敵の殲滅
レイナとアレンの戦況は順調であった。
「ふーん……なるほどね。お父さんの規格外さがよく分かるよ。指輪を外したアレンを圧倒するなんてね。それに比べたら、どうってことはないね」
レイナは自信げに言う。
「ごめん……もう限界……」
アレンはそう言うと、指輪を元に戻した。
「大丈夫。かなり削ってる。後はアレンにもう一踏ん張りしてもらうけど、連係すれば勝てる」
「分かった、行こう」
敵は決して弱くない。しかし、指輪を外したアレンが強すぎるのだ。消耗した状態でも、二人が連係すれば勝てる。
「調子に乗るな!」
敵が叫んだ瞬間、一人が吹き飛んだ。レイナとアレンによるものではない、ライカの蹴りだった。
ライカもスナイパー相手に苦戦していたが、レオンと比べれば弱いだけで、決して勝てない相手ではない。しかし、ライカは心配していた。
(恐らく同じ森での転移のはず……なのにレオンさんが来ない。先に来ると思っていたのだけど……負けはしなくても、一番警戒されていたのはレオンさんだ。重症を負っているかもしれない)
敵二人は残りの体力を使い逃走した。
レイナが追おうとしたが、レオンのことを心配するライカが止める。
「二人とも、怪我はなさそうだけど、少しレオンさんが心配だから、そっちを優先しましょう」
二人は頷いたのであった。




