各自の戦闘
霧の中、レイナとアレンは同じ場所に転送された。本来は別々のはずだったが、レイナがアレンの手を握り、霧の中でも顔が見える距離まで近づいたことでアレンを認識したそうする事で転送先を一緒にしたのだ、彼女の固有魔法である第六感がアレンを選んだ。父親のレオンを選ぶ可能性もあったが、今回も最適解はアレンだ。
レイナはアレンに酷な要求をする。
「アレン…指輪を一つ外して、その状態で共闘するよ。じゃないと勝てない」
「それだとレイナさんが危ない…」
「じゃないと勝てない!」
アレンは指輪を外し、目の前に迫る水の玉に殺意を電気に変え、電撃を放った。
水の玉が弾ける。
「熱っ!」レイナが叫ぶ。弾けた水が下の落ち葉を燃やす。
後方――レイナの第六感が危険を察知してしゃがむ。
レイナの頭上で爆発が起きる。掌から大爆発が放たれるが、レイナは平然と耐える――バケモンのようだ。カウンターの蹴りの感触はしっかり入ったし、固有魔法か何かだろう。
レイナは分析結果をアレンに告げる。
「アレン、どちらも固有魔法持ち。1人は誰でも出来る物質操作を恐らく水限定特化…だから100度以上でも上げられる。もう一人は爆発耐性…爆発自体は一般魔法だけど、掌から放たれる制約で威力がヤバいから注意!!」
アレンは殺意を凝縮し、電撃の玉を複数作り、闘争心から身体能力を強化していた。
「聞いてないし…まぁサポートは私の役割だしいいよ」
一方、その頃レイナとアレンには銃口が向けられていた。しかし銃は風魔法で弾き飛ばされ、壊れていた。
ライカが一人だけ個別に転送されていた地点で、敵を発見したのだ。
「やっと見つけましたよ。魔物や動物がいる中で人間の心音と匂いを辿るのは厳しいですが、一石二鳥ですね。さっきの銃口の向きに私の仲間がいて、武器も奪った」
刹那、三発の魔弾がライカに向かう。
「あれ!?」
ライカは軽々避ける。なぜ撃てるのか?
スナイパーが口を開く。
「モデルガンを囮にした奇襲を避けられたのは初めてかも。それでも近づけば倒せると思ったんだが…残念。射程を伸ばすために威力が低かったり、単発ずつしか撃てなかったりするんだよね。この距離でも強いよ、僕は」
「はぁ…レオンさんが助けに行けるかも分からないですし、倒すしか無い。だから倒します。それだけです!」
こうして、各自戦闘が始まった。




