保護者面談
レオンは生徒たちに対して、怒るでもなく淡々と告げた。
「この子――アレン君が目を覚ましたら、同じことを聞くつもりだ。
一応、君たちにも先に聞いておこうか。
退学になるか、揉み消すか。どっちがいい?」
生徒たちは顔を見合わせ、怯えた声で答える。
「えっと……退学は重いし、その……やってることは、あっちの方が酷くて……」
レオンの目が鋭く光る。
「――揉み消す方で。いいね?」
「……はい。」
その頃、扉の外からライカが戻ってきた。
「レオンさん。アレン君の保護者が来てるそうです。面談室に。」
二人は足を運び、扉を開ける。
中にいたのは――見覚えのある女。
「えっ……担任と副担任って、君たちだったの? 後ろの子、レイナちゃんでしょ。大きくなったねぇ!」
「……あー、バカ親が心配して担任になっちゃったのね。可哀想に。」
魔術師の反応にレオンは一度、深呼吸をして席に座る。
「アレン君の状態を教えてもらえますか? あの指輪、過剰なほど精神を抑えてました。外したら――暴走する。」
保護者は肩をすくめて笑う。
「あの子はね、残虐性と凶暴性が強すぎて、親に捨てられたんだよ。
理性なんてない。あの指輪が唯一の“理性の代わり”。
しかも感情に応じて魔法の効果が変化する厄介な固有魔術を持ってる。出力も高い。面白いでしょ?」
レオンは沈黙する。
――なるほど、あの時は手加減をミスったのでは無く“手加減できなかった”なのか…。
眉をひそめながら、レオンはため息をつく。
「……どうしたもんかな。」




