分断
いつもの特訓。最近はライカにも手伝ってもらっている。主にレイナ相手だが、私の負担は減る。
特訓を終え、レオン達四人は校門を出る。辺りは霧に包まれていた。
「お父さん、ヤバい!!」
レイナが叫ぶ。しかし魔法による第六感はどうしようもなく、最善手としてアレンの手を握った。
レオンは風魔法で霧を吹き飛ばす。森の中――他三人は姿が見えない。
目の前には、足止めを狙うかのような黒いローブの魔法使いと、前に戦った魔法の使えない戦士が立つ。恐らく、黒い方だけなら無視する可能性を考慮したのだろう。
上空から電撃魔法が二人に向かう。しかし、それは避けられた。
「誰だ…?いや、そんなことより――黒い方は攻撃が効かないはずなのに、なぜ避けた?」
攻撃を放ったであろう魔術師が、私の隣に立っていた。
「あーあー…避けられたか。てっきり無敵だと思い込んで避けないと思ったのにな。何か嫌な予感でもしたのかな?それにしても、いやねぇ、透視メガネなんて変態になった気分!貴方は武闘派の戦士の相手をしなさい。」
レオンは疑問に思う。
「なんでここにいるんだ?」
「私の縄張りに人工的に作った霧があれば察するわよ。貴方から話は聞いてたし。」
黒い魔法使いが口を開く。
「タネを見破った所で勝てるとでも?」
その手から、数多の魔法陣が展開される。
魔術師は笑いながら言った。
「私に勝つには、あと三百年は必要かな。」
レオンは加速魔法で、邪魔にならない程度にある程度遠くまで逃げた。
魔法無しで追いつくか――。
レオンと戦士の戦いが始まる。




