた。
「どんな噂ですか?」
遥が尋ねると隣の教師は自慢げに話し始めた。
「最近ね学校で机の数が1つか2つ余るという事件が起きているんだって。」
「それって、ただ数え間違えただけじゃないですか。」
この女性教師は話が長いので、遥は疑問を持ちながらも話を短くなるように、教師に尋ねたが女性教師は遥の言葉のあとにダメだな~見たいな顔をしながら、人差し指を交互に振りながら、ちっちっちという言葉を発した。
遥はイラッときながらも、女性教師の言葉を待った。
「それが、確かに余っているんだけど出席簿と生徒の人数が合っているんだって。おっと、ストップ。」
遥が言葉を発する前に、女性教師は遥の前に手のひらを出した。
「もちろんそれだけなら、誰かがいたずらでやったことで済むかも知れないけど。生徒が記憶している名簿番号と出席簿の番号が合わないらしく、照らし合わせて見ると、なんとびっくり余っている机の数と抜けている番号の数がぴったり。」
遥は確かに不思議だなと思いつつ考えにふけっていると、いつの間にかSTの時間になったので自分の教室に向かった。
教室ではいつも通り、動物園状態になっていた。
(私はこっちの方が、十分事件なんだけど。)
遥はそんな事を思いながら教室の扉を開けた。
「遥先生おはよ~。」
遥に挨拶をして来たのは、このクラスのムードメーカーの一人、神谷 奈月である。
「神谷さんおはようございます。」
「奈月、プリント見して。」
「彩加っちまたなの、早く自分で出きるようになってよ。それより男子の視線がきついねここ。」
そう遥はなるべく気にしないようにしているが、教室に入ったときから男子達がずっと遥を見ているのだ。
「そらゃ、遥先生はファンクラブが出来るほどの人気あるしな。見られて当然だろ。」
「彩加っちそれ言ったらダメ。」
彩加と奈月の言葉に千香は耳を疑った。
「えっ、今のどういう事。九条さんも神谷さんも目をそらさないで下さい。」
「私はちょっとお手洗いに行ってきます。」
「待ってよ。私を置いていかないで。」
奈月は急ぎ足で、教室から出ていこうとし。彩加はそれを追いかけた。
遥は後でもう一度聞こうと思いつつ、周りをみてみると男子が集まっていた。耳を澄ませてみると、男子達の声が聞こえて来た。
『やっぱり、九条さんだって。あの巨乳と言わんばかりのバスト。鷲掴みしてみたい。』
『いやいや、神谷さんもいいだろ。少し子供っぽいところもあるけど、逆にそこがいい。』
『バカ野郎。なんと言っても遥先生だろ。あの黒髪のロングストレートで、スタイルもよし。噂だと料理も得意らしい。こんな完璧な人がいるか。』
男子達で誰がいいか話合っているようだった。
遥は少し恥ずかしい思いをしながら、STを終わらせて、1限目は遥の授業だったので、授業が始まるのを待った。
キーンコーンカーンコーン
「授業を始めます。」
遥が合図をかけた瞬間だった。
キュイン
そんな効果音を発しながら、教室の床の中央から出現した魔方陣がカッと光っり、クラスのみんなは魔方陣や教室から出ようとしていたが、魔方陣の方が速かったのか、光が消えた頃には教室には誰もいなくなった。
しかし、この出来事は女教師の言っていたように他の人の記憶から無くなる事は無く、事件として取り上げられた。
事件を担当した刑事はこう話した。
「私たちの理解を越えたところで、なにかが起こっている。」
そのため捜査は半年という短い期間で打ち切られた。