糸は絡まり縺れ、やがてほぐれる
詩、みたいなものを書きました。
詩自体をあまり書いたことがないので、
何が正しいのかは全然わかりません。
その時々に浮かんだ言葉を繋ぎ合わせてみました。
【雑踏】
流れるように過ぎていく。
流れるように消えていく。
溺れるように落ちていく。
溺れるように混濁する。
時に支配され、時に従順な私たち。
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【虚像】
大きく開いた瞳孔に映るのは、
焦点の合わないぼやけた残像。
もともと世界は、
そういうものなのかもしれない。
けれど私たちはずっと、
目の前の錯覚を信じている。
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【目尻に伝う】
寝そべって。
目の少し上辺り、掌を押しつける。
真っ暗だ。
心が。
床の下にめり込んで、沈み込んで。
音をなくした。
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【無】
花が舞って。
風が吹いて。
目を閉じて。
そして。
近くが遠くに見える目の前で。
花が舞って。
色を感じて。
もう一度瞬きをして。
胸の真ん中あたりに広がる空虚さに気づく。
さらさらと髪が風に吹かれて。
暖かさが体を包んで。
頭の奥は冷たくて。
無音。
頭上の真っ青な空だけが自分に近い存在で。
やけに鮮明な大きな色で。
瞬きを忘れた瞳から涙が伝った。
不思議と、胸には何のわだかまりもなくて。
無感覚。
何か大事なものを、知らぬ間に自分は痛みもなく失っていた。
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【おもいわずらう】
忘れて。
忘れて。
忘れて。
そういったことをすべて忘れて、歩いていく。
何かつらいことがあっても、そのまま固まってちゃいけないんです。
考えること。そっと息を吐くこと。涙を流すこと。忘れること。
歩みを止めないために、また自分で1歩踏み出すために、それは必要なことなんです。