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糸は絡まり縺れ、やがてほぐれる

詩、みたいなものを書きました。


詩自体をあまり書いたことがないので、

何が正しいのかは全然わかりません。


その時々に浮かんだ言葉を繋ぎ合わせてみました。


【雑踏】


 流れるように過ぎていく。


 流れるように消えていく。


 溺れるように落ちていく。


 溺れるように混濁する。


 時に支配され、時に従順な私たち。


~~~


【虚像】


 大きく開いた瞳孔に映るのは、


 焦点の合わないぼやけた残像。


 もともと世界は、


 そういうものなのかもしれない。


 けれど私たちはずっと、


 目の前の錯覚を信じている。


~~~


【目尻に伝う】


 寝そべって。


 目の少し上辺り、掌を押しつける。


 真っ暗だ。


 心が。


 床の下にめり込んで、沈み込んで。


 音をなくした。


~~~


【無】


 花が舞って。


 風が吹いて。


 目を閉じて。


 そして。


 近くが遠くに見える目の前で。


 花が舞って。


 色を感じて。


 もう一度瞬きをして。


 胸の真ん中あたりに広がる空虚さに気づく。



 さらさらと髪が風に吹かれて。


 暖かさが体を包んで。


 頭の奥は冷たくて。


 無音。


 頭上の真っ青な空だけが自分に近い存在で。


 やけに鮮明な大きな色で。


 瞬きを忘れた瞳から涙が伝った。



 不思議と、胸には何のわだかまりもなくて。


 無感覚。


 何か大事なものを、知らぬ間に自分は痛みもなく失っていた。


~~~


【おもいわずらう】


 忘れて。


 忘れて。


 忘れて。


 そういったことをすべて忘れて、歩いていく。



何かつらいことがあっても、そのまま固まってちゃいけないんです。


考えること。そっと息を吐くこと。涙を流すこと。忘れること。


歩みを止めないために、また自分で1歩踏み出すために、それは必要なことなんです。

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