アレンの制御方法
魔術師の隠れ家に着いた。
「よぉ。」
レオンは久しぶりに会う魔術師に声をかける。
「え?来たの?てっきり休日は二人目作る準備してるのかと思ったよ」
「本体呼んで殺すぞ」
「わー、怖い。」
二人はテーブルに着いた。
「あれ?アレン君、そうか、このサイコ毒親と一緒に住んでたんだな」
ムカつく言葉があったが、魔術師は訂正するように言った。
「この子は学校付近の借家で暮らしてる。休みの日はうちで色々調整してるんだ。」
「――ああ、そのことか。で、アレン君の魔法、いいと思うんだけど、制御は出来ないのか?」
「一分だけ指輪の効果を無くす、みたいな手はあるけど“無差別”ってところが問題なんだよね」
「誰かが自分の血を注入してテイムして制御する、って手は?」
「無理だよ。この子の魂が強すぎる。実際、この子の血をマウスに打ち込んだら、即座にテイムが完了して、マウスは別個体でも凶暴化して魔法を使おうとした。結局殺したんだけど。これが広まったら、誰かが街で魔物を連れ込んで、この子の血で暴れさせることだって出来る。怖いでしょ?」
「なるほどな……」
「まぁ、鍛錬での制御は可能かもしれない。簡単じゃないけど、例えば指輪を二つつけて、一つは外す。もう一つを効果を弱めたタイプにして、ぎりぎり制御できるラインにする。魔力出力は落ちるけど、徐々に二つ目の効力を緩めていけば慣らせるはず」
「それ、採用。私が付き合うよ」
「お、ありがとね」
「アレン君、それで大丈夫か?」
「大丈夫です……」
アレンは不安げだったが、制御できるかもしれないという小さな期待も抱いていた。




