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一話

俺は、ここから見る夜の景色が好きだった。


周りがしーんとして音がないくの明かりが所々光っており遠くで信号がぼんやりと映っており時々変わっているのがわかるそんな景色。


でも、ここから慣れ親しんだこの景色を見るのは今日で最後だ。


なぜ?


それは飛び降り自殺する前の見納めって所だからさ。


この10階建てのマンションの屋上から。


「よいしょっと」


柵を乗り越えた。


「よしっ」


最期に思った事は意外と落下速度って速いんだなだった。


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