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序章
後悔と絶望が渦巻く。
なぜあんなことに?
私のせいじゃない。
だから私を責めないでよ。
ワタシノセイジャナイ!
泣きはらした顔が、侮蔑の眼差しが、全てが刺さる。
何もかも初めて向けられる感情で。
針のむしろのほうが幾分かましなんじゃないかと。そう思うほどに痛い。
逃げたい。逃げ出したい。
ニゲタイニゲタイニゲタイ――
「じゃあ、おいでよ。こっちの世界に」
キミハダレ?
「さあね。そんなこと、どうでもいいでしょう?君がこの世界から逃れられるなら」
タシカニネ――デモニゲルッテドコニ?
「僕らの世界だよ。君が苦しみから逃げられる世界。きっと、居心地いいよ」
ソッカ。イゴコチイインダ。
イコウカナ。
「うん、おいで。ナギアが君のこと、待ってるから」
ナギア?
その問いかけに答えることなく、声の主はにんまりと笑った。