勇者と魔王
久し振りだな…勇者よ。
…魔王…なのか?
あぁ、俺は確かに魔王だが…今はただの人間だ
何故、お前は!?
あの時俺を助けようとしたんだ!?
…それは、お前を愛していたからだ…///
…俺は、男だぞ?
大丈夫だ、今は女だ。
…はぁ!?
もう一度言おう。
お前は女だ。
…何故…?
それは、転生したからじゃないだろうか?
…転生?…そんなことあるのか?
…一応お前と俺は神の祝福を受けていたのだぞ?
このぐらいはあるだろう。
神の祝福…、えっ?お前も?
ああ、俺は神から魔の祝福を受けていた
そして、お前は神から限界がないほどの身体の祝福を受けていた
それは…
種族さえ同じなら、俺たちは敵対しなかっただろうな
なら、どうして!?
わかってるんだろう?
俺達は自分たちの土地を取り戻したかった…仲間を取り返したかった
お前たちは俺たちを脅威として排除し、なおかつ俺たちを手に入れたかったんだろ?
俺はそんなこと知らなかった!!
何を言っている?
俺たちの血は万能の薬、身体は若返りの薬
なれば…欲しくなるだろう?
それにお前はすでに前世で両方とも使っている
それはポーションやエリクサーなどから始まり
様々なものに使われていた
そ、そんなはずが…
あるんだ
お前たちは濃すぎる力を受け入れることができなかった
だから薄めることでその力を使ってきた
‥‥‥‥‥
俺たちは仲間の死体でもいいから取り返し、埋葬したかった
お前たちは俺たち(素材)をもっと欲しがった
ただそれだけだ
…俺は…間違っていたのか?
知らん
…
ただ言えるのは、これから償えばいいと言うことだ
…どうやって償えばいい…
幸せになれ
…幸せになってもいいのか?
ならなければ死んだやつはどう思う?
せめて自分を有効利用して欲しいと思うか、呪いたいと思うぐらいだ
…呪いたいと思うか…
だがな、呪うのも馬鹿らしいほど幸せに生きてみろ
そうすれば、仲間も呪うのを諦めて旅に出れるというものだ
…なれるかな…そんな幸せに?
出来るもなにも、俺と生きるんだ…無理矢理でもさせてやる。




