06 姉への愛が今試されている。
エルナーデおねえさま8歳、私6歳の頃。
ついに害虫が牙を剥き出した。
「エル!覚悟!!」
「きゃあっ!!」
村のガキどもがスカート捲りを始めたのだ。
しかもエルおねえちゃんを中心に始まるので、私にも余波がくる。
いたずら感覚で行われるスカート捲り。
未だ性に目覚めていなくとも予備軍として行われるその行為。
きっと何年かしたらあんな事もあったなぁでこいつらに思い出されるだろうおねえちゃんのパンツ姿。
有罪。
私は潰す事に決めた。
先ず今日おこなったのは奴らのメンバー把握。
5人いた。
年の頃は様々だ。8歳から5歳までいる。
参加はしていないが、偶々通りすがったフリをしている9歳から11歳までのクソガキもいる。
私は先ず親御さんに報告した。
実行犯から傍観組の親御さんに、そちらの息子さんにこんな事されたんですけど、こんな事されてる時に止めてもくれなかったんですけどとガチギレの形相で伝えた。
ガチギレといっても幼女のガチギレなんて可愛いものだ。皆さん、ごめんなさいね、しっかり叱っておくからね。といってくれるが私が求めるものはそれではない。幸いに首謀者の母親が肝っ玉かあちゃん系の奥様だった。私刑の許可をくださった。
ありがたい。
私は笑顔で実行犯に近付いた。
話しがあるのと木陰に連れ込んだ。
クソガキの悲鳴が轟いた。
尻を丸出しにさせての百叩きはガキも痛かったろうが私も痛かった。疲れたし。ぐったりしているガキを気力で丸出しで簀巻きにして枝に吊した。手が血で滲んだが私の怒りはこんなものではない。
翌日から私にちょっかいをかけてくるガキが減ったが、一部過激になった輩もいた。
実行犯のガキは兄貴を召喚した。
私は淡々と、
「おねえちゃんのスカートを捲ったことを心の底から謝罪し、今後一切近寄るな。」
ゴミムシを見る目で言ってやった。
姉のパンツは尊いのだ。当たり前である。
第一次子ども大戦の幕開けだった。




